ジャンル:ハイキュー!! お題:左の許し 必須要素:ギター 制限時間:30分 読者:582 人 文字数:781字 お気に入り:0人
[削除]

左の許し

 薬指に輪っかを嵌めるだけで、自分に恋人がいると主張できるのはいい。
 月島は今日もカムフラージュとして、無機質な銀色の指輪を、右の薬指に嵌めた。結婚していない、まだ恋人同士のカップルは敢えて右にすることで主張するらしいと聞いたからだ。
 それまでも割と異性には好かれる方だったが、大学に進学して以降は異性間交遊に対していくらかオープンになるらしく、声を掛けられることが多くなった。ただでさえ浅い人付き合いを好む月島が、音を上げたのは本当に入学してすぐのころだった。
「だったら、恋人がいますってウソをつけばいいよ、ちょっと女の子にはかわいそうだけどね」
 にじみ出るお人好しさ加減に少しあきれながらも、それは妙案と、長年の友人から出たアイデアを採用した。架空の女性と付き合い始めたのだと嘯いて、無意味な輪っかを常に身に付ける。声を掛けてくる女性はがくっと減り、最近では彼女がいることも厭わないという強気な者くらいになった。
 そう結果を報告すれば、よかったねツッキー、と何年経っても変わらない呼び名と笑い顔で返された。
 帰り道、いつものように友人を横に侍らせ、やれあのギターはヘタだ、このドラムは安定感がと、音楽の話題を繰り返す。いつものように友人は、真剣に自分の話を聴き、神妙に相づちを打っている。
 しかしどうした、今日はいつもと違う。やけに薬指に違和感を感じる。ここ数日つけ続けた輪っかは、もうすっかり指に馴染んできたと思っていたのだが。
 ふと友人の何もない薬指を盗み見て、気付く。
「僕、好きな人ができたみたいなんだ、カムフラージュのための、ウソなんかじゃなく」
 突然の告白に、当然友人は呆けた顔をして、表情で説明を求めてきた。友人の鈍さは知っているが、さすがにこれでは誰でもわからないだろう、しょうがない。
「お前の左の薬指をちょうだい、山口」

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者: ジャンル:ハイキュー!! お題:ロシア式の太陽 制限時間:30分 読者:155 人 文字数:1170字 お気に入り:0人
言うなれば、ロシア式の太陽。リエーフは、私の目にはそう映ったのだ。私は中庭にある自動販売機の陰に座りこんで、泣いていた。理由は、なんてことない平凡なもの。たとえ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: ジャンル:ハイキュー!! お題:ロシア式の太陽 制限時間:30分 読者:91 人 文字数:1字 お気に入り:0人

ユーザーアイコン
作者:三村 ジャンル:ハイキュー!! お題:未来の男 制限時間:30分 読者:127 人 文字数:668字 お気に入り:0人
雪が降る寒い日だった。身体の内側に篭る熱がマフラーの隙間から白い靄となって逃げていく。晒したままの鼻先へ容赦のない北風が吹き付けて痛い。──ざく。心地好い音に誘 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:アキノ☆ ジャンル:ハイキュー!! お題:明日の食事 制限時間:30分 読者:443 人 文字数:898字 お気に入り:0人
明日は久し振りに影山が帰って来る。リーグ戦の間は影山は遠征先に滞在していて、食事も当然遠征先で摂る。チームメイトと試合に支障のない程度に飲みに出掛けたりする事も 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:雪(せつ)は十忍十色に出るよ! ジャンル:ハイキュー!! お題:怪しい窓 制限時間:30分 読者:447 人 文字数:706字 お気に入り:0人
谷地さんって、どうしてバレー部に入ったの?クラスメイトに、ふいにそう尋ねられて、仁花は思わず言葉に詰まった。何故バレー部に入ったのかときかれたら、確実に『勧誘が 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:てとん ジャンル:ハイキュー!! お題:自分の中のお天気雨 制限時間:30分 読者:493 人 文字数:1821字 お気に入り:0人
窓には大粒の雫が張り付いていた。外は雨が降っている。BGMに良いような静かな雨音ではなく、外を見ずとも分かってしまうような、鳴り響くような雨音。それに加えて時 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:上野発 ジャンル:ハイキュー!! お題:天国の笑い声 制限時間:30分 読者:453 人 文字数:978字 お気に入り:0人
人って、死んだらどうなるのだろう。 古来より考え続けてられてきた純然たる疑問。いわばこれは、人類最大の謎なのかもしれないと月島は考えている。それに答えを与える 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:アキノ☆ ジャンル:ハイキュー!! お題:憧れのあいつ 制限時間:30分 読者:482 人 文字数:792字 お気に入り:0人
初めて会った頃は、全然気にしてもいなかった。出会ってすぐどうこう思うような、そんな強烈な印象もない、フツーのヤツ。それが山口忠への最初の認識だった。日向や月島の 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:浦坂 ジャンル:ハイキュー!! お題:君の英霊 制限時間:30分 読者:578 人 文字数:772字 お気に入り:0人
真面目にやれ、といつか同級生の馬鹿で真っ直ぐなセッターに言われたのと全く同じ言葉を、つい十分前のアタック練中、溝口コーチに繰り返された。真面目にやれ、そんなん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:雪(せつ)は十忍十色に出るよ! ジャンル:ハイキュー!! お題:子供の道のり 制限時間:30分 読者:967 人 文字数:534字 お気に入り:0人
僕はまだまだ子供だなって、自分でも思う時がある。高校生って大人みたいだと小さい頃は思ってたけど、なってみたらなってみたで全然だ。この前まで中学生だった名残と高校 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:刀さに おてさに お題:急なハゲ 必須要素:ヤクザ 制限時間:4時間 読者:9 人 文字数:1762字 お気に入り:0人
※刀さに♂です。カップリング要素ないです。※飽きた「ハゲた」「朝からやめてくれよ主~」 朝、小鳥のさえずりとともに俺は御手杵の元へ走った。今月の近侍担当である彼 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
無題 ※未完
作者:匿名さん ジャンル:刀剣乱舞 刀さに お題:明るい屍 必須要素:複雑なストーリー展開 制限時間:30分 読者:20 人 文字数:845字 お気に入り:0人
そこに残っていたのは少女の体だった。その周りには様々な花が散りばめられている。菊と、カスミソウと、マーガレットと、そして何より彼女の名前の花が一番多かった。花 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
病人の食卓 ※未完
作者:匿名さん ジャンル:ドロ刑 お題:不本意な食堂 制限時間:30分 読者:18 人 文字数:893字 お気に入り:0人
体調を崩した。斑目勉はベッドに突っ伏しながら、自身の頭を苛む鈍痛を堪えた。原因は簡単だ、職務故の日頃の不摂生が祟ったとも、蓄積された疲れが一気に押し寄せたとも言 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:鬼灯の冷徹 鬼白 お題:栄光の傘 制限時間:30分 読者:19 人 文字数:963字 お気に入り:0人
貴人が行く。お供のさしかける大きな日よけ傘の下、真白の錦の着物に、鮮やかなうちかけ、金の刺繍が、びっしりと精細に込められた 白い帽子の下には白い顔、唇にさしか 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Axis powers ヘタリア【腐向け】 お題:栄光の靴 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:396字 お気に入り:0人
太くて角ばった指が器用に蝶々結びを作った。彼の手は魔法みたいだ。ほどけた靴紐を踏んづけて転んだせいで、俺は泥まみれだ。擦りむいた手のひらがヒリヒリと痛くって、涙 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Fate/grand order お題:真実の眠り 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:355字 お気に入り:0人
「死んだときのことを覚えていますか?」あの橙の髪の毛の人間がそう私に問いかけてきたのは、確か竜の魔女を倒した直後、だっただろうか。女神として、たおやかに、しゃな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:創作論破 お題:死にぞこないの体験 制限時間:15分 読者:27 人 文字数:427字 お気に入り:0人
轟音、飛び散る赤。隣にいた人が消えた。足元には水たまりができていた。人々がざわめく、悲鳴が聞こえる。救急車、警察と叫ぶ声が聞こえる。視線を下に落とすと厚さ10c 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ワールドトリガー【腐】 お題:100の狙撃手 制限時間:2時間 読者:13 人 文字数:1210字 お気に入り:0人
「…ん?ここはどこだ?あ、あれは玉狛の…」「あ、出穂ちゃんの師匠の…当真先輩」「おー雨取だ!どうだ?出穂とは仲良くしてやってるか?」 「出穂ちゃんとは相変わらず 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:龍が如く お題:理想的な魔王 必須要素:ペペロンチーノ 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:424字 お気に入り:0人
「ペペロンチーノって唐辛子って意味なんやで」 昼飯時。神室町ヒルズに出来る予定のカフェダイナーの主人が挨拶代わりにと出前してきたスパゲティのペペロンチーノを食べ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:モ腐サイコ100 お題:意外な春 制限時間:1時間 読者:21 人 文字数:693字 お気に入り:0人
「あ、雪だ」不意に兄さんが呟いた。僕は、「え?ほんと?」と窓の側にいる兄さんに近づいた。なるほど確かに外には雪がしんしんと静かに降っていて、家の前のコンクリート 〈続きを読む〉