ジャンル:ジョジョの奇妙な冒険 ストーン・オーシャン お題:フニャフニャの音 必須要素:800字以内 制限時間:1時間 読者:836 人 文字数:1249字 お気に入り:0人

囚人女とギャングの娘



「ねぇエルメェス…」

「ん?どうした?」

暗い廊下を歩いているのは徐倫とエルメェス。
FFがトイレに行ってから数時間帰ってこないため不安になり探しに来たのだ。
そしてここは、立ち入り禁止の柵の向こう。

「な、なんか音しない…?」

徐倫は少し震え声でエルメェスの服の端をつかむ。

「へ、変なこと言うんじゃねぇーッ!」

思い切り振りかえったエルメェスは尋常じゃない汗をかいていた。

「ちょ、ちょっと!大きい声出さないでよ!バレちゃうでしょ!」

「徐倫が変なこと言うからだろッ!」

エルメェスは徐倫の手を払いどんどん先に進んでしまう。

「あ、ちょ、ちょっと待って…ッったぁ~!!」

追いかけようと足を動かした瞬間、何かに足を取られ盛大にすっころぶ徐倫。

「~~~っ!もーサイアク!なんなのよォ~~!」

フニャ

「!?」

転んだ拍子に床に手をついた。が、違和感。

「な、何!?」

床ではない、何かに手が触れたのだ。
おそるおそるもう一度手を伸ばす。

フニャ

「っ気持ち悪ィ~~~!」

思わず飛び上がり壁に背をついた。

フニャ

「な、何ッ!?」

床だけでなく壁にも同じような感覚。

「本当…なんなのよォ…」

徐倫は既に泣きそうだった。エルメェスに置いて行かれるわ壁や床には変な違和感があるわ…。

「も、もしかしてスタンド使い…!?」

徐倫は咄嗟にストーン・フリーを出現させ戦闘態勢になる。

「あら、貴方、スタンド使いなの?」

「だッ、誰だッ!出てこい!」

声がした、少し奥の方から。
廊下にカツーンカツーンというヒールの音が響く。女だろう。
しかしその音は途中で消えた。

「っ…!」

目を凝らし暗闇をにらむ徐倫の目に見えたのは、ピンクのハネた髪。

「驚かせてごめんなさい、こんなところに人が来るなんて思ってなかったの。でも貴方看守じゃないわよね?どうしてここに?」

「…友達がいなくなって、…って待て!アンタ、神父の手先じゃないだろうな…?」

相手が女で、しかもか弱そうな雰囲気のため少しだけ気が抜ける徐倫だったが今までの経験上すぐに戦闘態勢を解くわけにはいかない。

「神父…?誰のことかわからないけどアタシは悪の手先でもなんでもないわ。…元ギャングの娘だけど。」

「ギャング…?」

「えぇ、イタリアの。ここに少し用事があって寄ったんだけど…まさかスタンド使いに会えるなんてね、貴方名前は?」

「…アタシは空条徐倫。」

「そう、徐倫…ここから早く離れた方がいいわ。」

それだけ言うとピンクハネの女性はその場を立ち去ろうとする。

「ま、待って!アンタ名前は!?」

少し遠くで立ち止まり、女性は言った。

「トリッシュ・ウナよ。」

「なんでアンタはこんなところに!?」

暗闇に叫ぶ徐倫だったがもう返事はなかった。

数日後、この女性から聞いた名前を、TVで見ることになるとは、徐倫に想像もできなかっただろう。




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