ジャンル:グランブルーファンタジー お題:8月の眠り 制限時間:30分 読者:218 人 文字数:957字 お気に入り:0人

【ジクグラ】8月の眠り

【ジクグラ】8月の眠り


「……暑い…ッ」
グランは寝苦しい夜の、身体に纏わりつく熱に声を上げた。纏わりつく熱の正体、ジークフリートが身を起こす。
「水飲むか?」
「うんありがと…でもできればもう離れて」
「それは遠慮願う」
NOの言える大人にぐぬぅ…と唸る。
二人は所謂恋仲で、グランの年齢故か清い関係だ。ただ、清い割にほとんど毎晩ジークフリートが団長室を訪れてはそのまま寝入ってしまう関係だった。ジークフリートが頭を撫でる体温が気持ちよくてぐっすり眠れるから、ずっと一緒にいてほしいと先に甘えたのはグランだった。同様に目が覚めて隣に団長の姿が無ければ寂しいと甘え返したのは大人のほうだったけれど。
以前はこんなに甘えたじゃなかったはずだ、甘やかしすぎたか。
己の年齢以上に離れた歳の男に思う言葉じゃないが、暑い夜に毎晩抱き枕にされればこうも思ってしまう。何せ人肌に触れる面積が違うからか、抱きすくめれる側は抱く側より暑い。
「やめてって言ってもやめてくれないし…もう少し涼しくなるまで、こういうの禁止にしようか」
「止してくれ、業務に支障を来たす」
「僕のが不眠で倒れそうだよ」
事実朝が辛くなって来たし、剣の稽古中にうっかり貧血を起こして一時騒然となったのは記憶に新しい。最近無理をしているんじゃないかと周囲の大人がグランの不調を心配する中、32歳の大人がしれっと「団長が寝入っているか見張っておこう」と宣言し場を収めたのは見事な手腕だったが、グランは駄目な大人を見る目で見てしまった。お前が原因だよ、とは言いたくない。事実だけど。
「でも本当に倒れてからじゃ遅いんだから、今のうちに控えよう」
「……わかった」
存外諦めのいい返事にあれ、と思う。この会話、何度もしてる。だがその代わり、と続けて口を開いた。ジークフリートの指がグランの首筋を滑った。熱い手のひらだ。
「グランを充電させてくれ。そのあと、涼しくなるまで控えよう」
「充電?」
聞き返すグランの唇にジークフリートのそれが迫る。にゅるりと厚い舌が歯茎を舐めて、グランはびくりと肩を震わせた。
「この先をするか、毎晩抱き枕にされるか。どちらがいい?」
「……僕に選ばせないでよ」
悪い大人だな、とジークフリートの服に手をかけながら思った。


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