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人身御供(赤+青)

赤+青
天狗赤司と村人青峰

冷たい風に頬が切れた。
いや、風に切れたのではない、烏だ。
空全体を覆い尽くすほどの烏があたりを飛び回っていた。
その中心にいるのは、赤い、赤い人物だ。
真っ赤に染まった髪に、色が違う目。
物語に出てくる天狗のような服を着ている。
「何者だ」
人語は話せないかと思っていたが、普通に通じるようだった。
「お前から名乗れよ」
ふん、とそいつは若干面白そうに鼻を鳴らして、木のてっぺんから飛び降りた。
夜の闇に漆黒の羽がきらりとはねて光った。
まばたきしている間にそいつはもう目の前に立っていた。
「赤司という。覚えておけ」
襲われるかと身構えていたら奴は普通に名乗った。
小さな肩にすらりとした烏が一羽とまった。
「名は」
「青峰」
もう一度、赤司は面白そうに鼻を鳴らした。
「この山の名を語るか。度胸があるな」
「…本名だ」
「嘘でも本当でも同じことだ。お前がそう語ったということが重要だ」
ついて来い、と赤司が身をひるがえす。
身に着けていた布がひるがえると、烏たちが一斉に飛び立ち、あたりを円柱状に取り囲んで飛んだ。
唾を飲み込み、あとを追う。
何百年、山を見守ってきたのだろうという古そうな巨木についた。
赤司が苔と枝がはびこった太い幹に手をつける。
幹が裂け、異世界が開くのかと見守っていたら、何をぼさっとしていると言われた。
「登れ」
「はぁ!?」
この上が見えない木を?
「登らなければ、お前に先はない」
先ってなんだとは言えなかった。
神への供え物として捧げられる「先」が何かを想像するのはたやすい。
青峰は慎重にはびこった枝に手をかけた。

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