ジャンル:刀剣乱舞 お題:どす黒い殺し屋 必須要素:会話劇 制限時間:1時間 読者:80 人 文字数:910字 お気に入り:0人
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【主とあなたは】加州×大和守

彼を囲むのは、何十人もの手練れたち。
その輪の中に立つ彼の手には、美しい刀が握られていた。
加州清光。
その刀は、幾度も人の肉を裂いて、冷酷な刀になっていた。
いや、冷酷なのは刀ではない。
その刀を振る、彼なのだろう。
彼の瞳には、もう光はなかった。幼い頃からの憎しみ、恨みが詰まった、どす黒い冷たい瞳。
その瞳に写されたのは、自らの赤い血。
同時に、美しい刀は崩れていった。
もう何も写さなくなった主の瞳をみつめて、刀は思うのだった。
___ここにいたのが安定じゃなくて、本当に良かった。
自分の身にまとわれたのは、彼が未来のために必死で戦って流された血ではない。

彼の憎悪でできた、どす黒い血なのだ。

もう俺は、元には戻れないのだろう。
折れてしまった刀、加州清光はそっと瞼を閉じた。


「__みつ。きよ__清光。」

ばちっ

「……安定。」
天井をバックにして俺の顔を覗き込んできたあどけない顔に、ふっ、と笑みがこぼれる。
「? きよみつ?どうしたの?」
「……なんでもない。ちょっと、昔の夢をみてただけ。」
遠い遠い、昔の夢。
「……沖田くんの?」
彼が……どす黒い殺し屋が、俺の全てだった頃の、夢。
目の前のこいつは、彼の生き写しだ。こいつが戦う理由は、きっと綺麗なものばかりではない。それは俺も同じだ。

_____だけど。
「安定。」
「なに?」
「お前、可愛いよね。」
「え!?」
「可愛い。」
「き、清光、お前変だって…」
「可愛い。」
「や、やめて!!」
「なんで?可愛いものは可愛いって言っちゃうでしょ?」
「物扱いしないでよ!僕、可愛くなんか……」
「可愛いってば。」
「だ、だからっ……!?」
触れた唇を離すと、安定は少しぽかんとした後頬を真っ赤に染めた。
「ばか…!!」
「はいはい。」
あたふたと目を泳がせる安定が面白くて、くすくすと笑ってしまった。

どす黒い殺し屋の彼の血をひいた俺たちは、綺麗な刀には戻れない。
だけど、俺よりも彼の血をひいているこいつは、おっちょこちょいで、子供で、一生懸命だ。
そして、俺はそんな安定が、

世界一美しくて、可愛く見えてしまうのだ。


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