ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:私と部屋 制限時間:15分 読者:934 人 文字数:1121字 お気に入り:0人

恋を語れぬ恋人たちへ(スクベル) ※未完

 ベルは昔は兄といることが当たり前で、当然のように兄は嫌いだったが、兄がいつも傍に居て、いつも殺し合いをしていた。
 よくよく覚えている。忘れたことはあまりない。
 あるのは暗殺をしているときか――いや、訂正。
 恐らくこの部隊に入ったあたりか、兄をこの手でさっくりといったときにはもう忘れてしまった。
 思い出したのはボスを倒したあの沢田綱吉が今度は未来でなんやかややっていたらしい、というのを知ったときだ。
 ああそういえばそんな人もいただろうか、とぼんやり思い出した。恨んで化けて出られるほどにはあの兄に悔しい思いをさせられたのだとおもうとなんだか愉快で、だからその事実を理解したあとで、ベルフェゴールはみんながいる前でたっぷりと笑ってしまった。
 当然ボスには怒られた。

 忘れてしまった兄がいない今、ベルはひとりでいるのが当たり前になった。
 時々部隊の仲間がやってきてやれチェスだのポーカーだの囲碁だのテレビだのをやろうと誘いにくるが、それ以外を除けばだいたいベルはひとりだった。
 ひとりだったのになあ、となんとも憤懣この上ない気持ちで、あまり良好ではない視界を左に向けると、銀色の髪を垂れ伸ばした男がぐったりと沈んでいた。
 どうやらまたボスの怒髪天を衝いたらしい、ということだけを理解した。
「なにやってんの」
「うるせえ……」
「え、オレなにやってんのって聞いただけなんだけど、今これ怒られたのまじ理不尽じゃね? ねえ?」
 詰問しても相手はぐったりしたままソファーに放置してあったクッションに顔を埋めている。
 それはベルが最近新しくかったお気に入りのものだ。どうしてスクアーロなんかに奪われなくてはいけないのだろう、と思うとベルの機嫌は一気に急降下した。
「おい鮫」
「ああ゛!?」
「頭にそれのっけてんじゃねーよ。どけよ」
 おや、と自分で自分の口から出た言葉に気が付いてベルは戸惑った。
 出て行けではない。どけよである。
 首を捻ると、こちらを鋭い目つきで睨んでいたスクアーロが痛むらしい頭を庇いながらゆっくりと起き上がった。
「ほらよ」
 擦れた声でクッションを投げられる。寝ていたのか、と気が付いた。
 今さっきベルは任務を終えて帰ったところだった。スクアーロが果たしていつからここにいたのかは定かではない。
 ぐにぐにとクッションを上下に押しつぶしていると、「てめえオレより扱いが悪いじゃねえかぁ……」と眠たげな声がしたから聞こえてきた。
 見下ろすと先ほどよりは顔色がよさそうだ。
 ふむ。
 ベルは一瞬の思考の後にスクアーロの隣に飛び込んだ。
 ぱち、と眼を瞬いたスクアーロに笑う。
「だってオレお」

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:雪苺 ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:夏の想い 制限時間:15分 読者:48 人 文字数:557字 お気に入り:0人
夏は暑い。それは自分以前に日本人なら誰しもが持つ季節観というものを端的に表したものに過ぎない。更に自分風に付加するならば、浮かれた輩が増えて風紀が乱れる、と言 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:刹那のぷにぷに 制限時間:15分 読者:337 人 文字数:269字 お気に入り:0人
俺は今最高に悩んでいる。その悩みとは目の前で寝ているかわいらしい恋人のやわらかいほっぺをぷにぷにするか否かってことだ。恭弥のほっぺはとてもやわらかく、まるでマシ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Kei@寒色厨(低浮上) ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:今年の魔法使い 制限時間:15分 読者:694 人 文字数:1207字 お気に入り:0人
例えば、ケーキの上のイチゴのような。甘くむせ返りそうな空気の中、甘く愛おしい自分の恋人はその例えよろしく真っ白なシーツに体を横たえていた。 先の行為のまだ火照 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:輝お姉様 ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:恥ずかしい母 制限時間:15分 読者:675 人 文字数:703字 お気に入り:0人
その日はまだ随分と平凡な日のはずだった。なぜならその時、これから来るであろうヒットマンたちの影すら一切無かったのだから。だが、沢田綱吉はのちに語る、母は怖い人だ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
そば ※未完
作者:匿名さん ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:捨てられた蕎麦 制限時間:15分 読者:721 人 文字数:543字 お気に入り:0人
つるつる、そばをすする音が耳をくすぐる。 ず、ず、つ、つる、決して規則的ではないリズムのそれを聞きつつ、綱吉は目の前の女性を見つめる。 紅茶色の目は伏せられて 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:電車に乗れない ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:愛、それは天国 制限時間:15分 読者:650 人 文字数:250字 お気に入り:0人
六道骸という男は、愛というものから一番遠くにいる人間だった。「愛、って」「ん?」綱吉が知る中で今までそうだったし、これからもそうだろうと思っていた。「ふたりが死 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:電車に乗れない ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:疲れた食堂 制限時間:15分 読者:656 人 文字数:380字 お気に入り:0人
「ははん……悪趣味なイラストですね」彼の目で示した先を見やると、古ぼけていてやっているのかどうかもわからない食堂の看板だった。テンガロンハットをかぶった二足歩行 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:電車に乗れない ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:うるさい円周率 制限時間:15分 読者:803 人 文字数:377字 お気に入り:0人
3月14日に籍を入れたカップルは長続きするなんて言い出したのはどこのどいつだろうか。円周率は割り切れない。つまり終わりがないんだからそれ長続きどころかお互いに一 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:是空@わりと鬼畜な人 ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:鈍い子犬 制限時間:15分 読者:1497 人 文字数:759字 お気に入り:0人
「……ッ……離せ!」ギリギリと歯を鳴らし、釣り上げた双眼を向けてくる雲雀の両手首を一纏めにしたアラウディはアイスブルーの瞳を細める。華奢なこの身体のどこにこれ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
SEEECRET! ※未完
作者:匿名さん ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:どうあがいてもダイエット 制限時間:15分 読者:787 人 文字数:778字 お気に入り:0人
体重計に乗った瞬間、叫び出しそうになる自分を懸命にこらえた。男所帯の此処で、この事実がバレたら笑い者になることは避けられない。長年此処に居続ける感がそう訴えた 〈続きを読む〉

金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てるの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:あんさんぶるスターズ! お題:汚れたアルパカ 制限時間:15分 読者:601 人 文字数:684字 お気に入り:0人
初めて見た時の感触は、毒。 毒だ。 瀬名泉は正しい温度で、それをそう判断した。 頭の中をよぎったのは、どろりと猛毒に冒されきってどこにも戻れなくなった己のユニ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:黒子のバスケ お題:今年の黒板 制限時間:30分 読者:422 人 文字数:959字 お気に入り:0人
――唐突に、高尾は、中学生の最後の日を思い出した。 バスケで散々に負け倒して、これでもかというほど精々しく負けて、それでも諦めきれずに、高校でのリベンジを誓っ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:Free! お題:とんでもない宇宙 制限時間:15分 読者:682 人 文字数:903字 お気に入り:0人
遙の頭の中は大よそにしてそれが水か、そうでないものかで分かれている。 否――ひとつ訂正。遙の頭の中は、水に関することか、大好きな食べ物のことか、幼馴染か、それ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:ハイキュー!! お題:捨てられた帝王 制限時間:15分 読者:4378 人 文字数:1152字 お気に入り:1人
日向の無邪気なその目が影山は嫌いだった。 ――高校に上がるよりも前、中学校で日向と対峙したときの話だ。 高校になって、日向とチームを組むようになると、その無邪 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:黒子のバスケ お題:灰色の虫 制限時間:15分 読者:1451 人 文字数:1020字 お気に入り:0人
※黒花の可能性を考えてm この得意げな顔が歪む様はなんだか酷く優越を起こさせる。 黒子はぎしりと歯軋りをした男をじっと見つめて、どうも、と辞儀をした。 案の定相 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:私と部屋 制限時間:15分 読者:934 人 文字数:1121字 お気に入り:0人
ベルは昔は兄といることが当たり前で、当然のように兄は嫌いだったが、兄がいつも傍に居て、いつも殺し合いをしていた。 よくよく覚えている。忘れたことはあまりない。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:Axis Powers ヘタリア お題:鋭い凶器 制限時間:15分 読者:684 人 文字数:986字 お気に入り:0人
嗚呼嫌だ、と思ってアーサーはぼんやりと眼を閉じた。 閉じた先の光景はきっと変わらないことを理解していて、アーサーは現実を切り裂くようにその視界を無理矢理暗闇に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:黒子のバスケ お題:君の父 制限時間:15分 読者:1798 人 文字数:1066字 お気に入り:0人
良く似ている、と黒子は思った。 ちっとも似ていない、とも。 どこが似ているのかと聞かれれば、たぶんその顔の造詣が、と黒子は曖昧に答えるだろう。 似てないかと聞 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:家庭教師ヒットマンREBORN! お題:苦し紛れの小説 制限時間:15分 読者:744 人 文字数:889字 お気に入り:1人
おやおや、とらしくもなく骸は目を見開いた。 見開いて、扉を開いたまま、しばしその場に留まった。 開けた扉の向こうに見える景色をしっかりとその両目に映してしまっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:金欠の壱ヶ谷@17年が殺しに来てる ジャンル:黒子のバスケ お題:男同士の狼 制限時間:15分 読者:764 人 文字数:995字 お気に入り:0人
伸ばした手を意図も容易く撥ね退けられたので、黄瀬は少しだけむっとして、けれどむっとした代わりに、至極平生を装って「なあに」と聞いた。近くで眉を寄せている青峰は 〈続きを読む〉