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手に入らないものを手に入れた日

※フォロ2→サン


 可笑しい、可笑しいと思っていたんだ!
 偶然見つけた資料を手に俺は自分が歪な笑みを浮かべているのを自覚した。そう、これさえあれば何もかもがはっきりと分かる。
 だって、可笑しいだろ? あの出不精で他人とのコミュニケーションなにそれおいしいの? な博士が突然子供を拾ってきたのも、その子供がとんでもない才能の持ち主であっという間に研究所内に居場所を作っていったのも、その子供に博士が少々行き過ぎた愛情を注ぎまくってるのも子供がそれを嫌がらないのも。……何よりも、自分がその子供に酷く心惹かれていることも。
 そう、あの子供がただのモンスターではなく、博士に造られた存在なのだとしたら、全て納得がいくじゃないか。 
 思わず高笑いしそうになったのを何とか押しとどめていると、ガチャリ、とドアの空く音がした。

「っ、誰か……二号先輩っ?!」
「おかえり。ちょーっとお邪魔してるぜ」
「何勝手にひとの部屋に入っ」
「なあ、サンズ。これ、何?」

 手にした資料を見せつけるようにひらひらと動かすと、致命的なまでにはっきりとサンズは動揺を見せた。つまりこれはただの作り話やらなにやらじゃなく、限りなく事実に近いってわけだ。

「なんで、それを」
「もしこれが王様にバレたらさ、博士、どうなっちゃうだろうねえ」
「何が、言いたいんですか」
「今なら俺はこれを見なかったことにも出来るよ? 勿論、サンズ次第だけど」

 サンズの顔が歪む。怒りと、少しの恐怖。その顔をさせているのが俺であることに、興奮を抑えられない。

「……オレは、何をすればいいんですか」
「何って、まあ、ナニだよ」

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