ジャンル:アイドルマスターSideM お題:黄色い償い 制限時間:30分 読者:27 人 文字数:960字 お気に入り:1人
[削除]

朱雀と雨彦と焼き芋と

315プロダクション所属プロデューサーの俺が、葛之葉雨彦が事務所前の掃除をしているのだ、という話を事務所待機中の紅井朱雀に話したのは偶然だった。
そういや朱雀、前に焼き芋食べたがってたろ。並木の紅葉具合からすると、結構な量の落ち葉が集まるんじゃないか?といつぞやの世間話を振ると、「おお!そいつぁサイコーだぜプロデューサーさんよお!玄武は打ち合わせにまだ時間がかかるみたいだしよ、ちょっくら手伝ってくる!皆で焼き芋食おうぜ!」と言うなりドアを突き破る勢いで外へ出ていった。あの勢いで走る朱雀の腹巻の中で安定した姿勢を取れている彼の愛猫に想いを馳せながら、目の前のモニターに向かい合う。

付き合いのあるディレクターへのメールを送り、ふと窓の外を見ると、繋ぎを着て清掃社の帽子を被った水色頭と、先程出ていったヤンキースタイルの学ラン少年が何やら話しているようだった。
この時間は人通りが少ないとはいえ、ああも目立つ二人組はいつどこで注目を浴びるか分からない。デビュー当時ならともかく、今では315プロダクション所属、人気アイドルユニットのメンバー達だ。そろそろ変装の仕方をレクチャーしなければ、と思いながら赤と水色の凸凹コンビを眺めていると、水色──葛之葉雨彦が、持っていた小さなショルダーバッグから何かの包みを渡したのが見えた。それを見た赤──紅井朱雀の表情が一層明るくなる。
そして、その包みを開けて、中から出てきたものを真っ二つに折り、二言三言会話をした後、ふたりで分けたそれをほおばり始めた。

美味そうに食ってんな、とぼんやりしたのもつかの間、『ありがとな、雨彦さんよお!』と窓を隔てていても通る大声で礼を言った朱雀に対して、雨彦が顔を近づけて何かを言う。しかもこちらに目線をやりながら。あいつ俺が見てるの気づいてやがる。
朱雀もそれに釣られてこちらを見た。小さな悪巧みの見つかった小学生みたいな顔をした後、芋を挟んだまま両手を合わせている。多分『すまねえ、プロデューサーさん!抜け駆けしちまった!』である。可愛いから許す。
あの暖かな黄金の謝罪品は、もうすぐ俺と、打ち合わせを終えた玄武に渡されるだろう。
密会と呼ぶにはあまりにオープンなそれを見遣りながら、俺はあの香しくあたたかな香りの帰還を待ちわびている。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:蛍月 ジャンル:アイドルマスターSideM お題:黄金の銀行 制限時間:30分 読者:98 人 文字数:1054字 お気に入り:1人
湯呑の中で揺れる茶柱を見て、猫柳キリオは笑みを浮かべた。「茶柱でにゃんす」「あらァ、良いことあるんじゃない?」 華村翔真が自分のことのように嬉しげな顔をする。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
来年の愛人 ※未完
作者:あくお@ミラフェスI54b ジャンル:アイドルマスターSideM お題:来年の愛人 制限時間:15分 読者:81 人 文字数:1242字 お気に入り:0人
来年の今日は何をする予定か、と聞かれた北斗は笑って、わかんないよそんなの、と答える。対して、テーブルの向こうにいる冬馬は「だったら予定はないってことでいいんだよ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あぶみ ジャンル:アイドルマスターSideM お題:不本意な山 制限時間:15分 読者:194 人 文字数:1365字 お気に入り:0人
いや、どうしてこうなった。 桜庭薫はめちゃくちゃに、もうこれ以上ないというくらいに眉間の皺を深くして、無制限に喉の奥から漏れ出てくる溜息を必死に飲み込んでいた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:軋み柚子 ジャンル:アイドルマスターSideM お題:気持ちいい罪 制限時間:1時間 読者:196 人 文字数:377字 お気に入り:0人
315プロ事務所の朝は早い。今日はもふもふえんの撮影の準備をするのに事務所を開けに来た。「おはようございまーす!!オレ一番乗りじゃないッスか!?」おはよう!あれ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:蛍月 ジャンル:アイドルマスターSideM お題:僕と雪 必須要素:うっ 制限時間:30分 読者:114 人 文字数:937字 お気に入り:1人
かのんくんのふわふわした髪に、しろうくんが投げた雪玉が命中した。「もーっ! しろうくんひどい!」 ぷんすか怒ったかのんくんは、負けじと雪を丸めていく。プロデュ 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 二次小説


ユーザーアイコン
語らい ※未完
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 お題:可愛い恋 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:319字 お気に入り:0人
付喪神として意識を持ち始めた頃の俺は、周りの物事全てが珍しく輝いて見えた。あれは何、これは何と周りの付喪神に聞いて回った。周りの者たちは何でも聞く俺が面倒にな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
【腐】無題。 ※未完
作者:匿名さん ジャンル:ツキウタ。【腐】 お題:穏やかな男 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:1536字 お気に入り:0人
****「おっ邪魔しま~す。」――変な癖で、ついつい人様の車に乗ると言ってしまうんだよなぁ~。と、眠気とその場の雰囲気で少し飲んだ微酔いで、心地の良い疲労感でふ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ヒプノシスマイク お題:免れた夜風 必須要素: 制限時間:30分 読者:31 人 文字数:1525字 お気に入り:0人
高校を出てから住み始めた家は横浜にあって、だから全然ゴミの日を覚えられないで二年か三年くらい、多分そう、三年近くは経っている。ゴミを溜めているなんてことはなく 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Fate/Grand Order お題:平和と祖父 必須要素:北海道 制限時間:15分 読者:54 人 文字数:929字 お気に入り:0人
埼玉以北には行かないと誓った日もあった。 厚い雲に覆われて日が届かない地にいる。おろしたてのダウンをかき抱いて、セイコーマートから走る。はやく温かいホテルのロ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Fate/Grand Order お題:アルパカの四肢切断 必須要素:ジャケット 制限時間:2時間 読者:8 人 文字数:1657字 お気に入り:0人
型落ちの薄型テレビでは夕方のニュースが流れている。民放だ、たわいも無い内容で本当にくだらない。アルパカふれあい牧場の取材カメラと差し出されたマイクに、ふっくらと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:うつたか お題:空前絶後の失望 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:618字 お気に入り:0人
「高崎ぃ!」バタバタと、宇都宮が騒がしく在来の部屋に駆け込んでくる。「どうしたんだよ、そんな急いで」珍しく焦る様子の宇都宮に視線が集まる中、高崎はなだめるように 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:BanG Dream! お題:それいけ昼下がり 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:992字 お気に入り:0人
「だからさ、こう、耳をぴょこぴょこってさせたの」「わかんねえよ! なんでそれが祝ってることになるんだ……」 時刻にして、昼を少し回った頃。いいかげんおたえへのツ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:アイドルマスターSideM お題:黄色い償い 制限時間:30分 読者:27 人 文字数:960字 お気に入り:1人
315プロダクション所属プロデューサーの俺が、葛之葉雨彦が事務所前の掃除をしているのだ、という話を事務所待機中の紅井朱雀に話したのは偶然だった。そういや朱雀、前 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:KーPOP お題:人妻の屍 必須要素: 制限時間:30分 読者:19 人 文字数:352字 お気に入り:0人
気がつくと、隣に女が寝ていた。いや、正確には死んでいた。口元に泡を吹かせていた。僕は怖くなった。身に覚えがない。すぐ横に酒があった。数本の酒が乱雑に置かれていた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:名探偵コナン(夢) お題:調和した俺 制限時間:4時間 読者:20 人 文字数:1256字 お気に入り:0人
ちょう わ てう- [0] 【調和】( 名 ) スルものごとの間に釣り合いがとれていること。ものごととものごとが互いに和合していること。 「 -がとれる」 「 〈続きを読む〉