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眠たい食欲


さっきから目の前で薪が妙な顔付きで見上げて来る。
いつになく甘ったるい眼差しだ。両手に顎を乗せ、なかば目をうっすらと半分にし、まるで俺のことを値踏みしているようにも見える。

 久しぶりに薪さんの待つ東京の家に伺うことが出来た。ほぼ二カ月ぶりだ。こんなに長く、とはいえこの距離を考えると自然な事なんだが。お逢い出来た彼は、相変わらずの輝くばかりの美貌で。そんな顔で見られると食事も喉に通らない。いっそのこと夕食を綺麗にスルーしてあなたの方を味わいたくなってしまいます。薪さん。

 「どうされました?俺の顔になんかついてます?」

幾分、いや、かなり怪し気に聞いてみる。俺の言葉に彼は驚いた。

「はっ?今、僕はおまえを見てたか?」

あの人形めいた大きな瞳を見開いて、さも驚いたように聞き返してきた。

「見てましたよ。なんですか?」

あなたの甘い視線で、胸に詰まりそうになっていたご飯粒を何とか飲み込んで、もう一度だずねた。

「……あぁ、おまえがあんまり美味しそうに食べるから、僕もお腹がいっぱいで」

もう、なにも食べれなくなってしまうんだよ。と、それこそうっとりするほど美しい頬笑みで、

「だからな、もう先に寝る。おまえはゆっくり食事でもしとけ」と席を立つ。

薪さんは、ただ眠たいだけだったらしい。

その顔が眠たい顔なんですね、あなたは__。

まったく。俺のひとりごとももう、あなたの夢なんですね。

お休みなさい、まきさん。

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