ジャンル:おそ松さん お題:馬鹿な海 制限時間:4時間 読者:184 人 文字数:964字 お気に入り:0人
[削除]

馬鹿と馬鹿の海


腐っている様に見える所があります。
死ネタっぽいです。
チョロ松sideです。



 さざ波が聞こえる。
 潮の独特の香りがする。

 これは、いつの記憶だったか__。



「死ぬ気か、チョロ松」

 昔、一人で海に来た事があった。

 皆が起きない朝早くに家を出て、誰にも見つかっていない筈だった。
 別に置き手紙を置いていたわけでもないし、それらしい雰囲気を出した事もなかった。

 それなのに、長男にはバレてしまっていた。

「もう一度云うけど、お前、死ぬ気か?」
「…どうして、そう思うの?」

 自分は海の中に入っているわけでもないのに、何故そんな事を云うのだろうか、とただ単純に疑問だった。

「だって、こんな早くから海なんて行く奴、そうそう居ねぇだろ?」

 そうかな? と聞くと長男はあぁそうだ、絶対そうだ、といつも通り自信満々に答えた。

「海に行きたいんだったら、俺と一緒に熱海行けば良いだろ?」

 貴様、まだそれを引きずるのか。

「にしても、お前って本当に相も変わらずに馬鹿だよなぁ」
「はぁ? お前に云われたくないんだけど」
「そう、俺も馬鹿でお前も馬鹿。つまり此処は馬鹿の海~…ってな?」
「意味わかんないんだけど…」
「まぁまぁ良いじゃん良いじゃん」

 そう云っていつも通りに鼻を擦る。
 昔から変わらないクセ。

「ほんっと、変わらないよね。おそ松兄さんはさ…」
「んぁ? 何か云った?」
「いいや、別に何でもないよ」

 そっ、と長男は海に視線を向ける。
 変わらない横顔。変わらないクセ。変わらない性格。

 変わったのは、声とか趣味とかだろうか。

 けれど、やはり

「おそ松は変わらないでね__」

 僕が道を見失っても、いつものような笑顔で導いてね。
 家族思いの心を忘れないでね。


 俺の、最高の相棒さんへ___



「やっぱり、冬の海は冷たいよなぁ…。

けど、その分死にやすいし、何より人目につかないから楽だよなぁ…」

 水位が上がっていく。
 肺まで上がってくると、やはり水圧で圧迫され息苦しくなる。

 未練は大体断ち切ってきた。
 後悔はなくもないが、まぁ良いだろう。


 皆には悪いと思うが、もう無理だったや。



 御免ね、…ばいばい。



同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:そゃーす ジャンル:おそ松さん お題:綺麗な風邪 制限時間:4時間 読者:104 人 文字数:1257字 お気に入り:0人
ぽつりと頬に落ちた、冷たい雨。それに意識を戻せば、曇天に包まれた空が見えた。いつからここに座り込んでいたのか、覚えているのは、水平線に落ちていく太陽が死にたくな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:そゃーす ジャンル:おそ松さん お題:許されざる喜劇 制限時間:4時間 読者:250 人 文字数:1596字 お気に入り:1人
おそ松兄さんが死んだ。チビ太の店からの帰り道、六人で並んで歩いていた時に突っ込んできた車によって殺された。たまたま隣を歩いていた僕は何が起きたかもわからず、おそ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はちこくん ジャンル:おそ松さん お題:光の小説合宿 制限時間:4時間 読者:168 人 文字数:1221字 お気に入り:0人
愛の物語は一松には書けない。砂を吐くようなでろでろの粘膜の擦りあいは他の有象無象にまかせておけばよい。……などと言える立場ではなく、今回も締め切り間近にうんう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:へせ ジャンル:おそ松さん お題:小説家の許し 制限時間:4時間 読者:227 人 文字数:4508字 お気に入り:0人
その男は新任らしい青臭さを全身から放っていた。優しさですべての心を篭絡できると信じ込んでいる、真っすぐな、キラキラした目で教壇に立ち、自己紹介を始めたとき、なん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:八条 媛明 ジャンル:おそ松さん お題:臆病な同性愛 制限時間:4時間 読者:343 人 文字数:4616字 お気に入り:0人
一松の命は290円だ。咥えて吸って火をつける。その流れでくすんだ紫煙を綺麗なままの空気と混ぜて肺に送る。ドロドロとタールが肺の、肺胞の、それら細胞一つ一つを黒く 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:狐狗羽-koku-@低浮上 ジャンル:おそ松さん お題:とてつもない海辺 制限時間:4時間 読者:459 人 文字数:1546字 お気に入り:0人
あたりはもう暗く、波が寄せては引いてを繰り返す音と探索者のような砂を踏みしめる足音だけが聞こえる。ここは遠く離れた、知らない土地の海辺___「…おそ松兄さん、い 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
※未完
作者:紀依はおでライ富山一般参加 ジャンル:おそ松さん お題:おいでよ民話 制限時間:4時間 読者:367 人 文字数:373字 お気に入り:0人
むかーしむかーし、松野一松と言う、性分がとてもとてもノーマルなニートがいました。……え? 違う? アイツの性格はこうじゃない? じゃあ、言い換えましょう。闇要素 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:12/20〜23までDIVA禁 ジャンル:おそ松さん お題:振り向けばそこに朝日 制限時間:4時間 読者:610 人 文字数:2621字 お気に入り:0人
目が覚めたのは夜中の丑三つ時で当たり前だけれど皆それぞれ夢の中にいるようで五人分の寝息が鼓膜を通じて聞こえてきた。寝る前に飲んだコーヒーのせいか意識が完璧に覚醒 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ふくろうのふく!!! ジャンル:おそ松さん お題:神の反逆 制限時間:4時間 読者:3503 人 文字数:1819字 お気に入り:1人
「ああ、そうだ…。そうだな。」よく通る声で決して小さくはない独り言を呟きながら、大袈裟に右へ左へ行ったり来たり。はて上座はどっちだったか、この前得意げに言ってい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:そゃーす ジャンル:おそ松さん お題:小説の火 制限時間:1時間 読者:113 人 文字数:1162字 お気に入り:0人
できるだけ、残虐な方がいい弟の、低い声が響いた。マスクを顎元まで下げ気だるけにそう、言った。俺の手にあるのは包丁で手によく馴染む程よい感じだ。声を発した弟の手に 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ウルトラマンジード お題:緩やかなパソコン 制限時間:30分 読者:16 人 文字数:834字 お気に入り:0人
「リク、どうしたの? それ」「拾った。何かに使えないかなって……」そう言い、リクはその画面に視線を落とす。画面には、完全に皹が入ってしまっている。使い物にはなら 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ゼノブレイド2 お題:小さな悪意 制限時間:30分 読者:3 人 文字数:535字 お気に入り:0人
「…………はぁ」銀髪の少年は、グーラのとある町外れでうなだれていた。その手の中にはやや形の悪いヒートオレンジが収まっていて、彼はそれをただぼんやりと眺めているば 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:青春鉄道 お題:限界を超えた魚 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:484字 お気に入り:0人
『先輩ー……これ』まな板にのせられたそれに、上官たる我が後輩は『うへぇ……』といって顔を顰めた。『越後がとってきたんだよ。寺泊で。今日のつまみだ。』『だからって 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:文豪ストレイドッグス お題:限界を超えた魚 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:417字 お気に入り:0人
橋を歩いている……魚影が過る。それもかなりの大きさだ。大きい魚代表のイルカやクジラは哺乳類だった気がするけど、あの大きさは、その手の哺乳類かもしれない。魚類の限 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ゴールデンカムイ 金カム お題:失敗の時雨 制限時間:15分 読者:2 人 文字数:355字 お気に入り:0人
重く土のような匂いが先程までの喧騒を覆い隠す。強くはなく、しとしとと肌を湿らすような雨だ。簡単に言えば、任務に失敗した。眠れなくともその体を寝袋に入れておけばよ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 お題:同性愛の絵画 制限時間:30分 読者:12 人 文字数:1057字 お気に入り:0人
「これは見てはいけないやつだ…」加州清光は僅かに震えながら呟いた。親切心だった。いつもなんだかんだ世話になっている初期刀殿がなにやら疲れた顔をしていて、主に聞け 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:吸血鬼すぐ死ぬ お題:くさい何でも屋 必須要素:ホモ 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:1149字 お気に入り:0人
新横浜には少し変わった何でも屋がいる。『臭いものにはなんでも蓋をする』略して『くさい何でも屋』だ。正直、これには少し語弊があるかと思う。しかし、当の本人は気に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:スーパーダンガンロンパ2 狛日 お題:穢された水 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:607字 お気に入り:0人
「日向クン」名前を呼んでも返事がない名前を呼べば振り向いて眩しい笑顔で返事をしてくれる日向クンはいない絶望的だ。この世の中も、なにもかもキミがいないならどうでも 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 お題:青い血液 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:371字 お気に入り:0人
それは、突然訪れた。前置きも、脈絡もなく、本当に唐突に。 風の噂で聞いたことがある。なんらかの影響で普通ではない特徴を持って顕現してしまう刀がいるらしい。例え 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:スーパーダンガンロンパ2 狛日 お題:穏やかな笑顔 制限時間:2時間 読者:7 人 文字数:1262字 お気に入り:0人
「ねぇ、予備学科」学校帰りの途中で待ち伏せされていたこいつは人の顔を見ては予備学科、無能、凡人なんて言葉で罵倒してくる。「なんだよ」わざとっぽくうざそうにしてみ 〈続きを読む〉