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素人の墓




死を迎えいれるための儀式なのだという。

墓をたててみた。枯れ木を土に挿したみすぼらしいものだ。

「すまんな、せめて花でも咲いていればよかったんだが」

ソイツの欠けたカケラを口に含んだら普通に血が出たのでなんだか笑えた。散々錬結やら習合やらで他の刀を自分の力にしてきたのに、こういう形では駄目らしい。いやに人間らしくて笑えた。
そして折れても腐っても俺たちはあくまで人を斬って傷つけ殺すための道具であることを再認識した。

帰ったら口のまわりが血だらけの俺に審神者はさぞ驚くことだろう。

「驚きを提供できることは悪くないな」

なんならアイツが肉の身として機能しているときに食してみればよかったかな。結果として同じく口の周りを赤く染めていたことだろう。違いは向こうが痛くて俺が痛くないことが。口の中をぐしゃぐしゃに切ると結構痛いもんだ。だが、この刀は痛いと言いつつも眉根を寄せたまま許してくれるだろう。

「うん、悪くない」

しゃべると傷口が空気に触れて痛い。血の味がずっとしていて他のご飯が食べたい。

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