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SSL開業前の話。

終電も終わり、酔いつぶれた乗客や駅員すらいなくなったホームで、彼は一人佇んでいた。その瞳には暗く沈んだ澱みも無かったが、かといって眩しい閃光も見つけられなかった。
それを探していたのは彼自身ではない、もうすぐほんの少しだけ遠い存在になってしまう男だった。
佇む彼がその時だけ、瞳に何も映したくないと願った。瞼を落とせば叶うことだ、開いてしまえば自然に足元に続く線路が映ってしまうから。
そう瞼を閉じようとした瞬間、想像もしてなかった強い力で腕を掴まれた。勢いに負け、引き寄せられた彼が踏鞴を踏む。昔から、物理的な力では男に叶わなかった。
「おい東海道っ!湘南新宿ライン、高崎と直通するんだって!?」
「…それがどうした。お前も宇都宮と直通するだろう、俺達は遠方の利用者にとって便利になるな」
泰然とした姿勢を崩さず、なおかつ視線すら合わせない彼、東海道本線に掴みかかった男、横須賀は舌打ちしそうな勢いで相手を睨み付ける。
「お前、何でそんなに平然としてられんだ!たたでさえお前は西まで行ってんのに、直通相手は高崎だなんてよ!それなら俺はどうなるんだ!」
「だから、お前は…」
「そういう事を言ってんじゃねぇ!」
「じゃあ何なんだ」
若干の疲れを見せながら東海道が問えば、怒りに身を震わせた横須賀が力強く東海道を抱き寄せた。
「お前と過ごす時間が足りねぇって言ってんだよ!高崎の方が多いなんて冗談じゃねぇ!」
「…そう焦るなよ。その分、夜はずっとお前といてやるから」
「…それ、今と同じじゃねぇか」
「だから、絶望することなんてないっての」

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