ジャンル:あんさんぶるスターズ! お題:茶色い雲 制限時間:15分 読者:29 人 文字数:492字 お気に入り:0人

ほのおがもえる ※未完

 小さい時から、夕日や夕焼けが怖いんです。
 そう言うと、彼はきょとんとして、笑いながらうーん?と首を傾げた。「ええーそうかな? わかんないなぁ」の仕草である。
 俺たちは海浜公園に来ていた。放課後、急に先輩が「海に行こうよ!」と言い出し、面倒がる俺の腕を引っ張ってきたのだった。こういうところ、あの人の真似なんだろうか。
「なんていうか、鮮やか過ぎるっていうか。影も濃くなって、オレンジと黒と赤が、火事みたいな……終末みたいっていうか」
「火事は分かるけど終末!?そこまで!?」
 けらけらと彼は笑う。この人は終末が来てもこんな風に笑ってそうだな、と俺は思う。
「ここら辺、海に近くて遮るものがないから、西日がもろに当たるんですよね…ずっと住んでる商店街も、別の町みたいに見える時あります…」
「へえー。面白いね」
 面白がってもらえたなら良かった。こっちは怖がってるのになんだそりゃ。と思うけど。
「俺が前に住んでた町はねえ、山の近くで。だからこんなに夕焼けが鮮やかじゃなかったよ。もっとぼんやりしてた」
「ああ…空がじわじわ滲んでいく感じですよね。親戚の家の近くがそんな感じだ」

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