ジャンル:刀剣乱舞 刀さに 女審神者 お題:今日のゲストは駄洒落 制限時間:30分 読者:11 人 文字数:917字 お気に入り:0人

ここで一句 ※未完

某本丸の夜、賑やかな談笑の声が灯りとともに庭に漏れた。今宵は十五夜で縁側には山と積まれた月見団子と芒が供えられていた。夜空に浮かぶ月は大層丸く、慎ましやかに庭を照らしている。池の水鏡はそんな淑やかな月を写し出している。まさに風流とはこの風景のことを言うのだろう。
しかし、今時分の見頃の月を眺めるものはない。風流もへったくれもなく、酒を飲んでは大騒ぎをする声がするばかり。要は彼ら…刀剣男士たちは、大勢で集まって大騒ぎする機会が欲しいだけなのだ。
そしてそんな機会を事あるごとに利用しているのが陸奥守吉行である。何にかという答えはその隣に座っている審神者にある。彼女は普段この母屋から少し離れた古びた小屋に一人で暮らしている。緊急を要することや、自分たちが何か困っているときであれば、呼ばなくてもきてくれるのだが、殊こういった自分たちが楽しんでいる場や普通に生活を送っているときには呼んでも来ないのだ。今日は準備が大変だからといって料理の支度を手伝ってもらうのを口実にこうして左を自分が、右をもうひとりの近侍であるへし切長谷部とで挟んで逃げられないようにこの宴席にとどめ続けている。もう諦めたのか逃げるそぶりも見せず彼女は料理に箸を伸ばしている。その姿は誰よりもお行儀がよく見える。向かい側で酔っ払った刀たちが大騒ぎしているからかもしれない。つと、長谷部を見ると半眼で酔っ払いたちを眺めている。そんな視線にも臆することはなく、酔っ払いのひとり和泉守兼定がこちらを見てニヤリと笑った。
「なぁ、主にも案だして貰おうぜ!」
酔っ払いたちが同調するように声を上げた。審神者と近侍たちはただただ首をかしげるばかりである。
「なんの話じゃ…?」
「何って決まってんだろ。面白ぇ駄洒落を考えてもらうんだよ」
杯を掲げて笑う和泉守に陸奥守は彼がかなり酔っているらしいことと、どうやら酔っ払いたちが先程から騒いでいたのは駄洒落大会をしていたからだと察した。
「おい、お前らいい加減に…」
見かねた長谷部が声を低めて説教モードに入ろうとしたとき、ついと服を引っ張られて言いかけた。審神者はうつむいていた。どうしたのだろうと陸奥守が覗きこんだときだった。

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