ジャンル:スラムダンク お題:狡猾な恨み 制限時間:4時間 読者:576 人 文字数:5252字 お気に入り:0人

【青黛・腐向け】コーヒーメーカー

 先日、黛のアパートが火事になった。幸い死人もケガ人も出なかった。しかし黛の精神的なショックは計り知れない。何せ目の前で黒い骨組みとなっていく我が家の様子を見詰めるしかなかったのだ。丁度遊びに来ようとしていた青田にしっかりと支えられながら、紺青の空に上がっていく真っ赤な炎の音色を聞いていた。真冬だというのにコートの中はぐっしょりと濡れ、言葉の無い唇は引きつるようにわなないた。
 後で差し出されたコーヒーは辛いくらいに進まなかった。むしろ食欲や物欲というものを出してしまえば、後々嫌な記憶として残るかもしれない。何も食べたくはなかったし、何も飲みたくはなかったし、何も聞きたくはなかった。とりあえずと招かれた青田の家で優しい言葉と丁寧な慰めにうなずきながら、ただ大人しくテーブルに両手を組んで座っていた。
 住むところを失った黛は途方に暮れ、既に東京に移っていた両親のもとへ逃げようかと思った。かと言って大学での義務を放棄する訳にはいかない。なのに遠方から通うのは現実的ではない。両親がいると言っても東京のかなり外れだったし、何より年老いた祖母などの世話などをしているから、今更息子を呼び寄せて生活を共にするというのは、愛情を考えても厳しいものがあった。
 だからだろう。眠れずに迎えた朝の時間、青田がはっきりと言ったのだ。オレの家に来いと。黛はかぶりを振った。
「お前の世話になる訳にはいかない。アパートの広さを考えたって、男が二人で住む場所じゃないだろう」
「ならどこに行くんだ。オレの家に来るのが一番現実的だろう。親御さんは東京に移り住んで、介護もしてる。大体お前、アルバイトはどうするんだ。辞めたとして金はどうなる? すぐに稼げる場所が見付かるのか? 紹介してくれた人の顔だってある。先輩方や親戚の家に転がり込む性質でもないなら、オレの家しかないだろうが」
 流石に長く一緒にいるだけあって、ずいぶんと逃げ道をふさいでくる。黛は不安と焦燥と若干の苛立ちにさいなまれた。この男が自分の感情をはっきり言わないのが気に障ったのだ。
「青田。はっきり言ったらどうなんだ」
「何をだ?」
「お前はオレと一緒に住みたいだけだ。恋人だからな。それは分かる。だがオレにはオレの暮らしがあって、大学を出るまでは専念したいことがあるんだ。お前と甘い同棲をして怠惰な生活を送る訳にはいかないんだ」
「何? ……黛よ、その言い方は本心か? あまりの衝撃で冷静さが欠けたんじゃないか。オレは現実的な話をしているんだ。何よりお前と暮らしたいというのは否定せんがな。それが怠惰に繋がるとはどういうことだ?」
「オレは忙しいんだ。夜の静かな時間にセックスをしている暇なんて無いんだ」
「なっ……」
 青田は明らかに動揺した。しかしそこまで邪険にしてしまって初めて、黛の心に罪悪感が生まれた。彼は性欲に動かされる男ではない。決して無いとは言えないが、過剰さとも乱暴さとも無縁だった。会えない日数が多かろうと関係無い。雰囲気と心を大切にするのだ。
 そんな彼が当然のものとして口にした提案を、本当に子供らしく、それも大人の汚さをもって退けてしまった。今更になって蒼褪めていき、しかしすぐには謝罪出来ず、固定出来ない視線をふらふらと上げた。青田の表情にはほとんど見たことのないような怒りが浮かんでいる。
「あ、青」
「うるさい」
 彼は瞑目して息をつき、自分を落ち着けようとしている。黛は自分のこめかみを流れる汗を感じた。背中はひどく湿っている。指先が頼りない。ぽかんと口を開け、乾いた喉を動かした。
「青田」
「うるさい! 黙れ!」
 力のままにテーブルを打ち付ける。ラップを掛けられた小皿が浮き上がった。こんな青田は見たことがない。黛は反射的に震え、まるでピンで留められた虫のように硬直した。
「そういうことか。仕方がねえよ! そういうことならオレにも考えがある! いいか黛、お前に命令してやる。オレの家で働け。何も言わずに来い!」
 黛の顔に指を突き付け、彼はこう言った。
「お前をコーヒーメーカーにしてやる! いいな!」
 そうして青田の家に住むことになった。もろもろの手続きや後始末を終えて本格的に引っ越した時、青田は早速コーヒーを要求した。黛はコーヒーを趣味としていたが、こんなに重苦しい気持ちで淹れるのは初めてだ。コーヒーメーカーや豆などをどこへ置くか、食器などの扱い、新しいタオルなどの場所について短いやり取りを交わし、ようやく一杯を作る。その時ふと、青田が台所へ入ってきた。
「お前の分も淹れろ」
「そんな気分じゃない……食欲も無い」
「いいから淹れろ」
 そう言うなり出ていった。黛は機械的に自分のものを用意した。しかし青田の分はわずかに冷えてしまったから、自分のものと交換した。
 二つのマグカップをテーブルに置くと、青田は何も言わずに飲んだ。黛も無言で飲んだ。砂糖の加減も豆の種類も好みだったが、何故か芳しさばかりが苦しい。鼻腔に染み込んでくどく感じる。胸焼けがしそうだ。ぼんやりしていると青田が立ち上がり、使い終わったマグカップをシンクに置いた。後は部屋に戻って何をしているかも分からない。ふすまが閉められる音が響いてしばらく、何故か黛の奥からひどい咳が押し寄せ、ついでに涙を引き寄せた。マグカップをよけてテーブルに突っ伏し、声も上げずに泣いた。両腕の筋肉が悲しみにおののき、疲弊した肉体に鞭を打つような発汗が生まれる。
 タートルネックの厚い生地に額を押し込んだ。首を振りながら押し付けた。

 二人は恋人になる以前、幼馴染としてすごしていた。だから大抵のことは分かっていた。好きな食べ物。嫌いな飲み物。苦手とする話題。思い出の映画。話し合って、共有して、そこから匂い立つ感情を大事にした。
 だが今、黛は青田の心情を理解出来なかった。何を考えているのか、何を目的としているのか、聞いてみたいという欲求があろうと、問いただすことは出来ない。鬱々とした生活だ。春になっても二人で出掛けることはない。外食に行ったり買い物に並んだり、当然だったものを失った。
 それどころかある日を境に、青田の帰りが異常に遅くなった。三日間続いたそれに思い当たるものを探した。女を作ったのだろうか。嫌になって遊んでいるのだろうか。黛は冷えた食事にラップを掛けながら、潰れかけた心に疑問だけを投げた。何故自分は彼を怒らせるような真似をしたのだろう。何故謝れないでいたのか。今更謝罪しても遅いかもしれないが、折を見て、あれは間違いだったと伝えるのだ。本心などではなかったと。怒らせて、困らせてすまないと。
 次の夜、青田の帰りを待った。黛は大学でバスケットを、青田は柔道をやっている。どちらが特別に遅いということもなかったが、今夜も黛の帰宅のほうが早かった。テレビを点ける気にはならない。ならば青田が言ったようにコーヒーメーカーとして振る舞おうと、豆を探した。指先に触れた袋が軽い。もうほとんど無くなっており、後は一杯分といったところだ。だからやめた。これは青田が飲むものだ。
 どうしても話したい気分だった。沈んだ頭に抗いがたい眠気が襲ってきた時、畳に三枚の座布団を敷き、横になった。これなら青田が声を掛けてくれるだろう。少なくとも彼がテーブルの食事に手を付けた時、その気配で起きることが出来るだろう。薄いかさぶたが出来た目蓋を閉じて、ふうっと息を吐いた。

 夢を見た。まだ二人が高校生の頃の話――青田が黛を迎えに来た時の話だ。彼は何本もの電車を乗り継いで武園へやってきた。周囲には何も無い海辺の学校。既に大半の生徒も帰っている。練習を終えて表へ出た黛に、彼は簡潔な挨拶をした。
「よう」
 会うのは久しぶりだった。少し前まで黛は県予選に臨んでおり、青田は晴れてインターハイへの切符を取った。彼は全国制覇こそ出来なかったが、面持ちに陰りは無い。電話で聞いた声も変わりがなかった。何か言おうとする前に彼は背中を向け、帰宅を促した。
 途中でポカリスエットを買ってキスをした。求めたのはあちらなのに、青田は妙に恥ずかしがった。何故迎えに来たのかを話さないのだ。背中を叩いても強情でいる。
「街へ入るぞ。何か話すことは無いのか?」
「無い!」
 ぶっきらぼうに返して行ってしまう。黛は笑いを漏らした。きっと自分の部屋なら、今晩のように暗い部屋なら話してくれるだろう。二人は黛の家へ行った。そこでコーヒーを飲んだ。いつも使っている銘柄。あの豆は昔から変わらない。今でも美味しい。それを片手に様々な会話をし、後は黛の部屋に引っ込んだ。青田は泊まった。忙しくない時期なら気軽にいられる。誰も怪しまなかった。
 まだ子供の二人は体を重ねはしなかった。代わりに口付けを繰り返した。やはり理由は話してくれないと思ったが、もうそれでもいい、そばにいたいと、あぐらをかいた青田の脚に飛び込んだ。彼は両手を床についていたが、徐々に腹まで移動してきた体重に逆らえず、ゆったりと体を伸ばした。
 クッションのせいで体が斜めになっている。丁度いい位置を探している黛に、青田はこう言った。
「大学へ行ったら一人暮らしをするのか?」
「そのつもりだ。お前は?」
「オレも一人暮らしだ。メシの準備が面倒だがな。仕方がない」
「二人で暮らせたらな。今更誰も不思議には思わんだろう。もし二人で暮らせたら……」
「暮らせたら……」
 反芻する青田に、意地の悪い笑みを投げる。
「お前のコーヒーメーカーになってやる」
「コーヒー? コーヒーは飲まん。どうもカフェインに慣れなくてな……」
「飲めるようにしてやる。それにたまには飲むだろう。今日だって飲んだ。麦茶ばかりだと飽きるぞ」
「それもそうだが……コーヒーメーカーか。そうか、覚えておいてやる」
「ああ」
 そんな話をして、二人ともうとうととした。妙な形で眠って、夜中に目が覚めた。慌てて布団を敷いて寝直した。
 記憶が、ぬくもりが蘇ってくる。はっと目覚めた黛は泣いていることに気付いた。横たえた体に汗がまとわりついている。そして手の平で涙を拭っていると、自分を覆う影があることを知った。見れば青田が立っている。真面目な顔付きで、片手に茶色いビニール袋をさげていた。
「青田……」
 声が枯れている。今何時だろうか。そっと起き上がると、青田が袋を差し出した。無言で受け取って中身を見る。厚い紙袋が入っており、中を開けると、コーヒーの豆があった。
 理解出来ずに眺める。よく見ると、有名な店のブレンドだった。遠く、遠く彼方にある、そこでしか売っていない豆だ。
 青田はためらうように言った。
「お前が……欲しがってたろう」
「でも……これは……あんな、遠くに……」
「遠いな。だから何だ」
 彼はそう返したが、語尾に苦しさが滲み出ている。ひざまずくように座り、黛の背中に腕を回し、頭を肩の付け根に埋めた。
 唐突な、そして久方ぶりの心地。両手で握っている袋の為に何も出来ないが、心は急激に洗われて、更なる涙を生んでいく。はらはらと落ちる雫の感触に、青田がうめいた。
「すまない。オレが悪かった」
「違う! お前のせいじゃない……オレが、お前を、傷付けて……」
「違う。オレが傷付けたんだ。お前の心をくむべきだった。慮るべきだった……」
 今では青田が泣き出しそうな勢いだった。彼を泣かせてはいけない。右手に袋をまとめ、そっと抱き返す。耳や髪や外から持ってきた冷気の感触が、とても懐かしかった。

 あれから数年。二人は大学を卒業し、新居に移った。二人暮らしだ。他のことは考えられない。本棚に色々なものを収めて一休みしようという頃、黛はコーヒーを淹れる為に台所へ向かった。しかし胸の中から動かない疑問を解消しようと、踵を返して青田の隣に座った。
「なあ、聞きたいことはあるんだが」
「何だ?」
「お前、オレのことをコーヒーメーカーだと言っただろう。コーヒーメーカーにしてやるって」
「ああ」
「もしかすると、あれは、プロポーズだったのか?」
 彼は驚愕も露わに振り返った。けれど憤怒は見えない。見開いた目が段々やわらかくなって、最後になんとも言えない呆れとなる。
「……お前、オレの話を聞いてなかったな……」
「つまり……」
「咀嚼すれば分かるだろうが!」
 ひどく恥ずかしそうに体を捻り、青田は自分の部屋へ行こうとした。
 逃すものか。黛は彼の腕を引っ張り、背中に取り付き、くるりと回して抱き付いた。胸と胸を合わせ、頬を摺り寄せ、肩も腰も抱き寄せた。何か文句が聞こえるがどうにもならない。叶えてやれない。ただ上機嫌な笑いが木霊して、新しい家の匂いを強くした。
 この家に初めてのコーヒーの香りが漂うまで、あと、十五分。

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