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馬鹿、助けます。

 薄暗い部屋の中、私の傍らには跪いた一人の人間がいた。オレンジ色のツナギに身を包み、その頭には布袋を被せられている。
「目標の確保には成功した。ヘリはまだか」
 地面に転がる死体を蹴り飛ばしながら、私は海を隔てて遠く離れた本社のオペレータに尋ねた。
「もう間もなく到着する予定です。それより先に米軍の攻撃ヘリが周囲の掃討を行う手はずになってますので、スモークを炊くのを忘れないでください。カラーはグリーンです、どうぞ」
「了解した。オーバー」
「ではお気をつけて。チーフ」
 オペレーターのあまりに朗らかな声にうんざりしながら無線を切った。彼女ら――あるいは彼ら――が喋るときに醸し出されるある種の清潔感、それが私にとっては非常に胸糞悪く感じられる。
「どうでした?」
 そんな私の心持ちを知ってか知らずか、周囲を警戒したままこちらも向かずにあぎりが尋ねてくる。
「スモーク炊いとけってよ、カラーグリーン。早いところ屋上まで移動しよう。おい、立てるよな?」
 私は布袋頭を引っ掴んで、乱暴に立ち上がらせた。
 捕虜に対する扱いとしては少々乱暴だが、こいつに関してはその限りではない。
「……またとっ捕まりやがって、うんざりするんだよ」
「へへ……ちょっと痛いよソーニャちゃん」
 布袋はそう言いながら、私の後ろをついてくるのだった。

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