ジャンル:ワールドトリガー お題:君の夕飯 制限時間:4時間 読者:1115 人 文字数:4791字 お気に入り:0人

【唐城】愛のあしあと

「まだ仕事ですか?」
 デスクの上のパソコンに目を落としていた城戸の視線を左右したのは、聞き慣れたさわやかなバリトン、女性ならばきっともうその魅力に耐えがたくなってしまうに違いない声と、何よりモデルばりの容姿を持った一人の男だった。名前は唐沢という。年は三十三歳、自分がボーダーにスカウトした時は何歳だったか――ふとそこまで考えて城戸は視線をパソコンに戻した。
「もう、夜も遅いですよ。夜食にフレンチでもどうですか?」
「今は立て込んでいるんだ」
「それじゃあお手伝いしましょうか?」
「どうしてだ」
「こんな夜はあなたは寂しがると思ったんですがね、違ったようだ」
「……」
 ボーダーのビルの外には雨が降っている。唐沢はそれを言っているのだろう、城戸は思う。
 城戸と共にボーダーを作り上げた男が死んだのも、こちらの世界ではこんな厄介な雨の日だったから、そしてそれはみな知っているから、唐沢はそれを誘い文句にしたのだろう。でも城戸はすでに思い出を捨ててしまっていたから、あまり乗り気にはなれなかった。それに食事は名目で彼はセックスを暗に示している。城戸はため息をつく。最後にセックスをしたのはいつだったか、性欲に支配されたのはいつだったか。けれど思い出せなかった。彼とはもしかしたら終わりかもしれない、そう思うほど昔の話だったから。だから城戸は不思議に思った。どうしてまたこんなやわらかくもない体を抱きたくなったのかと。しかし唐沢は引かない。近づいてきて撫でつけた髪や耳たぶをいじる。デスクに腰掛けた唐沢は、「ほら、こんなに疲れてる。また、皺が深くなったんじゃあないですか?」
「どけ」
「はい、分かりました。でもそんな顔で外にでるとみんな怖がりますよ。また城戸さんの雷が落ちるって」
「構わない」
「上に立つ者は嫌われても構わない、でもそれはナンバーツーの役目であなたの役目じゃあなかった。雨の日に死んだ男がトップに立つはずだった。でもその人間はもういない。あなたはその代わりを必死でしてる。でもそれじゃあ変わらなきゃあならないんじゃあないですか? あの人みたいに親しみやすいように」
「違った組織の組み方もある」
「あなたの言葉を聞いていると、どうしてでしょうね、なんだか寂しくなる。いつまでたっても帰ってこない人を思っているようで……あぁ、今度こっちに来たのはその息子でしたっけ? その割にはあなたはよくあの少年をいじめますよね。不思議だなあ」
「静かにしてくれないか」
「あなたはヒステリーを起こす直前に見える。そうなったら私たちも困る。だから誘っているんじゃあないですか」
「組織のために?」
「そう、あなたが誰かさんのために作り続けている組織のために。好きでもない男と寝て、鬱憤を発散するんですよ、もう、ここでもいいかもしれませんね、だってほら……」
 唐沢の指が汗のにじんだ顔をなぞり、胸を通りぬけ、ベルトにかかる。
「もう、こんなになってる」
「自分で処理できる」
「あなたは誰かに身を任す必要があるように思いますけどね、私は」
 みるみるうちに唐沢の手は城戸のスラックスのファスナーを引き、勃起したペニスを取り出す。そしてそれをいつくしむように何度かこすると、唐沢は唾液をたらりとペニスにこすりつけ、にちゃ、にちゃ、と城戸のペニスを弄んだ。しかし城戸はあまり満足できなかった。城戸は男を愛する側の男だったが、最初の男に仕込まれたのは尻での絶頂だった。最初の男はあまりセックスに手間を掛けなかった。唐沢のように前戯に凝ることもなかった。初めは遊ばれているのかと思ったが、最初の男は、雨の日に死んでしまった男は、空閑有吾にしたら、それは普通のようだった。それに城戸の体は順応力も高かったようで、乱暴なセックスにもすぐに慣れた。そしてどういう態度を取れば空閑有吾が興奮するのかも覚えた。けれど唐沢にはそれがなかった。彼は自分勝手なセックスをせず、自分が疲れた頃、どうしようもなくなってしまったころにセックスをと誘った。まるで交渉をしているみたいに。
「後ろのほうがいいんでしょう、知っていますよ。……床でするのと机の上でするの、どっちがいいですか? それともこのまま隠れて仮眠室まで行きますか?」
「いい、ここで、床でいい」
「高そうなスーツなのに、いいんですか?」
「机の上を散らかしたくない」
「こんな時もお仕事ですか、えらいなあ」
 子どもに言うように唐沢は笑う。そういえばこの男とはあまりちゃんとした場所でセックスをしたことがないのだった。ホテルを取ったのはほんの数回だ。あとは城戸が愛するボーダーの基地のあちこちでセックスをした。もうどこでしたのかも忘れてしまうくらい、いろんな場所でした。そして城戸はある日気づいた。その行為が行われる場所は空閑有吾とセックスをした場所と同じであることを。唐沢は城戸にマーキングを施しているのだった。もう消えそうなあの男の匂いを完璧に消し去るように。でもそんなのは無駄だ、愛したのはあの男だけだった。唐沢はセックスをするだけの関係だった。それから部下。唐沢はどう思っているのかは分からない。もしかしたら自分のことを、あの空閑有吾のように愛してくれているのかもしれない。でもだからといって空閑の代わりにはならない。そう作られてしまったから、独占欲の強かったあの男が残してくれたのは限りのない執着だった。自分はまだよだれを垂らして主人を待つ犬だ。どんな顔をしてトップに立っても、それは変わらない。
「ねぇ、城戸さん。オイルを塗るから腰浮かせてください」
「あぁ」
 目を塞いで答える。きゅぽん、と音がして瓶の蓋が外れる。そしてそれをねちょねちょと手のひらに広げる音がして、戦いを知らない男の指が入ってくる。丁寧に、ほぐすように、前立腺を少し押して、円を描くようにぐちゃぐちゃと。城戸はあごを上げて声を殺す。すると唐沢は笑う。
「声を出してもいいんですよ。鍵は閉めましたから」と。
「ん……」
 城戸は素直に声を出す。反抗する気にはなれなかった。どうせこのセックスはオナニーみたいなものだ。気兼ねすることもない。そっちが萎えて途中で止めることになっても、前立腺を刺激すれば一人でも達せる。城戸は空閑有吾を思う。独占欲の強かった男を思い出す。四年前にいなくなってしまった男を思い出す。自分の人生だった男を思い出す。自分は司令に収まっているが、結局はあの男の代わりでしかないと分かっている。あの椅子に座るのは空閑のはずだった。自分は彼の隣に立っているはずだった。
「もう、いい、入れてくれ」
「まだほぐしきれてませんけど……?」
「いい、痛いほうがいい……」
 きついセックスの方がいい。空閑に似ているから、そちらのほうが。でも唐沢は優しく抱いてくれるのだろう。分かっていた、ペニスの一番太い部分が城戸のすぼまりを通り過ぎ、ゆっくりと息を吐く唐沢は、自分が気持ちよくなることよりも城戸を気遣っているということを。だから城戸は垂れ下がった唐沢のネクタイを引っ張って無理矢理唇をうばってやった。唐沢がよろめく。でもそんなことよりも息が苦しい。腹が苦しい。どうしてか分からないけれどとにかく苦しい。空閑、空閑、空閑。そればかりを考えながらめちゃくちゃな口づけを続け、腰をずぶ、ずぶ、と動かした。空閑はよく尋ねたものだ。「気持いいか?」と。城戸の答えはいつも「気持ちがいい」だった。痛い時も、本当に気もよくてすぐに達しそうな時も。けれど唐沢はそれをたずねない。お得意の高尚に用いるその目で自分の状態を観察しているから。体が汗ばみ、四肢が震え、乱れた髪が額に張り付き、そして何よりも手のひらが救いを求めて自分のシャツを握っているから。城戸は唇を重ね続けながら、ネクタイを引っ張る手をほどいて唐沢の整った顔を両手のひらで包む。くちづけは好きだ。キスは好きだ。支配されて、支配しているような気がするから。ネクタイからてをどけたせいか唐沢の体のこわばりがとれ、にちゃにちゃとキスが激しくなる。不格好に腰を振るのも激しくなる。そして脳内に空閑がちらつく。まだ愛している。まだ四年だ。もう四年だ。世界は変化した。しかし城戸の中の空閑有吾は変化しない。いつもの調子のよさで自分をからかい、愛しているよとささやく。唐沢は自分のことを愛しているのだろうか? 城戸はふと考える。答えは簡単、ありえない、だ。唐沢は無駄のあることはしない。恋愛なんて馬鹿な遊びをするわけがない。自分が四年前に興じたような恋愛には、この男はきっと手を出さない。
「も、いく、い、く」
「大丈夫、いっていいですよ。私ももうだめだ……本当にあなたの中は最高ですよ」
「るさ、あ、あっ……」
 唐沢が城戸のペニスをはじく。その突然の刺激に城戸は射精する。シャツを汚して、そして腹の中でも唐沢の精液を感じて。意識が朦朧とする。気持ちがよくてたまらない。だめだ、気持ちよくなっちゃあいけない。もうこの男と関係を持ってはいけない。じゃなきゃあ空閑有吾の面影が消えてしまうから。でも無理だ、そんなの、自分はもう四年前に空閑にしたように、この男に依存し始めている。唐沢はキスをするとてきぱきと体を清めてくれた。そしてキスもくれた。自分が何か言いたそうだったからだろう、城戸はそう思う。
「雨は明日も続くようですよ」
「そうか……」
「明日はホテルにしますか?」
「馬鹿を言え」
 唐沢のからかいに、城戸は本当にそうなったらどうしようと考える。地獄でも、天国でもいい、空閑のいない世界から少しでもいいから離れていたい。その点唐沢のセックスは優秀だった。だってそれで飛んでしまえば、もう何も考えずにすんでしまってしまうんだから。麻薬のようなものなのだから。
「実は今、このホテルに寝泊まりしてるんです。いいホテルですよ。コンシェルジュはきっと貴方好みの男だし」
「唐沢」
 カードキーを見せて笑う唐沢に城戸はため息をつく。
「私もあの人のような男だったら、あなたにそんな顔をさせることもなかったんでしょうね」
 唐沢は城戸のため息にそんな言葉を返した。城戸は言葉をなくす。いつの間にか気づかれていた。あの男に似た誰かを求めていたことに。でもそんなのだれでも知っているうわさだ。唐沢がやって来る前、城戸が交渉をつとめていると、交渉相手は城戸のことを男娼婦とからかったことがある。それくらい自分は性根の腐った人間なのだ。男なしでは生きていけない男なのだ。空閑なしでは生きていけない男なのだ。だからもう自分は生きてはいない。
「もしよかったら、訪ねて来てくれませんか。あぁ、コンシェルジュに惚れちゃあいけませんよ。言付けしておきますからね」
「予定が立て込んでるんだ」
「時間は作るものですよ」
 唐沢が立ち上がる。誰もが虜になるその容姿に空閑を重ねてみる。それはぴったりとは合わない。けれどどこか似ているような気がした。誰かを助けずにはいられないところ、それに城戸も含まれているところ。
「それじゃあ、仕事は無理をせず。あぁ、仮眠室まで送りましょうか?」
「いや、いい。早く行ってくれ」
 城戸が言う。唐沢は立ち止まらずに去ってゆく。振り返りもせずに。
 そして床に寝転んだままの城戸は考える。まだ収まらない苦しさが、しばらくセックスをしなかったからこそ忘れていた苦しさがまたやって来たことを、それを静めることが出来るのは、対処療法的な薬を持つのは唐沢だけだということを。
「有吾……」
 城戸がつぶやく。もういない恋人の名を呼ぶ。もう戻らない恋人の名を呼ぶ。悪魔のように取り付いてはなれない男の名前を呼ぶ。

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