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朱雀と雨彦と焼き芋と

315プロダクション所属プロデューサーの俺が、葛之葉雨彦が事務所前の掃除をしているのだ、という話を事務所待機中の紅井朱雀に話したのは偶然だった。
そういや朱雀、前に焼き芋食べたがってたろ。並木の紅葉具合からすると、結構な量の落ち葉が集まるんじゃないか?といつぞやの世間話を振ると、「おお!そいつぁサイコーだぜプロデューサーさんよお!玄武は打ち合わせにまだ時間がかかるみたいだしよ、ちょっくら手伝ってくる!皆で焼き芋食おうぜ!」と言うなりドアを突き破る勢いで外へ出ていった。あの勢いで走る朱雀の腹巻の中で安定した姿勢を取れている彼の愛猫に想いを馳せながら、目の前のモニターに向かい合う。

付き合いのあるディレクターへのメールを送り、ふと窓の外を見ると、繋ぎを着て清掃社の帽子を被った水色頭と、先程出ていったヤンキースタイルの学ラン少年が何やら話しているようだった。
この時間は人通りが少ないとはいえ、ああも目立つ二人組はいつどこで注目を浴びるか分からない。デビュー当時ならともかく、今では315プロダクション所属、人気アイドルユニットのメンバー達だ。そろそろ変装の仕方をレクチャーしなければ、と思いながら赤と水色の凸凹コンビを眺めていると、水色──葛之葉雨彦が、持っていた小さなショルダーバッグから何かの包みを渡したのが見えた。それを見た赤──紅井朱雀の表情が一層明るくなる。
そして、その包みを開けて、中から出てきたものを真っ二つに折り、二言三言会話をした後、ふたりで分けたそれをほおばり始めた。

美味そうに食ってんな、とぼんやりしたのもつかの間、『ありがとな、雨彦さんよお!』と窓を隔てていても通る大声で礼を言った朱雀に対して、雨彦が顔を近づけて何かを言う。しかもこちらに目線をやりながら。あいつ俺が見てるの気づいてやがる。
朱雀もそれに釣られてこちらを見た。小さな悪巧みの見つかった小学生みたいな顔をした後、芋を挟んだまま両手を合わせている。多分『すまねえ、プロデューサーさん!抜け駆けしちまった!』である。可愛いから許す。
あの暖かな黄金の謝罪品は、もうすぐ俺と、打ち合わせを終えた玄武に渡されるだろう。
密会と呼ぶにはあまりにオープンなそれを見遣りながら、俺はあの香しくあたたかな香りの帰還を待ちわびている。

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