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【六ろ】痛くないよ【流血注意】 ※未完

忍術学園という学園をご存じだろうか。
知らないのも無理はない。何せ山奥で、まるで誰かに見つけられることを拒むように聳える校舎なのだから。

さて、この学園は名前通り忍術を学び、忍者の卵を育成する場所である。
ここで六年の修行を積み、一人前にほど近い忍者の卵…先輩先輩と可愛らしい後輩に呼び慕われるは、大の大人も顔負けな肉体美を伴う六人の青年。
どの顔を見ても、忍びとして生きていくに相応しい覚悟と決意を宿す彼らの中に、だがしかし己にほとほと興味がなく、瞳から色を失いかけた者が独り。

頬に走る傷跡が其の人生の過酷さを物語る彼の名を、中在家長次と云った。

同窓の彼らが云う曰く、向上心皆無。
曰く、無気力。
曰く、生気を感じられない。
曰く、他の痛みを理解できぬ。

曰く、ー…一匹狼。

珍しく尻尾を振ったと思ったら、気づかぬ内に遠ざかり、本能かはたまた計算か、誰とも一定の距離を保ち。
普段より無愛想だと知らぬ振りをすれば、まるでそれが正しいのだと云わんばかりに寡黙を貫き通す。

そんな彼と、六年間付き合った男の話をしようか。

無愛想で、無口な彼と似ても似つかぬ天真爛漫な笑顔と、よく回る口。歯を見せて愛くるしく笑う彼に、誰しもが気付いたら気を許すようになっていた。

琥珀色の癖毛を風にそよがせる、獅子を連想させる風貌の青年。名は、七松小平太。

どうして真反対の二人が、こうして穏やかに六年を過ごすことが出来たのか。其の答えは、約二年前の事件に発端する。

二年前。

齢十三の彼らが、まだ四年生と呼ばれていた頃。

一際大きな音が、四年生長屋に響いたとある秋風が心地よい晩の話。

その日は、初めての戦場での実習で、前線で闘い鮮血を被った者が幾人と居た。
運悪く、命を落とす者も。
そんな中、命こそ無事だったとは云えど、自発して行動ができぬ程に重症を負ったのが、中在家であった。

刀で乱暴に裂かれた傷口は、頬に始まり手足、背中に縫合を要するほどの出血をもたらしたのだが、そんな中、彼は自分の血液と、名も知らぬ誰かの血液で装束を濡らしながら前線で武器を振るって居たというのだから驚きである。
勿論、保健委員のきついお叱りがあったが。

うつ伏せられ、殆ど白く見えるほどに開いた傷口を程好く炙った針と医療用の糸でちくり、ちくりと縫合されていく彼の姿を、七松は間近でじっと見ていた。

額に浮かぶ脂汗を拭い、しかし全く痛みを訴えない表情に不安を煽り「痛くないか」と問えば、蚊の鳴くより小さな声で「いたくない」と舌足らずに答える。
既に縫合を終えた頬の傷が痛む様子もなく、只淡々と応じた姿に、七松はまるで死神を見るような顔をして見せた。

否、正確に云えば、見たのだ。
中在家の、その未発達な首筋に、ぬらぬら光る鎌を押し付けて微笑む死神の姿を。

こいつは、放っておけば連れていかれる。

確信した七松の行動は早かった。
誰よりもその広い背中のそばに寄り添い、うざったらしさを感じるような距離を詰める。死神の気配を感じれば、即座にその雨水を差したようにうつくしく濁った瞳を両の手のひらで覆ってそいつを遠ざけた。

はじめは怪訝そうにしていた中在家も、傷が完治する頃にはその屈託ない笑顔に気を許し、自ら寄り添うようになった。

距離が縮んだことで、互いについて知ることも増えて行く。

中在家の生い立ちは思ったより複雑で、それが彼の瞳から光や色を奪い続けている理由になっていると云うことも。
あのときあの戦場で、どうしてあんな状態で尚闘えたのか。其の理由が、単純に「痛くないから」だったと云うことも。

七松は思い悩んだ。
今や親しき友となった彼は、救うべき存在なのではないだろうかと。しかし、己が手を差し伸べたところで、彼の心が「人間側」に傾かないということも、七松は痛いほど理解していた。

そんなある日の事である。

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