ジャンル:炎の蜃気楼 お題:彼女と雪 必須要素:3000字以上 制限時間:15分 読者:33 人 文字数:504字 お気に入り:0人

無明 ※未完







 まだ夜の明けきらぬ時刻、直江は物音にふと目を覚ました。
 逃亡の身に安眠が訪れることはない。微かな気配にも神経を尖らせ、警戒を解くことなく浅い眠りにかたちばかり身体を休める。そんな日々だ。
 ましてやあの夜を経てからは――。
「………」
 寝返りを打ち、自嘲めいた笑みを浮かべる。
 ――いつ、復讐の刃をこの身に突き立てられてもおかしくはないのだから。
 直江は部屋の鍵はかけなかった。
 あの夜から、一度も。
 いっそそうしてくれればいいと言わんばかりに。
 のっそりと、重い体をひきずり起こした。冷えのせいか関節が強張る。一切の張りというものを失った、老人のようにぎくしゃくとした動きだった。
 彼女はもっと恐ろしい夜を過ごしているのだろうか。
 常人にはない力を持つ男と、同じ屋根の下で。
 鍵のひとつやふたつでは安らかな眠りは約束されないだろう。我が身の無力と屈辱に震え、眠れぬ夜を過ごしているのだろうか。
 直江は静かにベッドを下りた。木の床は素足に吸いつくように冷え切り、微かな軋みを上げた。
 自分は何をしているのか。
 ドアを開けて廊下に出る。
 窓の外は少しだけ明るい。雪灯り

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