ジャンル:SSSS.GRIDMAN お題:隠された彼女 制限時間:30分 読者:54 人 文字数:609字 お気に入り:0人

【キャリ裕】愛猫3

とくに動物の類が苦手というわけではない。見た目も中身も猫に懐かれれば満更でもなかっただろう。ただ見た目が、見た目の方が裕太にとっては大問題だった。
ソファに座った裕太の膝を独占する形で身を寄せるキャリバーin猫。手足を折りたたみ背を丸める姿は猫と大差ない。心地よさそうに眠り上下する背中を飼い主であるキャリバーに撫でてほしいと言われ撫でているが。正直大人の背中を撫でているので猫を撫でている気持ちが一切わいてこない。裕太の心の中は複雑な気持ちで溢れかえっている。
「で、これからどうするんの…」
「どうもこうも…。これじゃ怪獣が現れてもキャリバーさん出撃できなくない?」
見た目の問題なのは明らか。普段より距離を取られ様子を窺ってくる内海と六花に裕太の心の中に切なさも募りだす。
距離が、近くて遠い距離が辛い。
「裕太、君さえよければこのままキャリバーを裕太の家に連れて行ってくれないか」
「別に構いませんけど? もしキャリバーさんこのままだと家に帰れないなら俺が送っていきますよ」
「むしろ新世紀中学生としてマックスさん達がキャリバーさんを保護するべきでは?」
「あ、みんなそっぽ向いた」

【すまない…】

「いやいやいやいや。グリッドマンは今回全然悪くない悪くないから」
良くも悪くも怪獣が出てくる気配がないため、キャリバーと猫の身は半ば懐いているという責任を押し付けられた裕太の家に引き取られる運びと相成った。

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