ジャンル:アイドルマスターSideM お題:黄色い償い 制限時間:30分 読者:105 人 文字数:960字 お気に入り:1人
[削除]

朱雀と雨彦と焼き芋と

315プロダクション所属プロデューサーの俺が、葛之葉雨彦が事務所前の掃除をしているのだ、という話を事務所待機中の紅井朱雀に話したのは偶然だった。
そういや朱雀、前に焼き芋食べたがってたろ。並木の紅葉具合からすると、結構な量の落ち葉が集まるんじゃないか?といつぞやの世間話を振ると、「おお!そいつぁサイコーだぜプロデューサーさんよお!玄武は打ち合わせにまだ時間がかかるみたいだしよ、ちょっくら手伝ってくる!皆で焼き芋食おうぜ!」と言うなりドアを突き破る勢いで外へ出ていった。あの勢いで走る朱雀の腹巻の中で安定した姿勢を取れている彼の愛猫に想いを馳せながら、目の前のモニターに向かい合う。

付き合いのあるディレクターへのメールを送り、ふと窓の外を見ると、繋ぎを着て清掃社の帽子を被った水色頭と、先程出ていったヤンキースタイルの学ラン少年が何やら話しているようだった。
この時間は人通りが少ないとはいえ、ああも目立つ二人組はいつどこで注目を浴びるか分からない。デビュー当時ならともかく、今では315プロダクション所属、人気アイドルユニットのメンバー達だ。そろそろ変装の仕方をレクチャーしなければ、と思いながら赤と水色の凸凹コンビを眺めていると、水色──葛之葉雨彦が、持っていた小さなショルダーバッグから何かの包みを渡したのが見えた。それを見た赤──紅井朱雀の表情が一層明るくなる。
そして、その包みを開けて、中から出てきたものを真っ二つに折り、二言三言会話をした後、ふたりで分けたそれをほおばり始めた。

美味そうに食ってんな、とぼんやりしたのもつかの間、『ありがとな、雨彦さんよお!』と窓を隔てていても通る大声で礼を言った朱雀に対して、雨彦が顔を近づけて何かを言う。しかもこちらに目線をやりながら。あいつ俺が見てるの気づいてやがる。
朱雀もそれに釣られてこちらを見た。小さな悪巧みの見つかった小学生みたいな顔をした後、芋を挟んだまま両手を合わせている。多分『すまねえ、プロデューサーさん!抜け駆けしちまった!』である。可愛いから許す。
あの暖かな黄金の謝罪品は、もうすぐ俺と、打ち合わせを終えた玄武に渡されるだろう。
密会と呼ぶにはあまりにオープンなそれを見遣りながら、俺はあの香しくあたたかな香りの帰還を待ちわびている。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:蛍月 ジャンル:アイドルマスターSideM お題:黄金の銀行 制限時間:30分 読者:125 人 文字数:1054字 お気に入り:1人
湯呑の中で揺れる茶柱を見て、猫柳キリオは笑みを浮かべた。「茶柱でにゃんす」「あらァ、良いことあるんじゃない?」 華村翔真が自分のことのように嬉しげな顔をする。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ちろごま。 ジャンル:アイドルマスターSideM お題:12月の霧 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:458字 お気に入り:0人
目を覚ますと窓の外がみえなくなっていた。いつの間にやらゆらゆらと程よく揺れる移動車の中が心地よくて眠っていたらしい。隣には俺の肩に頭を埋めるアイツと助手席に円城 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: ジャンル:アイドルマスターSideM お題:有名な戦争 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:451字 お気に入り:0人
事務所の壁に張られた模造紙に、ぺたぺたとシールが貼られていく。模造紙の中央には線が引かれ、左右のラベルには「クッキー」「ビスケット」と書いてある。ちなみに右下の 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
来年の愛人 ※未完
作者:あくお@ミラフェスI54b ジャンル:アイドルマスターSideM お題:来年の愛人 制限時間:15分 読者:127 人 文字数:1242字 お気に入り:0人
来年の今日は何をする予定か、と聞かれた北斗は笑って、わかんないよそんなの、と答える。対して、テーブルの向こうにいる冬馬は「だったら予定はないってことでいいんだよ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あぶみ ジャンル:アイドルマスターSideM お題:不本意な山 制限時間:15分 読者:228 人 文字数:1365字 お気に入り:0人
いや、どうしてこうなった。 桜庭薫はめちゃくちゃに、もうこれ以上ないというくらいに眉間の皺を深くして、無制限に喉の奥から漏れ出てくる溜息を必死に飲み込んでいた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:軋み柚子 ジャンル:アイドルマスターSideM お題:気持ちいい罪 制限時間:1時間 読者:233 人 文字数:377字 お気に入り:0人
315プロ事務所の朝は早い。今日はもふもふえんの撮影の準備をするのに事務所を開けに来た。「おはようございまーす!!オレ一番乗りじゃないッスか!?」おはよう!あれ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:蛍月 ジャンル:アイドルマスターSideM お題:僕と雪 必須要素:うっ 制限時間:30分 読者:153 人 文字数:937字 お気に入り:1人
かのんくんのふわふわした髪に、しろうくんが投げた雪玉が命中した。「もーっ! しろうくんひどい!」 ぷんすか怒ったかのんくんは、負けじと雪を丸めていく。プロデュ 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:僕のヒーローアカデミア お題:フニャフニャの宿命 制限時間:15分 読者:6 人 文字数:1110字 お気に入り:0人
どうしても、映える個性というのは差があるものだ。華やかなヒーローを目指す者が大多数の世の中で。思想や、スタイルがフニャフニャと定まらない者と言うのは。つまはじき 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:バチ官 お題:過去の恋人 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:829字 お気に入り:0人
それはゆきずりだった。雨がしとしとと降っている。部屋の中からガラス越しに薄暗い、灰色の世界を眺めながら、平賀は頬杖をつく。「なんだい、浮かない顔をして」カフ○ラ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:バチ官 お題:ダイナミックな超能力 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:748字 お気に入り:0人
平賀は飢えていた。物理的にお腹が空いている。彼にさてどれだけ基本的欲求が備わっているのか、あるいは感じているのかは不明だが、稀有なことに彼はおなかがすいてどうに 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 お題:捨てられた本 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:705字 お気に入り:0人
うちの本丸の中には、小さいが書物の保管庫がある。刀剣男士や審神者の私物であったり、政府から送られてきた必読のものであったり、様々な時代のものが一部屋に収められて 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 お題:とびだせ笑顔 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:677字 お気に入り:0人
「あるじさま。なんだか、むつかしいのですか」私の顔を覗き込むあどけない姿は、今日の近侍の今剣だ。真紅のおおきな瞳でじっと見つめられると、一瞬何を悩んでいたのか忘 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 お題:裏切りの小説合宿 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:712字 お気に入り:0人
「だからなんなのよーーー!もぉーー」こんのすけが定期的に運んでくる、政府からの諸連絡帳を開いて、未読の記事を目にした途端、割と大きな声を出してしまった。小説を書 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:スタァライト お題:穏やかな博物館 制限時間:30分 読者:13 人 文字数:938字 お気に入り:0人
「博物館ってなかなか来ないから新鮮だなぁ」「私はイギリスの頃、何回か……」「イギリスでも行ってたんだねー日本とは違うの?」 なんて話ながら今日はひかりちゃんと二 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:終わりのセラフ お題:忘れたい過ち 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:746字 お気に入り:0人
「昔のグレンは可愛い」いきなり深夜がそう言った周りの暮人も真昼もうんうんと頷く「は?」どういう意味だコラ怒りが口が吹き出そうになるのを抑える「だってだって、可愛 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Re:ゼロから始める異世界生活 お題:わたしの好きな戦争 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:413字 お気に入り:0人
※アヤマツわたしはお兄さんのこと、最初はどうとも思っていなかったのだけれど。それでもエルザがあなたと一緒にいるときにとても楽しそうにするものだから、きっとわたし 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 お題:つらい小説トレーニング 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:635字 お気に入り:0人
「はぁ‥‥。」いくつかの本丸を定期巡回しているこんのすけが、今回持ってきた政府からの業務連絡。毎度毎度、とんでもない量の提出物を求めてくるとはいえ、今回ばかりは 〈続きを読む〉