ジャンル:名探偵コナン(夢) お題:調和した俺 制限時間:4時間 読者:55 人 文字数:1256字 お気に入り:0人
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無題

ちょう わ てう- [0] 【調和】
( 名 ) スル
ものごとの間に釣り合いがとれていること。ものごととものごとが互いに和合していること。 「 -がとれる」 「 -を保つ」 〔古く「ととのいやわらぐこと」の意。英語 harmony の訳語となり、「釣り合うこと」の意に転じた〕 -------大辞林より


 最近腕を上げること、指の一本を動かすことさえ重苦しく、苦しかった。ふらふらと視界は揺れ、どくどくと心臓の拍動するのを自覚していた。そういえば、しっかりとした休息を最後にとったのはいつだっただろうか。そんなことを頭の隅で考えながらも体は、思考の大部分は目の前にぼろぼろで這いつくばる相手に、せめて楽に終わらせてやろうと(この状態にさせたのは俺だが)手にかけようとしていた。取り出した愛銃の照準を定める。口許に浮かばせていたはずの微笑は気が付かないうちに消えていた。
 突然だが俺には恋人がいる。潜入を始めるより前、彼女とははじめ協力者とするために偶然を装って出会った。協力者とするために親しい仲になるまでに相手の懐に潜り込み、弱みを握り断ったり逆らうことのできないようにする、という手法だ。おれはその作業のはじめ、彼女を視界に収めたとき、恋に落ちた。所謂一目惚れ、というやつだ。あのときは若かった。ただ、彼女に出会ったこと、言葉を交わし思いを交わしたことは少しの後悔もない。
 ただ、いつからだろうか、彼女と長く逢えない日々が続くと不調を感じるようになった。初めは体の中身がすっぽりと抜け落ちたような空虚感から始まり、今日のような身体的不調まで。一般的なストレスの身体的症状に大部分合致することに気が付いた時には何もないのに笑ってしまった。いつの間に、自分はここまで彼女を必須とするまでになっていたのか、なにより彼女のために自分から解放してやらなけばいけないか、悩んでいた時だったからだ。もう、手放してやれない。きっと、彼女が嫌がって手を離れようとしたその時には、俺は何をするかわからない。
 後始末を終え、早朝彼女の部屋を訪れた。寝室には朝の薄く青みがかった太陽光が薄らと入り込み寝顔を照らしている。この世の暗鬱なんて無縁といったような、平和な寝顔に、いまだけはバーボン、そして安室透などではなく降谷零として此処に存在していることを実感した。そっと頬に手を添えるとぴくりとみじろぎ薄らと目を開け、ぼうっとこちらを見て数秒するとまた眠りに落ちて行った。一連の動きに息だけで笑う。肺のあたりの重苦しい気持ちがほころび、溶けていくように感じた。ぶれてあとすこしでバラバラになってしまいそうだった自分が一つに統合されていくように、思考がしっかりとしてくるようだ。愛おしい人の頭をやさしくひと撫でし、部屋を出る。つぎに逢うときには彼女の起きている時間帯がいい。好物をかっていって、いや、作ってもいい。俺を見て、うれしそうに笑うあの顔が見たいんだ。
 そらをみあげれば雲と青空が広がっていた。今日も一日が始まる。

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