ジャンル:エム×ゼロ お題:昨日食べた仕事 制限時間:30分 読者:20 人 文字数:1283字 お気に入り:0人

〚父九/腐〛山羊 ※未完


ああまったく。
なんて面倒なんだろう。

頭を抱えながら俺は目の前に積まれている執行部の書類を眺めるしかなかった。



1年執行部室には、俺しかいない。
そりゃそうだ、だってまだ正式な執行部員は俺だけで、柊たちに手伝ってもらう訳にはいかない。
2年生たちは2年生の書類や他の案件で手一杯だ。それに、執行部では俺が一番新入りな訳で、そりゃ俺がやるしかないよなぁ。
でもやっぱり目の前にあるのを目にすると、どうしてもため息が出る。

「やるか…」

とにかく、俺がやるしかないのだから数日に分けてでも、少しずつでもやっていこう。
それしかない。がんばれ俺。





「一週間かかっても終わらないんすけど…!?」

もうだめだ。今日は帰ろう。
そもそも次から次へと増えていく書類の処理がそんな簡単に終わる訳がないのはわかってたし。

「はぁ~…明日も頑張るか」





「…何これ」

書類がない。
あんなに山積みだったのに。
え、俺知らないうちに食べた?

「どういう…」
「俺がやった。そもそも生徒だけにやらせるものではないものも混ざっていたからな」

後ろから聞こえた声。振り向けばそこには親ばか教師。

「柊父」
「すまなかったな、仕事を押し付けている状態になっていた」
「や、いいけどさ…」

終わらせてくれたんだから、問題なんて特にない。
むしろ感謝しかない。
「知らないうちに書類食べたのかと思った…」
「お前は山羊か」
「昨日帰る前に無心で食べた記憶なかったんだけどつい」

俺の言葉に眉間のシワを揉んでいた。

「安心しろ、食べたのは俺だ」
「柊父が山羊だったのか」
「そんな訳ないだろう」

そりゃそうだ。むしろ肉食にしか見えないし。
柊父が草食だったら驚きだ。

「お前が昨日帰った後に終わらせた。それにしても…」
「?」
「よくあの量をこなそうとしたな?」
「1年俺しかいないしやるしかないと思って」

無言で俺の頭を柊父は撫でてきた。
労ってくれているらしい。

「何か食いたいものはあるか。完了していた分を見ていたがしっかりと出来ていたからな、何か奢ってやる」
「マジで!?いいのかよそれ」
「他の奴らには絶対に秘密だが、そのくらいはしてやる」
「やった!さんきゅー柊父!」

柊父と俺は、とりあえず学校を出て麓の商店街をぶらついた。
美味しそうな匂いしかしない。おなかも鳴る。

「コロッケあげたてだって」
「それでいいのか」
「晩飯前だしな、あまりガッツリ食べない方がいいだろ?」

柊が夕飯作ってるだろうし、柊父あまり食べない方がいいだろうしな。
……柊の料理、美味しいからな。そっちをガッツリ食べたい。
柊父は肉屋でコロッケを買って戻ってきた。

「ありがと」
「お前、あまり無理はするな、あんな量一人で終わらせようとするのは無謀だぞ」
「気を付ける」

よくよく考えたら、執行部に入ってからも柊父はすごく俺を気遣ってくれてる。ただの親ばか教師じゃない。
気遣い出来て、外見も声もいいってうらやましいな。
俺にはないものだ。

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