ジャンル:刀剣乱舞 お題:知らぬ間の豪雪 制限時間:15分 読者:23 人 文字数:910字 お気に入り:0人

春が遠ざかる(髭膝)





おかしい、やけに部屋が寒い。
膝丸は寒さに身を縮こまらせながら、ぼんやりと目を覚ました。

昨日は梅が見頃だと兄者と縁側でお茶をしながら話していた筈だ。なのになぜこんなにも寒いのか、鼻の先がツンと冷たいので、手で覆って暖めながら、膝丸は被った布団ごともぞりと起き上がる。

外はぼんやりと明るい。まだ夜が明けてそんなにたっていないのだろう、日が上るのも大分早くなったものだ。それにしてもこの寒さは異常だ、膝丸は嫌な予感を振り払うように頭を緩く横に振って眠気を飛ばしながら、意を決して立ち上がり、そして部屋の戸をそっと開けてみた。

やはり、というか季節外れにもほどがあるというか。はあ、と知らず知らずについたため息が白くなって空中へと消えてゆく。

なぜだか辺り一面が銀世界になっている。どんよりとした空からふわりふわりと、やわらかい雪が降り続けていた。

なぜ、3月になってまで雪が降るのか。本丸内の気候が狂っている。いやきっと、これは主の仕業だろう、どうせまだまた下らない理由と気まぐれで天候を操作したに違いない。

主が気まぐれに天候を操るのに特に異論はないが、せめて事前に一言ほしかった。寒い、寒すぎる。もう暖かくなるとばかり思っていたのに朝からこの寒さでは風邪を引きかねない。やはり一言文句を言わねば気が済まない。
膝丸がそう心に決めた瞬間、背後からくしゅん、と小さなくしゃみが聞こえた。

「おとうと、寒いよ・・・。」

そういえば部屋の中に兄者がいるのを忘れていた。眼前に広がる銀世界に呆然としたまま部屋のとを開け放っていたので、部屋の空気が大分冷えてしまったのだろう、髭切が布団の奥に引き込もってくぐもった声でいたってシンプルな文句を言っていた。慌てて戸をしめて、冷たい空気を遮断し、膝丸はわたわたと押し入れをあけて七輪を探す。

「すまない兄者、いま部屋を暖めるので少し間ってほしい!」

「んー、それもいいけど。寒すぎて待てないなあ。」

すっかり起き上がった髭切が、布団を背にかけたまま両手を広げて膝丸へとおいでおいでと手をひらひら振っている。

「おまえが抱き締めて暖めておくれよ。」

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:やすひと。 ジャンル:刀剣乱舞 お題:うへへ、ピアノ 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:439字 お気に入り:0人
「うへー、ピアノ弾けんのかよ」愛染国俊があっけにとられたのは明石国行のことだ。いつも日がな一日暇があればくてっと眠りこけている奴が、姿勢さえまともに起こしてない 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:やすひと。 ジャンル:刀剣乱舞 お題:ダイナミックな車 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:374字 お気に入り:0人
「流石に…この傷は重傷かねぇ」「ったりまえだろ!イ゛ッ痛ぇ…っくっそ…」カラカラと小石が落ちる崖の下で次郎太刀と和泉守兼定が起き上がれずにいた。「あんま力むんじ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:やすひと。 ジャンル:刀剣乱舞 お題:失敗の運命 制限時間:15分 読者:29 人 文字数:427字 お気に入り:0人
「なあ、その薬の量…」「え?あぁ、だよね☆」「いや『だよね』ウインク、じゃねーって乱」昼休み中に空いている会議室で昼飯となった俺と乱は、サクッと食べて次の仕事の 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小夜子 ジャンル:刀剣乱舞 お題:計算ずくめの血痕 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:3786字 お気に入り:0人
電子の海折り返し7 ※未完電子の海折り返し5「今日はあったかいし、小春日和だね」「主、それは冬の季語です」「そうなの?ふふ、平野は物知りだね」「平野、主は分かっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小夜子 ジャンル:刀剣乱舞 お題:意外なエリート 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:3774字 お気に入り:0人
電子の海折り返し5「今日はあったかいし、小春日和だね」「主、それは冬の季語です」「そうなの?ふふ、平野は物知りだね」「平野、主は分かっててやってる」そうだろう? 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小夜子 ジャンル:刀剣乱舞 お題:暴かれた階段 制限時間:15分 読者:23 人 文字数:3602字 お気に入り:0人
電子の海折り返し5「今日はあったかいし、小春日和だね」「主、それは冬の季語です」「そうなの?ふふ、平野は物知りだね」「平野、主は分かっててやってる」そうだろう? 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小夜子 ジャンル:刀剣乱舞 お題:最強の男の子 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:3382字 お気に入り:0人
「今日はあったかいし、小春日和だね」「主、それは冬の季語です」「そうなの?ふふ、平野は物知りだね」「平野、主は分かっててやってる」そうだろう?と彼、平野を挟んで 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小夜子 ジャンル:刀剣乱舞 お題:愛、それは恋愛 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:3231字 お気に入り:0人
「今日はあったかいし、小春日和だね」「主、それは冬の季語です」「そうなの?ふふ、平野は物知りだね」「平野、主は分かっててやってる」そうだろう?と彼、平野を挟んで 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小夜子 ジャンル:刀剣乱舞 お題:宿命の何か 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:3030字 お気に入り:0人
「電子の海に揺蕩う」折り返し2「今日はあったかいし、小春日和だね」「主、それは冬の季語です」「そうなの?ふふ、平野は物知りだね」「平野、主は分かっててやってる」 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小夜子 ジャンル:刀剣乱舞 お題:戦争といたずら 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:2656字 お気に入り:0人
「電子の海に揺蕩う」「今日はあったかいし、小春日和だね」「主、それは冬の季語です」「そうなの?ふふ、平野は物知りだね」「平野、主は分かっててやってる」そうだろう 〈続きを読む〉

荒ぶる方のゆきなの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:刀剣乱舞 お題:軽い罪 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:585字 お気に入り:0人
「あ。これ美味しそうだね。食べ、」「食べたらだめだ。つまみ食いは行儀がわるいぞ、兄者。」最後まで言い終わる前にぴしゃりと釘を刺された。髭切は残念そうに食べたかっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:刀剣乱舞 お題:来年の母性 必須要素:右膝 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:651字 お気に入り:0人
髭切はさてどうしたものかと、考えあぐねて思わずポツリと呟いた。「うーん、困ったなあ。」なんやかんやあって、見事に酔いつぶれてふにゃふにゃなった膝丸が己の膝を枕に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:刀剣乱舞 お題:知らぬ間の豪雪 制限時間:15分 読者:23 人 文字数:910字 お気に入り:0人
おかしい、やけに部屋が寒い。膝丸は寒さに身を縮こまらせながら、ぼんやりと目を覚ました。昨日は梅が見頃だと兄者と縁側でお茶をしながら話していた筈だ。なのになぜこん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
無題 ※未完
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:青の祓魔師 お題:怪しい宿命 制限時間:30分 読者:416 人 文字数:1242字 お気に入り:0人
怪しい、という形容詞においてメフィスト・フェレスの右に出るものはまずいない。むしろ怪しさを通り越して胡散臭いといったほうがよいかもしれない。だからこそ、燐は悩ん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:青の祓魔師 お題:信用のない、と彼は言った 制限時間:1時間 読者:775 人 文字数:2321字 お気に入り:0人
弟は辛辣だ。昔から頭は良かったし、勉強家だ。自分よりたくさんの言葉を知っている。だから今更気にするようなことではない。自分を心配するからこそ、周囲が遠慮して言わ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:青の祓魔師 お題:やわらかい略奪 制限時間:30分 読者:968 人 文字数:1035字 お気に入り:0人
「…ま、待てメフィスト!やっぱり止めとく!」ハッと我に返った燐が叫ぶ。だが時はすでに遅い。暴れようにも、燐はすでにメフィストの腕の中に捕らわれていた。純粋な力比 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:青の祓魔師 お題:暗い少数派 制限時間:1時間 読者:1690 人 文字数:2086字 お気に入り:0人
もしこの世界が、明日終わるとしても。それはそれで構わない。どうしようもなく気分が落ち込んだ燐は、雨が降っているのに傘も刺さずに公園のベンチに座って俯いていた。じ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:青の祓魔師 お題:頭の中のぬめぬめ 必須要素:ペペロンチーノ 制限時間:1時間 読者:1861 人 文字数:2579字 お気に入り:0人
深く昏く、茂っている暗緑の木々。どんよりと立ち込める濃い霧はきっと自然発生のものではない。恐らくこの森に住まう悪魔たちの仕業だ。これからこの森に住まう悪魔を退治 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:ONE PIECE お題:わたしの嫌いな祝福 制限時間:1時間 読者:1333 人 文字数:2017字 お気に入り:0人
「…and of the Holy Spirit.Amen.」血にまみれたサーベルを手にしたドレークの口から、無意識のうちに言葉がこぼれた。昔の習慣というものは 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:荒ぶる方のゆきな ジャンル:Free! お題:1000の計画 制限時間:1時間 読者:1635 人 文字数:2599字 お気に入り:1人
「真琴先輩。今度、暇が出来たら教えてくれませんか。」部活帰り、めずらしく真琴と怜が2人きりで歩いていると、怜が呟いた。いつもの癖の右手でメガネを押し上げる動作を 〈続きを読む〉