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雨(薫輝) ※未完




今日の僕は朝からついていなくて、夜のうちに接触不良だかで携帯の充電器は壊れたらしく電池残量は常に赤色に光っていて。スタジオまでの道を駅から歩けば、前方府中の歩行者にぶつかりコーヒーを片口にかけられてしまい。挙げ句の果てには、収録の休憩中に立ち寄ったコンビニエンスストアで買い物をしている隙に、店先の傘立てに差していた傘を盗まれたのだった。ついていない日はとことんついていないものだから、それならばとコンビニの中に戻りビニール傘を買おうとすればどこにも見当たらない。仕方がないので傘が欲しい、と店員に聞いてみれば爪の長い若い店員に退屈気に「さっき売れたのでラストっすね」と言われてしまった。傘なんて消費期限のあるものでも、短いスパンで流行が移り変わる物でもないのだから。幾らでも在庫があっていいはずなのに、売り切れるなんてことがあるのか、と。呆れた僕は仕方なく「わかった」と「ありがとう」を続けて口にし、コンビニを後にした。収録が行われているスタジオまでの、歩いて3分の距離を僕は走った。雨の中、自分でも馬鹿げていると思うほど懸命に。別に、雨の中走ろうが歩こうが濡れる量にほとんど変わりがないことなんて知っていたが、それでも僕はなぜか走らずにはいられなかったのだ。こういう日は何もかもがついていないから、走っている途中に横を通った車に雨水を思いっきりかけられたのも仕方のないことだ。何をやってもダメな日というものが、人にはあるのだから。

それでも、収録が終わる頃には雨も止み、撮影はトラブルがいくつか発生したせいで1時間程度押しはしたものの、僕は比較的明るい気持ちでスタジオを後にすることができた。スタッフが気を利かせて呼び止めていてくれたタクシーに乗り込み、そのまま自宅へ帰っても良かったのだが。僕が出演した映画のDVDが事務所に届いており、機会があれば取りに来て欲しいとプロデューサーに言われていた事を思い出したので、事務所に寄ってから帰ることに決めた。今日はとにかくついていない日だ。タクシーの運転手が僕のあまり得意ではない、よく話しかけてくるタイプの人間であったことには、目を瞑ろう。タクシーの車内にタバコの匂いが染み付いていたことも、許すことにしよう。そんな僕を乗せるタクシーは雨のせいで発生した渋滞に見事にハマり、普段なら30分でつける距離を2倍以上な時間をかけて走行したことも、また許すしか無かった。
想定外の渋滞になどハマったものだから、当然ながら事務所には僕の予想より遅い時間についた。だから僕は、タクシーチケットを運転手に渡し、未だ濡れているアスファルトの上を歩いて、事務所へと続く階段を上った先で山村賢に会ったのだ。

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