ジャンル:創作論破 お題:どす黒い小説新人賞 制限時間:30分 読者:26 人 文字数:1498字 お気に入り:0人

読書会:事前準備編

「さぁやってまいりました第一回『本読む人で読書会』……ってやけに面白いメンバーですね。」
「此処に面白く無い人など居ないと思わないかね?、君を含めて。」
「それもそうだな、意外といることは居るんだな。」

 偶然、真澄君と叶夢君が読書が好きということで始まったこの妙な集まり。
場所は図書館、幸い本を汚さない約束を条件に飲み物とドライフルーツを持ち運び、一番大きなテーブルを囲んでいる。

「それでは、まず自己紹介からしましょうか。」
「じゃあ、会長から頼むな。」
「ぼ、僕が会長ですか!?……ごほん、僕はコラムを窘めています黒縁真澄です、好きな本のジャンルは詩集とファンタジーです。」
「おや、君なら新書とか好むのかと思ったのだか。」
「それはあくまで仕事です、僕にとって読書は仕事中に取る糖分用の金平糖みたいなものなので。」
「成程、そういうのも一理有るな。」

 地味に人数が居るので感覚が狭い中、丁寧に袖を畳んでも姿勢を崩さない彼は関心そうに言った。

「じゃあ次はオレか……寺後叶夢、見ての通りコーヒーショップを二桁掛け持ちでバイトをしている何処にでも良そうな高校生だな、好きな本のジャンルは決まって無いんだが……料理が関わった短編集とか?」
「最近は専門的な物も多いっスからねー」
「だよな、中学生のころと比べて最近の話題とか取り入れたりしてるしな。」
「じゃぁ、次はMIOっス!葉原魅緒、ユーチューバーでプライベートで好きなジャンルは時代物とミステリーっス!」
「渋いのだよ。」
「渋く無いっスよ!?最初はネタ探しに呼んでいたら意外と面白かったからっスしー……」
「歴女という奴か、私は良いと思うぞ?」

 数少ないもう一人の女子が含み笑いで隣の彼女を窘める。

「私は志津山誠司、弁護士だ……好きな本のジャンルは法律関連の小説や恋愛ものだな。」
「恋愛!以外っス!」
「以外……なのか? 偶にドラマ化されていたのが気になってな。」
「成程……次は俺か。」

 黒の和服の青年は少し考えた後口を開いた。

「弓道部の夕霧将磨だ、好きな本のジャンルは……海外の本でも良いか?」
「アンタ、英語読めるのか!?」
「窘める程度には、国ごとに表現が違って面白いな。」
「ギャップも……ナンデモナイッス。」
「じゃあ次……いつもうるさい君が恐ろしく静かなのが不安のなのだが……」

 珍しくすんと席に着く彼に声をかけた。

「……市江忍、8時間勤務の制限に疑問を覚えるぶっとびパイロットだけど、俺様ちゃん聖書と空港法の分厚い本しか読まねーんだけどこれ引き換えしたほうが良さげじゃね??????あと図書館は静かにするところだからマナーモードだぜ。」
「意外と律儀だな、忍。」
「これから今回をきっかけにすれば良く無いか?せっかくコーヒーもお菓子も有るし、参加できそうか?」
「コーヒー飲んじまったから参加するぜ。」

 妙に静かな彼に地味に驚きながらとうとう僕の番が来た。

「僕は冀異音、一応ドラマ監督という目立ちそうで目立たない役割をしているのだよ……好きな本のジャンルは真澄君と同じなのだよ。」
「そうなのですか……!」

 少し嬉しそうに彼がこちらを見た。

「それで、今回はどんな催しをするのかね?」
「はい、今回は丁度最近発表された本を読み合って感想会をしよう思いまして……」
「ほう、それでどんな本を?」
「これなんですけど……」

 差し出された本は、小説新人賞と書かれた帯付きの真新しい本。
その帯はよく見れば……

「......『どす黒い小説新人賞』?」

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