ジャンル:黒子のバスケ お題:熱い屍 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:687字 お気に入り:0人

亡霊 ※未完

タツヤ?
伺うようにのぞき込んできた火神を押しやり、何でもないよ、と洗面台へ向かった。
(まったく……
夢には何らかの意味があるのだろう。どうしてそんな夢を見せたのか、思い当たらなくもなかった。さまざまな符号に意味を見出すのは、目覚めた者の知恵だった。

テーブルに並んだ朝食を、いただきます、と一言告げてから手を付ける。昔からの習わしだった。火神はすでに朝のシャワーを浴びて、着替えを済ませていた。ステープルセンターまでは車で一時間。渋滞があればもう少しかかってしまう。そのため、火神は早め早めの行動をとっていた。
今日は遅くなるから食べてて
OK
OK?
了解
二人でいる時は日本語を使おうか、と冗談で始めたのだが、ずっと続いていた。使っている方が忘れなくていい、と自分より先にこちらへ戻った火神は、最初からノリ気だった。
エンジン音が遠ざかって行った。まだ頭はどこかぼんやりしていた。夢に囚われていた。そして自己嫌悪もあった。
(何でいまさら
コートに立つ自分。あの青いユニフォームはニックスのものだったろう。好きなチームはリンクスだったが、自分にあうと思っていたチームはニックスだった。
バスケを続けていたら、と目覚めていれば考えることもなくなっていた。遠い昔の記憶が、なぜかよみがえってきたのだろうか。自分の制御が及ばない世界で、NBAのユニフォームを着た自分がいた。コートの感触をバッシュで確かめ、顔は覚えていないチームメイトたちと声を掛け合い、拍手と歓声の中、センターに並んだ。
(ありえない世界
幼いころ、夢に見た世界。もはや絶対に届かない世界。
『試合、

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