ジャンル:名探偵コナン(夢) お題:調和した俺 制限時間:4時間 読者:21 人 文字数:1256字 お気に入り:0人
[削除]

無題

ちょう わ てう- [0] 【調和】
( 名 ) スル
ものごとの間に釣り合いがとれていること。ものごととものごとが互いに和合していること。 「 -がとれる」 「 -を保つ」 〔古く「ととのいやわらぐこと」の意。英語 harmony の訳語となり、「釣り合うこと」の意に転じた〕 -------大辞林より


 最近腕を上げること、指の一本を動かすことさえ重苦しく、苦しかった。ふらふらと視界は揺れ、どくどくと心臓の拍動するのを自覚していた。そういえば、しっかりとした休息を最後にとったのはいつだっただろうか。そんなことを頭の隅で考えながらも体は、思考の大部分は目の前にぼろぼろで這いつくばる相手に、せめて楽に終わらせてやろうと(この状態にさせたのは俺だが)手にかけようとしていた。取り出した愛銃の照準を定める。口許に浮かばせていたはずの微笑は気が付かないうちに消えていた。
 突然だが俺には恋人がいる。潜入を始めるより前、彼女とははじめ協力者とするために偶然を装って出会った。協力者とするために親しい仲になるまでに相手の懐に潜り込み、弱みを握り断ったり逆らうことのできないようにする、という手法だ。おれはその作業のはじめ、彼女を視界に収めたとき、恋に落ちた。所謂一目惚れ、というやつだ。あのときは若かった。ただ、彼女に出会ったこと、言葉を交わし思いを交わしたことは少しの後悔もない。
 ただ、いつからだろうか、彼女と長く逢えない日々が続くと不調を感じるようになった。初めは体の中身がすっぽりと抜け落ちたような空虚感から始まり、今日のような身体的不調まで。一般的なストレスの身体的症状に大部分合致することに気が付いた時には何もないのに笑ってしまった。いつの間に、自分はここまで彼女を必須とするまでになっていたのか、なにより彼女のために自分から解放してやらなけばいけないか、悩んでいた時だったからだ。もう、手放してやれない。きっと、彼女が嫌がって手を離れようとしたその時には、俺は何をするかわからない。
 後始末を終え、早朝彼女の部屋を訪れた。寝室には朝の薄く青みがかった太陽光が薄らと入り込み寝顔を照らしている。この世の暗鬱なんて無縁といったような、平和な寝顔に、いまだけはバーボン、そして安室透などではなく降谷零として此処に存在していることを実感した。そっと頬に手を添えるとぴくりとみじろぎ薄らと目を開け、ぼうっとこちらを見て数秒するとまた眠りに落ちて行った。一連の動きに息だけで笑う。肺のあたりの重苦しい気持ちがほころび、溶けていくように感じた。ぶれてあとすこしでバラバラになってしまいそうだった自分が一つに統合されていくように、思考がしっかりとしてくるようだ。愛おしい人の頭をやさしくひと撫でし、部屋を出る。つぎに逢うときには彼女の起きている時間帯がいい。好物をかっていって、いや、作ってもいい。俺を見て、うれしそうに笑うあの顔が見たいんだ。
 そらをみあげれば雲と青空が広がっていた。今日も一日が始まる。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


見つかりませんでした。

匿名さんの即興 二次小説


ユーザーアイコン
語らい ※未完
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 お題:可愛い恋 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:319字 お気に入り:0人
付喪神として意識を持ち始めた頃の俺は、周りの物事全てが珍しく輝いて見えた。あれは何、これは何と周りの付喪神に聞いて回った。周りの者たちは何でも聞く俺が面倒にな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
【腐】無題。 ※未完
作者:匿名さん ジャンル:ツキウタ。【腐】 お題:穏やかな男 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:1536字 お気に入り:0人
****「おっ邪魔しま~す。」――変な癖で、ついつい人様の車に乗ると言ってしまうんだよなぁ~。と、眠気とその場の雰囲気で少し飲んだ微酔いで、心地の良い疲労感でふ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ヒプノシスマイク お題:免れた夜風 必須要素: 制限時間:30分 読者:31 人 文字数:1525字 お気に入り:0人
高校を出てから住み始めた家は横浜にあって、だから全然ゴミの日を覚えられないで二年か三年くらい、多分そう、三年近くは経っている。ゴミを溜めているなんてことはなく 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Fate/Grand Order お題:平和と祖父 必須要素:北海道 制限時間:15分 読者:54 人 文字数:929字 お気に入り:0人
埼玉以北には行かないと誓った日もあった。 厚い雲に覆われて日が届かない地にいる。おろしたてのダウンをかき抱いて、セイコーマートから走る。はやく温かいホテルのロ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Fate/Grand Order お題:アルパカの四肢切断 必須要素:ジャケット 制限時間:2時間 読者:8 人 文字数:1657字 お気に入り:0人
型落ちの薄型テレビでは夕方のニュースが流れている。民放だ、たわいも無い内容で本当にくだらない。アルパカふれあい牧場の取材カメラと差し出されたマイクに、ふっくらと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:うつたか お題:空前絶後の失望 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:618字 お気に入り:0人
「高崎ぃ!」バタバタと、宇都宮が騒がしく在来の部屋に駆け込んでくる。「どうしたんだよ、そんな急いで」珍しく焦る様子の宇都宮に視線が集まる中、高崎はなだめるように 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:BanG Dream! お題:それいけ昼下がり 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:992字 お気に入り:0人
「だからさ、こう、耳をぴょこぴょこってさせたの」「わかんねえよ! なんでそれが祝ってることになるんだ……」 時刻にして、昼を少し回った頃。いいかげんおたえへのツ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:アイドルマスターSideM お題:黄色い償い 制限時間:30分 読者:27 人 文字数:960字 お気に入り:1人
315プロダクション所属プロデューサーの俺が、葛之葉雨彦が事務所前の掃除をしているのだ、という話を事務所待機中の紅井朱雀に話したのは偶然だった。そういや朱雀、前 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:KーPOP お題:人妻の屍 必須要素: 制限時間:30分 読者:19 人 文字数:352字 お気に入り:0人
気がつくと、隣に女が寝ていた。いや、正確には死んでいた。口元に泡を吹かせていた。僕は怖くなった。身に覚えがない。すぐ横に酒があった。数本の酒が乱雑に置かれていた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:名探偵コナン(夢) お題:調和した俺 制限時間:4時間 読者:21 人 文字数:1256字 お気に入り:0人
ちょう わ てう- [0] 【調和】( 名 ) スルものごとの間に釣り合いがとれていること。ものごととものごとが互いに和合していること。 「 -がとれる」 「 〈続きを読む〉