ジャンル:うつたか お題:空前絶後の失望 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:618字 お気に入り:0人
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今日のニュース



「高崎ぃ!」
バタバタと、宇都宮が騒がしく在来の部屋に駆け込んでくる。
「どうしたんだよ、そんな急いで」
珍しく焦る様子の宇都宮に視線が集まる中、高崎はなだめるようにゆっくりと話した。
息を切らす宇都宮は高崎の机の上に置かれていた、ペットボトルのお茶を飲み干すと言い放った。
「いい知らせと悪い知らせがあるんだ。どっちから聞きたい?うん、いい知らせからだね」
間髪を入れず話を進める宇都宮にため息をつき、空になったペットボトルを捨てに行き、冷蔵庫から新しいペットボトルを取り出す。その間も宇都宮は高崎の後をついて回る。
「あのね、山手の新駅の名前が決まったよ」
「おお遂にか!で?名前は?」
「高輪ゲートウェイ」
「は?」
「だから高輪ゲートウェイだって。聞こえないの?」
いやいやいや、と手を振って、カタカナかよ、と突っ込む。りんかいじゃないんだから、などと呟くとまたあいつが謎の音楽とともに現れるからやめておく。
「っていうか、それのどこがいいニュースなんだよ」
「同僚の新たな一歩じゃない。良いこと、だよ」
「あ、そ。じゃあ、悪いニュースって何だよ」
この調子だと悪いニュースも大したことではないだろう、と高を括り、椅子に座る。
宇都宮は嬉しそうに笑い、くるりと一回転をして手を広げた。あ、これはまずい。見たことある。今までこの動きをする宇都宮はろくなことがない。
「やっぱ聞くのやめ───」
「大変だ、高崎。架線が切れたよ」

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