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Life’轟’s音/イザシズ 静誕 ※未完

 羽毛布団の中で静雄は眠っていた。大柄な自分に合わせて、海外製のダブルの羽毛布団を幽くれたのだ。
 タイだと、こういうのは安いんだとはにかんだ弟にありがたく受け取ったのは、そういえば去年の今頃だったかと思い出して気付く。ああ、そうか。今日は自分の誕生日か。そうして、来月は幽の誕生日かと思うと頬が緩んだ。
 毎年、幽には幽の家のミニカウンターで専属のバーテンダーをして、乞われるままに昔振るった腕を活かしている。シャンパンもワインもウィスキーも、かなりの値の張る酒が一部屋分程贈り物として管理されて埋まっているが、幽はそれを消費するのに手伝ってくれると嬉しいと言う。高級な酒は、それそのものが味と香りが深いのでそのまま飲む事を勧めているが、幽はいいんだと笑う。
 今年の冬は寒いし、サングリラでもどうだろうかと思いながら、鍋一杯に入れる果物の事を考えている。
 自分の誕生日の事はあまり考えたくなかった。親しか祝ってくれる人間が居ないのに、親に祝われるのは親不孝者なので毎年心苦しかった。その内に、静雄は誕生日に熱を出す癖がついた。思えば、体が発する精一杯の甘えだったのかもしれない。
 うつるかも知れないのに、両親は笑って居間に布団を敷いて一緒にゆったりと映画を見て、幽は学校がある時は3人で卵の入った鍋焼きうどんを食べて。夕方には新羅が学校のプリントを持って幽と家に来る。小学生の時分でまだ高かったレンタルビデオを一本、誕生日プレゼントとして借りてきてくれるのを又見るのだ。夕食は4人でお粥を食べて眠るのだ。静雄の発熱は両親にうつることはなかった。咳も出なかったので本当に知恵熱だったんだろう。
 高校の時は何故か臨也が来た。母親が妙に嬉しそうに迎え入れて、何故かあいつは新羅みたいに帰らなかったから、あいつが預かったという新羅のプレゼントのDVDを一緒に家族と見た。確か、エレファントマンか何かだった気がする。モノクロの映画だ。
 その次の年から、静雄は熱を出さなくなった。何故かは分からない。その代り、毎日の様に殺しあった。特別な日ではなくなったのかも知れない。熱を出さなくなった俺に、両親はどこか寂しそうだったのを覚えている。
 そう思いながら、静雄は台所に立って鍋にワインを注ぎ始めた。

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