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影法師 ※未完

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「どうしたの?」
その声に振り返った陸奥守は彼女…同じように黒髪をひとつにまとめた女性、こちらは自らの主である審神者をまじまじと見つめてしまった。審神者は不思議そうに首をかしげるばかりである。
「おまさん、この間妹はおらんち言っちょったな」
「ええ、そうだけど」
ふむ、と考えこんだ陸奥守の脳裏には先ほどの女性の横顔が浮かぶ。審神者とよく似た黒い瞳に漆黒の髪、そして物静かな表情。並べたらきっと誰しも姉妹だと見まごう容姿だった。
と、不意に目の前で手を振られて陸奥守は顔を上げた。脳裏に浮かべた横顔に雰囲気が似た審神者の、少し心配げな顔がそこにあった。
「本当に大丈夫?」
そう表情を覗き込まれて陸奥守はどきりとして大げさに手を振って見せる。
「だ、大丈夫やき。主によう似た人がおったきに、ちくと驚いただけぜよ」
似た人、と聞いて審神者は興味深げにため息をついた。そして陸奥守が見ていた方向に目をやった。陸奥守もつられてそちらに目をやる。主によく似た女性はすでに雑踏の中に忽然と消えていた。
「ドッペルゲンガーだったりしてね」
耳慣れない単語に陸奥守の頭上に疑問符が浮かんだ。
「そりゃ何なが?」
「私と同じ姿をした分身、といったところかしら。肉体から霊魂が離れて実体化した、という迷信から死の前兆を示しているなんて言われているわね」
審神者は何の気なしに言った言葉ではあったが、死と聞いた瞬間陸奥守の表情が強張った。だんだんと鼓動が速まっていくのを感じながら「死」という単語が陸奥守の心を支配した。
優しく肩を叩かれる感触にはっとなった陸奥守は強張った表情そのままに振り向く。と、あやすような手つきで癖毛を撫でられる。
「そんな心配そうな顔しなくても、私はそう簡単に死なないから大丈夫よ」
ふっと優しく微笑むと彼女は陸奥守の手を取った。

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