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いらっしゃいませ、ご主人様達

※柚子と文化祭。統合後。

ここは舞網第二中学校。多くの学生が勉学にスポーツに励み、同年齢の少年少女達と交流を深める特別な場所。しかし今日はいつもと少し…いや、かなり違っていた。
普段は教室には数十人分の机と同数の椅子が等間隔に並んでいる。現在それらは一定数残した後撤去され、ディスプレイされていた。
出入口にはイラスト付きの看板。そこにはこう書かれていた。
『二年○組 メイド喫茶』
――そう、今日は文化祭の日。遊矢と柚子のクラスではクラスの催し物としてメイド喫茶をすることになった。

(おおー…似合うぞ柚子!)
(家で試着していた時から思っていたけど、可愛いわよ)
(良いなぁ。私も着てみたい)
柚子は今、接客係としてメイド服に身を包み最終確認を行っていた。
柚子の桃色の髪を飾るフリル付きのカチューシャ、黒と白を基調としたミニのメイド服、彼女のしなやかで健康的な太ももを適度に見せつつ清楚に隠す純白のニーソックス。足元は普段通りの内履きだ。本当は靴にもこだわりたかったと衣装係は悔しがっていた。
「なんだか恥ずかしいな。変じゃないよね」
柚子はそう、心の中の同居人達にこっそりと話しかける。彼女達は称賛してくれたが、まだ不安は残っていた。
(おかしくなどない!私が客だったらチェキを頼みたいくらいだ!)
「セレナ、メイド喫茶のチェキなんてどこで教わったの!?」
(ふふ、セレナが『柚子のためにメイド喫茶について知りたいぞ』っていうから教えたのよ。ねぇ、リン?)
(ほとんど瑠璃が教えこんでいたじゃない。もう)
「あ、あんまりヘンなこと教えないでね……あはは」

「柊さーん、そろそろこっちに来てー!もうすぐ開場時間よ」
クラスの女子の声が掛かる。彼女も柚子と同じメイド姿だ。
「はーい!今行くね」
(頑張ってこい、柚子)
(お客さんしっかり捕まえてくるのよ!)
(たまに私達に交代しても良いからね)

柚子が教室に戻るとなにやら騒がしk。声の集まる方に向かうとそこには……
「ゆ、遊矢……似合うわね」
「……無理やり、着せられた」
柚子と同タイプのメイド服、黒いニーソックスに足を包む幼なじみの姿があった。

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