ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:10の朝飯 制限時間:30分 読者:52 人 文字数:1519字 お気に入り:0人

ふたりの朝ごはん

「……なんだ、これは」
「シリアルだけど。日本のシリアル、いろいろ種類が豊富でおいしいわよね。栄養価も高いし、手軽だし。いろいろ食べ比べてみたんだけど、このシリーズが一番おいしいと思うの」
「……」
「どしたの? キョロキョロして」
「いや……これだけなのか、と」
「あ! ご、ごめん。昨晩のうちに聞いておけばよかったわね……あんたは朝ごはん、きちんと食べるタイプなのか、抜くタイプなのかって」
「そんな余裕なかったろ、昨日のお前は」
「わーわーわー! 忘れて! ハニートラッパーとして汚点だから忘れてッ!」
「というか、そもそもおれはイリーナの家に一泊するつもりはなかったから、朝食があるだけ有難い」
「……つ、次でリベンジさせて……くれる?」
「……次があったら、な」



「早いな、イリーナ。おはよう」
「おはよう……っていうか、これっどういうことよ!? 冷蔵庫の中、ほんっとに何にも入ってないじゃないの!」
「ああ、腹が減って起きたのか?」
「違うわよッ! せっかくだから朝食リベンジしてやろーと思って気張って起きたら、冷蔵庫の中も買い置きの食料も、朝ごはんになりそうなものがぜんっぜんないじゃない! あんた、朝食抜く派なの!?」
「いや、朝食は取るぞ。だが大抵は朝マックかモーニングだな。もしくはコンビニで買って職場で食うか。……というわけで早めに支度しろイリーナ」
「ええー……思惑おもいっきり外れたし……」
「そうだお前、マックとドトールとコメダ珈琲の三択ならどこがいい?」



「おっはようカラスマ! 気持ちのいい朝よ起きて! 卵はスクランブルエッグ・オムレツ・ゆで卵・ポーチドエッグ・目玉焼きならどれがいい?」
「……スクランブルエッグで。というか、豪勢だな」
「某ホテルの朝食を参考にしてみたの! 見て、カトラリーもきちんと揃えたのよ!」
「お前、さては形から入るタイプだな……」
「ほらほらテーブルセッティングもすごいでしょ!?」
「ああ、すごい。……が、もしかして昨晩遅くに、なにかゴソゴソやってたのは全部これを用意するためか?」
「ぎくり」
「……今日の睡眠時間は何時間だ」
「……え、えっとぉ……に、2時間……かな」
「……さすがにやり過ぎだ、イリーナ」



「前回の反省を踏まえて、日本の家庭の朝食ってものを研究してみました」
「ほう」
「ごはんに味噌汁に焼き海苔に梅干し、沢庵、そしてめざし。オプションで納豆もあるわよ!」
「……(旅館の和朝食だ……)すごいな」
「めざし、こういう【いかにも】なやつを見つけるの、ほんと手間かかっちゃったんだから!」
「そうだな、そういえばあんまり見ないな……こんなベタな形のめざしは……」
「ご飯は土鍋で炊いたのよ!」
「すごい。すごいんだがイリーナ、お前朝食専門のレストランでも始める気か?」
「え」
「さすがにがんばりすぎだ。明日はおれが見本の朝食を再現してやるから、あんまり気張りすぎるな」
「え、カラスマ料理出来るの?」
「一応な。だがまあ、味のクオリティは期待するなよ」



「おにぎりにお味噌汁、あと昨日の残りの沢庵。……こんなもんでよかったの?」
「ああ。味噌汁は作り置きでいいし、なんならインスタントでもいい。おにぎりは夜のうちに炊飯器をセットしておけば、朝には炊けてるしな。昨日の残りご飯でも構わん。おにぎりを握る手間ぐらいで、朝飯としてはちょうどいいんだ」
「そっか……」
「頑張ってくれるのは有難いし嬉しいんだが、もう少し手を抜け」
「むぅ」
「これからも朝飯を作ってくれるんだろ?」
「……え、あ、そ、……ねぇ、それって……」
「……!」

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