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お題:隠された床 (初挑戦) ※未完

この部屋には、秘密がある。

ここは歴史修正主義者と戦うために準備された本丸の中、審神者としての執務室である。寝室としても使っている私の私室はまた別のところにあるから、ここは仕事をするためだけの場所だ。
書き物や調べ物ができるように机とパソコン、教科書や資料が置いてあるだけの質素な部屋で、広さも4畳半程度。
基本的には審神者である私しか使わないけれど、たまに近侍の刀剣男士が仕事のために立ち入ることもある。

そんな何の変哲もない部屋のはずなのだけれど、さっきも言ったように、この部屋には小さな秘密を隠してある。
秘密というのは、部屋の床、半畳の畳を持ち上げたところに隠れている。
ちょうど両手ほどの大きさの小さな箱。そこに、人に見られたくない大切なものたちが入っているのだ。
物を隠すならば私室のほうが良いと思われるかもしれないが、その裏をかいてここに隠した。
私室のほうが刀剣男士の出入りは多いし、隠し場所としては”いかにも”であるように感じたからだ。執務室ならば仕事中しか立ち入ることはないし、部屋を出るときには鍵をかける。歴史修正主義者が本丸の中で一番に狙う場所はここだろう。だから、一番警備もしっかりしている……はずだった。

そう、そのはずだったのに。
そもそも、さっきからこの部屋の秘密についてつらつらと語っているのには訳があるのだ。
かくして人に知らせないことが秘密なのに、訳もなく秘密についてこんなに赤裸々に語るわけがない。

「主、いい加減白状しないか」
「やだやだ、いくら蜂須賀相手でもこれについては一切語らないからね! 黙秘権を主張するよ!」

黄金色の着物に、絹のような薄紫の髪。背筋をまっすぐに伸ばして立つ蜂須賀虎徹が、私の”秘密”を手にこちらを見つめている。
本気で怒っているわけではないけれど、今の蜂須賀はどうにもお説教モードだ。
それもそうだろう。仕事が立て込んでいるから今日は一日執務室にこもると宣言したのに、様子を見に来た蜂須賀が目撃したのは、持ち上げた畳の横にうつ伏せで寝そべって、ぼーっと考え事をしている私だったのだから。



「主、入るよ」
「……! はち、ちょっと待って、今はだめ!」

慌てて制止するも間に合わず、蜂須賀はふすまを開ける。
どうにか隠そうとした努力もむなしく、蜂須賀の視線は中途半端に戻した畳に片手を突っ込む私をとらえた。

「何をやっているんだい?」

見つかってしまった。
このときのはちすかの








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