ジャンル:テンミリオン お題:帝王の星 制限時間:30分 読者:507 人 文字数:1704字 お気に入り:0人

うちの魔王は黒髪の女の子で幹部と超仲いい

 これはもう私しか居ないだろう。お題を見た時魔王は思った。
(以下本編)

「私、帝王の星になる!」

「えっ」

 いきなり叫んだ魔王を怪訝な顔でミリンが見た。ちなみに今は魔王の部屋で幹部全員だらだらタイムである。何で魔王の部屋で寛いでるんだとかいう疑問は受け付けられない。絨毯とかすごい柔らかいし、ほら

「え?」

 もう一回ミリンが疑問符を返した。

「ほら、あるじゃん、見ろー、あれがなんとかの星だー、お前は大きくなったらあの星になるんだ、とか。スターだよスター」
「スターってなんですか」
「ほら見てミリン、あれが帝王の星だよ」
「ここ窓無いですけど」

 魔王の部屋には窓が無い。

「そうと決まれば雷の書養成ギプスをつけよう」
「待って待ってちょっと」

 ミリンが魔王の言葉を焦って遮った。

「魔王さま落ち着いてください、一体何があったんですか」
「え、ミリンはメタネタ強要しちゃう感じ?」

 意味がわからないという顔をしてミリンは言った。

「意味がわからない」
「私、子供の頃から帝王の星になりたかったの。魔王を超えた、この世界の覇者になることを夢見ていたの」
「なぜ今明かされるその野望」
「そして! 帝王になった暁には! ショートケーキを食べまくる!」
「ねえ何で他に誰も反応しないの!?」

 ミリンが周りの幹部達を見回して言う。総勢五人、ミリン以外は誰も反応しない。
 バルトは床に寝転がってテレビを観ている。魔王城に放送局があるのは周知の事実です。

「魔王さまが可哀想だとは思わないの!?」
「えっそっちかよ」

 衝撃の言葉に動揺する魔王。

「だって可哀想じゃないですか、いきなり頭がおかしくなるなんて」
「オブラートに包まないのは評価してあげたいところ」
「糖分の摂り過ぎですか?」
「確かに糖分摂り過ぎはあるけど! 最近ちょっと食べ過ぎかとは思うけど!」
「人間を?」
「食べてねーよ!!」

 魔物が人間を食べたりしないのも周知の事実である。ただ襲って殺すだけ。人間にとっては迷惑極まりない。

「まずいんだようあいつら……食った糖分どこ行ってるんだよ……」
「人間が身体に摂り入れられるのって脂肪分だけらしいですよ」
「え、なにそれ衝撃の事実。あいつら脂肪の塊じゃん」

 魔物達の中で着々と変なイメージになっていく種族人間。

「大体、そんないきなり唐突に」
「だって、なりたいって思ったんだもん」

 ミリンが助けを乞う目をした。ミリンを助ける者は居ない。

「そうと決まればすぐさま開発班に雷の書養成ギプスを作らせましょう!」
「ちょっと待てコラおい」

 次から次に出てくる妙な言葉にミリンも思わず乱暴な言葉遣いが出てしまう。

「開発班ってなんですかコラ」
「それ敬語なの?」
「開発班なんてものが魔王城にあるのかって訊いてんだよおお!」
「ちょ、やめ、そんな怒ったミリン初めて見た」

 ミリンが怒るのも致し方無い。

「だって、ミリンの弓とか、あと槍とかも全部うちの開発班謹製だし」
「なにそれ初耳!」
「ついでに言うと雷の書とか虎の爪とかも」
「待って虎の爪!?」
「あれ実はドリルとか取り付け可能だから」
「まじで! こわい! 開発班の技術力怖い!」
「全部嘘だけど」
「嘘かよぉ!!」

 いつになくテンションの高くなるミリン。

「雷の書もドリル取り付け可能だよー」
「どこに取り付けるんですか!」

 ちなみに雷の書にドリルは取り付け不可能。

「まあ、でも開発班なんて居なくたってミリンが作ってくれるよね? 私のミリンだもんね?」
「こんな事で魔王の畏怖感使わないでくださいよ」
「作ってくれるよね?」

 目が怖くなる魔王。半ば強要である。

「……いや、作りませんよ、何言ってるんですか」
「チッ、魅了〈チャーム〉使ったのに」
「使えるんですかそんなの」
「いや使えないけど」
「ついでにふりがなも自分で言ってましたよね」
「うん……」
「何で帝王の星とか言ってたんですか……」
「うん、思いつき……」
「……」


おちてない

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