慟哭
どうして設定した通りにならない。どうして思い通りにならない。
この世界は私が作ったものなのになんでも思い通りに作り替えられない。勝手に動いて邪魔してどうしてどうして。
おかしいじゃん。そんなのおかしいじゃん。設定した通りにしてればいいのに、おかしいじゃん!
胸の中がぐしゃぐしゃに踏み潰され壊される痛みをどうしてこの世界でもう一度味合わなければならないの!?
一緒に怪獣の話をしてよ!楽しいんでしょ!?
「こんないいことばっかなのは夢だ」
もっと傍にいてよ!離れて行かないで…!
「アカネには私以外にも友達が沢山いるじゃん」
好きになってよ…、大切な人だって言って、よ…。
「この物語の主人公は俺じゃない」
ずっと胃の中がぐるぐるして気持ち悪い。頭が割れるみたいに痛い。喚き散らしたくなる気持ちのまま高いところから飛び降りたところでどうにもならないのに──。神がいなければ世界が成り立たないようにこの世界がある限り解放されない事実が疎ましくて自棄になる。
もし、ヒーローがいるなら助けてくれるかな。怪獣だとしてもヒーローは助けてくれる、のかな……。
「お願い、助けて、お願いだから……」
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