ジャンル:暗殺教室 お題:少年の宴 制限時間:30分 読者:95 人 文字数:1056字 お気に入り:0人

「オレ達の戦いはまだ始まったばかりだ!」

「……まだ帰ってなかったのか?」
「あ、やべ」
「烏間せんせー……」
「え、もうこんな時間!?」


施錠のために各教室を見回りに出かけた烏間が、E組の教室で見かけたもの。
それは、いつのまにかすっかり教室の中に溶け込んでいたイトナを中心に、コーラやジュース、スナック菓子でささやかな「宴」を開催する男子たちの姿だった。
「……すっかりクラスに馴染んだようだな、堀部君。もう、触手の影響は大丈夫そうか?」
「こいつらの馬鹿騒ぎに毎日のように付き合っていれば、触手の入り込む隙間はもうないだろう」
「そうか。それは安心した」
満面の笑みを浮かべた岡島が、イトナを強引に引き寄せて肩を組み、ニコニコと——いやニヤニヤと、烏間に笑いかける。
「だぁいじょうぶだよ烏間センセー。殺せんせーみたくスケベなところは残ってるけど、暴力衝動みたいなのはすっかりなくなってるって」
「わ、バカ岡島。言うなって」
慌てて岡島の発言を止めようとする前原。なんの事だろう、と烏間がじっと彼らの目を見ると、ばつが悪そうに木村が続けた。
「……えっと、イトナ得意の工作を、オレらでちょっと『有効活用』しようと思って、色々やってたんです」
そう言われてみると、イトナの手には小さなラジコンのような機械があった。ずいぶんと機動力のありそうなフォルム、そしてレンズのようなものが見える。偵察に使うものだろうと思っていたが、彼らの「イタズラが見つかった時のような表情」と、先程の発言を合わせて考えると、導き出される答えは——。
ひとつ小さくため息をついて、烏間は問う。
「……うまくいったのか? その『有効活用』は」
「いやあ、全然。うまくいかないもんですねー」
まるで悪びれてないような表情で、飄々と菅谷は言う。彼らの表情を見るかぎりは、嘘はついていなさそうだ。

「……今日のところはおれは、見なかったことにしておく。君らの年頃だとまあ、誰もが通る道だろうしな」
腕組みをして烏間がそう宣言すると、途端に彼らの表情もホッと緩んだ。
「だが、女子の側から訴えがあったら、おれは教師として対応させてもらう。——もちろん、E組関連じゃない者からの訴えがあっても、だ」
教師らしくそう付け加えると、ふぇーいと気の抜けた声で彼らは口々に同意した。次は彼らももっとうまくやるのだろうが、E組の女子たちはみな、揃いも揃って聡い者ばかりだ。何よりこのクラスならきっと「大変なこと」にはならないだろう——烏間はとりあえず今のところは、そう結論づけてひとつ頷いた。

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