ジャンル:Fate/grand order お題:真実の眠り 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:355字 お気に入り:0人
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よわくてカワイイわたしだけの

「死んだときのことを覚えていますか?」
あの橙の髪の毛の人間がそう私に問いかけてきたのは、確か竜の魔女を倒した直後、だっただろうか。
女神として、たおやかに、しゃなりしゃなりと彼女に接してきたつもりだったのだけれど、その問いの突拍子の無さには呆れを通り越して少しだけ笑ってしまった。
「あら、女神がしんでしまうなんて、おかしなことをおっしゃるのね、わたくしのマスターは」
くすり、と笑みをうかべれば、男は蕩け、甘美な期待を瞳に揺らす。ただ、目の前の女として生を持ったニンゲンは、蜂蜜をかけた曇りのない目でまっすぐに私を射抜いた。
エウリュアレでもあるまいし、女神の心を掴むなんて、なんて罪深いのかしら。ええ、許してあげないわ、私。

この旅が終わったら、持ち帰って、ずっと、ずうっと閉じ込めてあげるんですから。

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