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くりんば






最近、大倶利伽羅の様子がおかしい。

原因はわかっている。全面的に俺が悪い。
けれど大倶利伽羅は責めてすらくれなくて、どうしたらいいか、わからない。


その日は、久々の宴会の日だった。
主もいて、新人も入って、皆が機嫌よく飲んでいた。

俺は酒を飲まないので、肴を摘んで楽しませてもらっていた。
燭台切自慢の、カレイの煮付け。大倶利伽羅も好物のはずだと、二ヶ月前に唐突に恋刀という関係に収まった刀を思い出す。

まさに青天の霹靂。
大倶利伽羅がなんだかやたらとこちらを気にしているのは知っていた。写しがそんなに珍しいかと怒ったことすらある。
しかし、一言謝罪した後も、視線を感じるのは変わらなかった。
食料備蓄の報告をする燭台切に、あんたの弟分は一体なんのつもりなのかと問えば。厨や倉庫で在庫管理作業の後でも爽やかな笑顔が返ってきた。
「ああ、懐かれたんだね」

なんでも、あの一匹狼を形にしたような刀は、人間関係を選り好みして、絞って絞ったほんの僅かな相手にだけ、やっと側によるらしい。

「きっと、お話ししてみたいと思ってるんだろうけど、元々お喋りは苦手だし、顕現したてだから余計そうなんだと思う」

だから、長い目で見てあげてくれると嬉しいな。


優しく微笑む燭台切の目は、弟達を見る一護一振の目によく似ている。
「勿論、山姥切くんが迷惑だったら、すぐ言っていいし、いいにくかった、僕に言ってくれたら止めるから」

「いや、問題ない。世話をかけたな」



てっきり、写し刀が近侍だ初期刀だなんてと文句でもあるのかと思っていた。ただでさえ、見られるのは好きではない。
けれど、歌仙と一瞬やりあったのを見るに文句があるなら言いそうな刀だったから、真意が掴めなかったのだ。


気に入ったんだと言われれば悪い気はしなかった。どれだけ分かりにくいんだとも思ったが。
そして同時に、あんなに喋れなくて大丈夫かと心配になったのを覚えている。

「ああ」「いや」「どうでもいいな」
大倶利伽羅の口から出るのはほぼこの三つの単語のみだったのだ。

確かに、燭台切が心配するのもわかる。
もう少し他と交わっておかなければ下手したら戦さに支障が出かねない。いくさまで

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