ジャンル:おそ松さん お題:裏切りの就職 制限時間:15分 読者:31 人 文字数:574字 お気に入り:0人

干菓子

 骨を食う文化がある。骨食み。骨ねぶり。ニューギニアでは死んだ族長の骨を戦士たちが食うという。極道たちは、オヤジへの敬意と、ヒットマンへの復讐を誓ってその遺骨を口にする。
 誰も予想だにしなかった形で、つまらぬ世間に所属することになったカラ松は、つまらないまま死んだ。漫画喫茶の受付などというちっとも似合わないアルバイトで、頭のおかしい男に刺されて死んだ。
 警察に回収さればらばらに切り裂かれた体は、アッという間に炉の中に放り込まれ、ぼくらは息を呑む暇もなかった。それでも骨になってしまえばそれなりに死者のていを成せるのだ。箸で持ち上げられるのは焼けたリン酸カルシウムとタンパク質だ。
 これは喉仏です、と殊勝に係が口にする。ぼくはそれがまったくのうそだと知っていた。喉仏は焼け残らない。皆の目をかいくぐって図書館で調べた本に出てきた口慣れぬ言葉を頬の内側で転がした。リン酸カルシウム。タンパク質。それがあの体躯を支えていたのだ。肉も魂も失い、もはやこれがいまのカラ松のすべて。家族順番に骨壺に収めてゆく。トド松が悲鳴を上げた。素早く投げ込んだ骨は、ぼくの口の中で干菓子の質感と、僅かな苦みを放っている。知らない単語と同じような味がする。リン酸カルシウム。タンパク質。嚥下された兄は。ぼくの体を通っていく。ぼくは敬意をもって兄の遠い旅路を思った。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:ハリモグモグ ジャンル:おそ松さん お題:早すぎた地獄 制限時間:15分 読者:22 人 文字数:1013字 お気に入り:0人
いつものようにテーブルを囲むニートたち。 テーブルの上にはお菓子が広げられて雑談していた。「しかし、最終回で地獄ってのは俺らの年齢的に早すぎねえ?」「次のコー 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:おそ松さん お題:12月の伝説 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:503字 お気に入り:0人
長い夏の間、サマー仮面なんてものをやっていた兄は秋がきてすっかり大人しくなってしまった。今日もさながら死んだ蝉のように、モスグリーンの床に寝転んでボーッと天井 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:りんね ジャンル:おそ松さん お題:小さな孤島 制限時間:15分 読者:32 人 文字数:580字 お気に入り:0人
美しい海へカラ松とピクニックに出かけたのは何時のことだったか。未だ口をつく暴言をBGMにお弁当を食べようと浜辺に座った一松は、足を滑らして緩やかに落っこちてゆく 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:しらたま ジャンル:おそ松さん お題:やば、ピアニスト 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:646字 お気に入り:0人
やばい、やばい、やばい。どうしてこんなことになったんだ。僕の目の前にあるのは1台のピアノ。制限時間が上にでている。この時間以内にピアノを弾けということらしい。… 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:海流(かいる) ジャンル:おそ松さん お題:セクシーな狐 制限時間:15分 読者:141 人 文字数:571字 お気に入り:0人
「おおっエロ本はっけーん! なっ、これよくね?」 おそ松が拾い上げたのは、今時駅にも落ちていないようなボロボロのエロ本だ。はじめに目に入るのは、たわわに実る乳房 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:おそ松さん お題:君と夢 制限時間:15分 読者:73 人 文字数:871字 お気に入り:0人
夢を見た。酷く息苦しい夢だった。松野おそ松は深い眠りから意識を取り戻し、やけに目に染みるいつもの薄暗い天井を見てため息を吐く。体は汗でぐっしょり濡れていて、目元 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
無題 ※未完
作者:穴虫 ジャンル:おそ松さん お題:気持ちいいにおい 制限時間:15分 読者:86 人 文字数:603字 お気に入り:0人
初夏の晴天。平日の昼間に良い年した青い男と黄色い男が、自宅の屋根でくつろいでいる。そばには取り込まれたばかりの洗濯物。母親に「暇なら手伝いなさいクソニート」と 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:よん@25話チョロおそありがとう ジャンル:おそ松さん お題:気持ちいいにおい 制限時間:15分 読者:122 人 文字数:398字 お気に入り:1人
チョロ松は家の前に立つと、微かに薫る匂いに近づいた。どうしようもなく、浮き立つような匂いである。はて、と思うが具体的に何と言われてもてんで出てこない。複雑に混 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
兄>弟=魚 ※未完
作者:穴虫 ジャンル:おそ松さん お題:愛、それは兄 制限時間:15分 読者:86 人 文字数:785字 お気に入り:0人
釣り堀である。いつもの何の変哲もない、今日はデリバリーコントもデリバリーされなさそうな、そんな穏やかな日和の中、おそ松とカラ松が並んで糸を垂らしていた。「ぶっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:穴虫 ジャンル:おそ松さん お題:アブノーマルな駄作 制限時間:15分 読者:93 人 文字数:389字 お気に入り:0人
酒だ。酒を持ってこい。おそ松が酒浸りのクズのようなことを叫びながらちゃぶ台に突っ伏している。チョロ松は真っ黒なテレビに映った己相手にメンチを切っている。カラ松 〈続きを読む〉

はちこくんの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:はちこくん ジャンル:おそ松さん お題:裏切りの就職 制限時間:15分 読者:31 人 文字数:574字 お気に入り:0人
骨を食う文化がある。骨食み。骨ねぶり。ニューギニアでは死んだ族長の骨を戦士たちが食うという。極道たちは、オヤジへの敬意と、ヒットマンへの復讐を誓ってその遺骨を 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はちこくん ジャンル:おそ松さん お題:阿修羅新卒 制限時間:15分 読者:39 人 文字数:576字 お気に入り:0人
班長は凡庸な日本人であった。海外はおろか、本州すら出たことがない男には、RとLの違いがわからないのも無理のない話であった。「それじゃ一緒だ」「…ラ…ライト…」 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はちこくん ジャンル:おそ松さん お題:苦し紛れの絵画 制限時間:15分 読者:164 人 文字数:472字 お気に入り:1人
一松が蛇口をひねると、肉塊が流れ出てきた。げえっと飛びのいた一松の目の前で、ばたばたと音を立ててシンクに跳ねる赤黒い流動体。これからも今までも水しか通すことが 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はちこくん ジャンル:おそ松さん お題:光の小説合宿 制限時間:4時間 読者:102 人 文字数:1221字 お気に入り:0人
愛の物語は一松には書けない。砂を吐くようなでろでろの粘膜の擦りあいは他の有象無象にまかせておけばよい。……などと言える立場ではなく、今回も締め切り間近にうんう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:はちこくん ジャンル:おそ松さん お題:可愛い壁 必須要素:MD 制限時間:30分 読者:126 人 文字数:954字 お気に入り:0人
冒険ごっこをしたことはあるだろうか。格別のスリルと高揚をもたらすその遊びに、少年たちは文字通り身をすり減らして励むのだ。むろん悪童時代の松野家の六つ子たちも例 〈続きを読む〉