ジャンル:刀剣乱舞 髭膝 お題:人妻の墓 必須要素:豚肉 制限時間:30分 読者:12 人 文字数:1602字 お気に入り:0人

骨まで愛して ※未完

「ねえ、弟。知っているかい?人の子は死んでしまった後にその身体を焼いて、骨だけにしてから土の下に埋めるそうだよ。」

穏やかな午後、遠征や内番もないので兄弟そろって自室にてまったりとお茶を嗜んでいたのだが、何の脈絡もなく髭切が唐突に思いだしたとでも言うように微笑みながら話しだした。
脈絡がないことを言い出す兄には馴れているが、さすがに突拍子もない話題なので膝丸は少しだけ返事が遅れる。

「兄者は博識だな。墓標をたてるというのは知っていたが、まさかその過程までは知らなかったぞ。」

「変わった慣わしだよねえ、なぜ死んでしまった者を焼いてしまうんだろう?」

人の子の考えることは分からないなあ、とさして興味もないくせに髭切わこの雑談を続ける。兄弟そろって長く刀の付喪神として過ごしてきたので、ある程度は人の慣わしを知っているつもりではいるが、人の身を得た今ですら理解が及ばない部分がまだたくさんあった。

「確かに変わっている、だが人は弱く脆い。故に、焼いて葬ることで区切りをつけるのではないか?でないと、鬼やあやかしの類になってしまうのではないか?」

兄との雑談は楽しいが、話題や思考が思いつきもしないものが多いので、自分の思考力を試されているようだと膝丸はたまに思う。その証拠に、茶菓子を食べていた手はすっかり止まり、眉間には悩ましく縦すじがうっすらと刻まれていた。
そんな膝丸を髭切は微笑ましげに見つめる。雑談が楽しいというよりも、話しているうちに表情がころころと変わりゆく様がとても好きだった。素直に喜び、悲しみ、憂う。いまは悩んでいるのだろう、随分と難しい顔をしていて面白い。

「鬼になってしまうのは、いけないよね。」

「ああ、亡き者を思って変化してすまうのは哀しい、と俺は思う。それに、鬼になったら兄者に斬られてしまうしな。」

膝丸の眉がはの字に下がる。憂いているのだろう、人の子が悩んで壊れゆく様を思い描いたのか、思い出したのか。本当に表情がよく変わる。そして髭切をからかうように悪戯っぽく微笑みながら、言葉を続けた。

「大丈夫、もしお前が鬼になったら僕がしっかり斬ってあげるから、安心して。」

兄として責任を持って最期を看取ってあげるから、と縁起でもないことをさらりと告げる。もちろん冗談ではあるが、ほんの少しだけ本金模様で、髭切の目の奥にそっと妖しい陰りがちらついている。こんな物騒な冗談のやりともすっかり馴れているので、膝丸はたいして驚きもせず、ため息をついた。

「兄者、それは何も安心できないぞ…。」

「ありゃ、そうかい?それは残念だなあ。」

結構良い思いつきだと思ったんだけども、髭切は少しだけ残念そうに小首を傾げて口の端が笑みをかたどる。その姿がひどく美しく見えて、膝丸はふと見惚れてしまう。その様子に目ざとく気づいた髭切はそっと手をのばして膝丸の頭をポンポンと優しく撫でる。指先で薄緑色の髪を梳くように撫でながら口を開く。

「でも、安心していいよ。お前が鬼になってしまわないように、嫉妬なんてさせないからね。」

「あ、兄者…。そう子ども扱いしないで欲しいんだが…、」

おとなしく膝丸は髭切に頭をなでられ続けている。頭をなでられるのは心地が良いが、少しだけ恥ずかしさが勝ってくる。まるで幼子のように愛でられるので、どうにもむず痒い。照れ隠しに少しだけむっとしながら膝丸は言い返す。

「子ども扱いなんかしてないよ。それとも、お前はこっちのほうが良いの?」

あまりに可愛い反応を返す弟が愛おしくて髭切は調子にのってゆく。髪をなでていた手を滑らせて、そっと頬から顎までをなでる。優しく、それでいて熱を感じささせるようにわざとゆっくり。この動作が何を思い出させ、続きはどうなるのか。膝丸はすぐに思いあたって、瞬間的に頬を染めてゆく。目線をそらすことが

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