ジャンル:KOF お題:コーヒーとガールズ 必須要素:三角関係 制限時間:30分 読者:47 人 文字数:882字 お気に入り:0人

砂糖の無駄遣いはやめましょう

 とぷり、とぷりと四角い砂糖の塊を黒い水面に落としていく。途中から数を数えることを諦めたが、苦かったはずのコーヒーはその味を甘味へと変貌させてしまっていることだろう。
 誰にも飲まれることなく、ただひたすら甘くなっていくコーヒー。無意味な行動を取る黒髪の彼。周りが静かだからこそ感じる無言の重圧。もう耐えられそうにない。次また角砂糖が入れられたら店を出よう──そう思ったのもつかの間、まるで庵の心を読んだかのように京は角砂糖を入れる手を止めた。

「何に怒ってるか、わかるか?」

わからん。そもそも怒っていたのか。表情が豊かそうに見えて実はそうでもない京の顔は無表情だ。はたから見れば怒っているように見えないが、京曰く怒っているらしい。

「わからん」
「だよなぁ…お前はそういうやつだよ」

わざとらしくため息をつかれた。なんだ、何が言いたいのだこいつは。意図が不明な質問、察しろと言わんばかりのため息。まるで面倒な女ではないか。

「何が言いたい
「わかんねぇ?」

だからわからん。口に出して言え。何のための口だというのだ。ため息専用ではないはずだ。

「わからん、言え」
「だからぁ、昨日あいつとどこ行ってたんだよ」

むすっとした声音と共に睨みつけられた。これには心底驚いた。あの草薙京が嫉妬しているのではないか。俺が会った人物に対して嫉妬心を剥き出しにしている。いや、もしくは…自身の所有物に触れられたという独占欲か。どちらでもいいが、なんとまあ女々しい男になったものだ。

「そうだな…デートだ」
「デートぉ!?」

ひとつかまをかけてみたが、予想は的中したようだ。静かな喫茶店に京の叫びが響き渡る。幸い客は俺たちしかおらず、マスターも迷惑そうにはしていなかった。

「ああ。デートだ。羨ましいか」
「当たり前だろうが!!」

額に汗をにじませて焦る京に俺は内心大笑いしていた。よく考えれば真っ赤なウソだとわかりそうなものなのに、どうやらその余裕も無いようだ。ならばいっそ、本当に浮気をしてみようか。そう考えながら一口飲んだコーヒーは酷く苦かった。

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