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そば ※未完



つるつる、そばをすする音が耳をくすぐる。

ず、ず、つ、つる、決して規則的ではないリズムのそれを聞きつつ、綱吉は目の前の女性を見つめる。

紅茶色の目は伏せられていて、視線は、手元のお蕎麦に注がれていた。
華奢な手のひらはお箸を握り、口元まで蕎麦を持ち上げる。音を立てて蕎麦はふっくらした唇に吸い込まれていく。
あの頃と全く変わらない、うつくしくてかわいい、おんなのこ。
学校じゅうのマドンナだった彼女は、十年を経て、それはそれは綺麗に成長した。
ひっそりと一輪咲いた、可憐な鈴蘭のように、しなやかで清廉なうつくしさだ。
ひとりの青年、沢田綱吉は、一人の淑女、笹川京子をみつめていた。

さて、オレ、沢田綱吉はというと。
中学時代からの必死こいた抵抗もむなしく、
マフィアボンゴレ十代目、絶賛君臨中なのです。
はっちゃけで言うと、絶賛君臨なう!みたいな…ははは。笑えねぇ。
そんなこんなで血なまぐさい日々を送っていたわけだが、ついこの前、今目の前にいる京子ちゃんから、今日の日のお誘いが来たわけで。
飛んで跳ねて喜んだわけで。
執務室の壁に風穴が空いたわけで。

久しぶりに見た彼女はやっぱり可愛くて、
こころがきゅうっと唸って、甘酸っぱい気持ちに襲われるのだ、い

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