ジャンル:暗殺教室 お題:少年の宴 制限時間:30分 読者:52 人 文字数:1056字 お気に入り:0人

「オレ達の戦いはまだ始まったばかりだ!」

「……まだ帰ってなかったのか?」
「あ、やべ」
「烏間せんせー……」
「え、もうこんな時間!?」


施錠のために各教室を見回りに出かけた烏間が、E組の教室で見かけたもの。
それは、いつのまにかすっかり教室の中に溶け込んでいたイトナを中心に、コーラやジュース、スナック菓子でささやかな「宴」を開催する男子たちの姿だった。
「……すっかりクラスに馴染んだようだな、堀部君。もう、触手の影響は大丈夫そうか?」
「こいつらの馬鹿騒ぎに毎日のように付き合っていれば、触手の入り込む隙間はもうないだろう」
「そうか。それは安心した」
満面の笑みを浮かべた岡島が、イトナを強引に引き寄せて肩を組み、ニコニコと——いやニヤニヤと、烏間に笑いかける。
「だぁいじょうぶだよ烏間センセー。殺せんせーみたくスケベなところは残ってるけど、暴力衝動みたいなのはすっかりなくなってるって」
「わ、バカ岡島。言うなって」
慌てて岡島の発言を止めようとする前原。なんの事だろう、と烏間がじっと彼らの目を見ると、ばつが悪そうに木村が続けた。
「……えっと、イトナ得意の工作を、オレらでちょっと『有効活用』しようと思って、色々やってたんです」
そう言われてみると、イトナの手には小さなラジコンのような機械があった。ずいぶんと機動力のありそうなフォルム、そしてレンズのようなものが見える。偵察に使うものだろうと思っていたが、彼らの「イタズラが見つかった時のような表情」と、先程の発言を合わせて考えると、導き出される答えは——。
ひとつ小さくため息をついて、烏間は問う。
「……うまくいったのか? その『有効活用』は」
「いやあ、全然。うまくいかないもんですねー」
まるで悪びれてないような表情で、飄々と菅谷は言う。彼らの表情を見るかぎりは、嘘はついていなさそうだ。

「……今日のところはおれは、見なかったことにしておく。君らの年頃だとまあ、誰もが通る道だろうしな」
腕組みをして烏間がそう宣言すると、途端に彼らの表情もホッと緩んだ。
「だが、女子の側から訴えがあったら、おれは教師として対応させてもらう。——もちろん、E組関連じゃない者からの訴えがあっても、だ」
教師らしくそう付け加えると、ふぇーいと気の抜けた声で彼らは口々に同意した。次は彼らももっとうまくやるのだろうが、E組の女子たちはみな、揃いも揃って聡い者ばかりだ。何よりこのクラスならきっと「大変なこと」にはならないだろう——烏間はとりあえず今のところは、そう結論づけてひとつ頷いた。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:ひな ジャンル:暗殺教室 お題:穢された小説新人賞 制限時間:30分 読者:455 人 文字数:1769字 お気に入り:0人
編集部は、不夜城だ。どんなに夜遅くても、担当する作家の執筆スケジュールによって誰かしら仕事をしていたり、そのへんのソファで仮眠を取っていたりする。むさくるしい男 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ひな ジャンル:暗殺教室 お題:孤独な心 制限時間:30分 読者:562 人 文字数:556字 お気に入り:0人
「千葉は地頭いいよな」「さすが千葉くんだね」「アイツに任せておけば問題ないだろ」そんな悪意のない言葉が、俺の足かせになっていく。まるで融けない雪だ。一つ一つは重 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:仰天摩天楼(病み垢サポート) ジャンル:暗殺教室 お題:セクシーな深夜 制限時間:30分 読者:594 人 文字数:600字 お気に入り:0人
さっきまでせくs-名深夜だったのに。イリーナ最高だった。男子生徒のやる気を高めるべく、AM0300にビッチ先生が水着姿やバニー、ナース、スク水など、とことんコス 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:仰天摩天楼(病み垢サポート) ジャンル:暗殺教室 お題:彼女と螺旋 制限時間:30分 読者:5651 人 文字数:1179字 お気に入り:2人
螺旋状のDNAをいくら追いかけても、雪村あぐりには届かない。それを殺せんせーは熟知していた。しかし、肉体を失い、ついに天国に赴いた殺せんせーの肩を背後から優しく 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:狩乃 ジャンル:暗殺教室 お題:寒いパソコン 制限時間:30分 読者:1344 人 文字数:930字 お気に入り:0人
中学に入って、一つのノートパソコンが与えられた。おめでとう。名門の中学校よ。すごいわね。これからもお勉強頑張るのよ。両親からの心尽くしのお祝いであった。インター 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:狩乃 ジャンル:暗殺教室 お題:プロのにおい 制限時間:30分 読者:469 人 文字数:745字 お気に入り:0人
ふわりと香り高い黄金色のカップケーキをさらに半分に切る。そして口に運んだ。ゆっくりとした動作を見守って、それの作り手はにんまりと口の端を上げる。早くも二口目に手 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:狩乃 ジャンル:暗殺教室 お題:彼と門 制限時間:30分 読者:482 人 文字数:977字 お気に入り:0人
あの時から、いつだって門の前に立っている気分だった。拒絶されないか、撥ね退けられないか。杳として全貌の知れない、大きな大きな館の前にいつも立ち尽くしている。堅固 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:玖日琴 ジャンル:暗殺教室 お題:ぐちゃぐちゃの善意 制限時間:30分 読者:823 人 文字数:0字 お気に入り:0人

ユーザーアイコン
作者:狩乃 ジャンル:暗殺教室 お題:ぐちゃぐちゃの善意 制限時間:30分 読者:468 人 文字数:725字 お気に入り:0人
カバンの中のイヤフォンのコード、絡まって、シリコンだからひっかかって余計解きづらくてぐちゃぐちゃでイライラして。そんな感じ。「はーらちゃん!おっはよー」後ろから 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:狩乃 ジャンル:暗殺教室 お題:女の不動産 制限時間:30分 読者:778 人 文字数:902字 お気に入り:0人
カルマにとってあんまり耳慣れない曲が入った。アニメの主題歌だったものらしい。再放送で見たことがあるとか、原作の漫画を知っているとかいう声がそこかしこであがった。 〈続きを読む〉

からいりくじらの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:許せない湖 制限時間:30分 読者:34 人 文字数:1528字 お気に入り:0人
「からすまのっ、ばかー!!」「あんたにとってっ、こいびとって一体っ、どーゆー相手のことだってゆーのよーっ!!」「仕事が忙しいのもわかるけどっ、それにしたってっ、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:淡い錬金術 制限時間:30分 読者:39 人 文字数:1081字 お気に入り:0人
にこにこと満面の笑みを浮かべる女に対して、隣の男はどうにも居心地が悪い、という顔をしている。黒スーツにきっちり着込んだワイシャツという格好、そして苦虫を噛み潰し 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:潔白な血痕 制限時間:30分 読者:45 人 文字数:1321字 お気に入り:0人
ちょっとしくじっちゃった。そう言ってイリーナは、調査室の面々が切れた盗聴器の音声を前に険しい顔を並べていた控え室の扉を、何事もなかったかのように開けて入ってきた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:うるさい音楽 制限時間:30分 読者:39 人 文字数:935字 お気に入り:0人
頭の中を音楽がぐるぐる回っている。タイトルも知らない、歌手さえも知らない曲が。機嫌のいいとき、イリーナがいつもその歌を口ずさんでいたから、烏間はこの曲を知ってい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:東京小説 制限時間:30分 読者:39 人 文字数:1321字 お気に入り:0人
東京、という都市の名前は聞いたことがある。過去に日本語の習得のため、そこにある程度滞在し、「ケンジ」という名前の男を恋人にしたことがあったし、暗殺のためにも何度 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 お題:少年の宴 制限時間:30分 読者:52 人 文字数:1056字 お気に入り:0人
「……まだ帰ってなかったのか?」「あ、やべ」「烏間せんせー……」「え、もうこんな時間!?」施錠のために各教室を見回りに出かけた烏間が、E組の教室で見かけたもの。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:俺と喜劇 制限時間:30分 読者:53 人 文字数:1227字 お気に入り:0人
人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だ。そんな言葉がある。たしかにそれはそうかもしれない、と、おれは時々「同僚」たちを見ながらそう思う。もとは人間だっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:かっこいい階段 制限時間:30分 読者:45 人 文字数:1652字 お気に入り:0人
一段一段、踏みしめてのぼっていく。のぼりつめていく。あたしはその背中を眩しく見つめながら、そしてその背中を守るように寄り添いながら、時に力を失いそうになったその 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:天才の姫君 制限時間:30分 読者:51 人 文字数:1631字 お気に入り:0人
天才という言葉がきらいだ、という人がいる。今自分に備わっている実力はすべて「天」とかいうよくわからないものから与えられたもので、そこに自分自身の努力とか、そんな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:からいりくじら ジャンル:暗殺教室 烏イリ お題:恥ずかしい運命 制限時間:30分 読者:59 人 文字数:1594字 お気に入り:0人
たぶん過去最高にきっぱりとした覚醒をした。うっかりうたた寝をしてしまったソファからガバリと身を起こし、瞬間的に時計を見る。——19時半。カラスマがやってくると言 〈続きを読む〉