ジャンル:練習 お題:哀れな闇 制限時間:15分 読者:413 人 文字数:817字 お気に入り:0人
[削除]

闇から光へ

昏い。

闇には慣れている。別に、ここが現実じゃないことも知っているから、平気だ。
平気。

闇の中に一人でも、どうってことはない。
いつだって一人だったし、これからだって一人なのだ。
それでいいじゃないか。
何も望まないし、代わりに何一つ、望まれたくもない。
放っておいてもらえれば、それが一番いいのに。

近づいて、僕をかき乱す。
やめて欲しい。一番鬱陶しい。
鬱陶しい。厄介だ。不要だ。

でも無視できない。

判らなくなる。
闇は深くなる。

違う。

闇だとも感じてなかった虚無が、顕になってしまう。

だから見えてくる。
闇の色。
深い怖れ。

どうして僕は。
何を悩む?
クリアだと思っていたものすべてが混沌に染まってる。

判らない。
どす黒い色に侵食されていく。
嫌だ。
どうして。


「判らないのか?」


闇に反するように生まれた鋭い光が僕に問う。


「――愚かだね」


尖すぎて、直視するのが痛い。


放っておいてくれ。そう言いながら、僕はあればかりを気にしている。



「判らないの? そんなに望んでるのに」


ああ、判らない。知らないよ。笑えばいい。放っておいてくれ。
何も考えずにこのままいたほうがどれだけ。
どれだけ。


でももう気づいてしまった。

「――だろう?」

ああ。

「戻れないよ。ずっと、無視してきた罰だね」

罰なのかこれは。

「きっとね。でも、悪くもないよ。僕が本当に望んだものだからこれは」

望んだ?

「そうでしょ。じゃなきゃこんなに眩しく感じない」


ああ、眩しいね。直視できないくらい。焼きつくされるくらい。世界が変わってしまうくらい。


「そうさ。世界は変わる。僕は変化できる」



だからその、哀れな闇から抜け出ておいで。
自分のほんとうの望みを、口にしてご覧よ。




「僕は――」



僕は。






――光が射した。




fin

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:耐塩性酵母 ジャンル:練習 お題:贖罪の海風 制限時間:1時間 読者:109 人 文字数:2088字 お気に入り:0人
「ついに非常食に手を出す時がきたか」「プギー!!!!」「ごっふ!!!!」わずか三秒の出来事である。非常食呼ばわりに怒り狂ったプーギーは猪突猛進の勢いでアッシュへ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かなるんば@停止しました ジャンル:練習 お題:僕が愛した窓 制限時間:30分 読者:737 人 文字数:1742字 お気に入り:0人
エレミカ 一週間フレンズパロいつも一人でいるそいつは、全身真っ黒で何だか不気味な様相をしていた。頭も良くて、運動だって完璧なのに不思議と目立たない。容姿のことは 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かなるんば@停止しました ジャンル:練習 お題:今度の使命 制限時間:30分 読者:793 人 文字数:1993字 お気に入り:0人
目が覚めると横で眠るアニの上に小さな数字がついていた。数値は28。僕は頭を振って、夢でも見ているのかと思う。目を覚ますためベッドから起き上がり顔を洗って、眼鏡を 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かなるんば@停止しました ジャンル:練習 お題:哀れなジジィ 制限時間:1時間 読者:846 人 文字数:2613字 お気に入り:0人
僕はずっとコニー・スプリンガーとサシャ・ブラウスが羨ましかった。この狭いクラスの中にあるうっすらとした、目に見えない壁を軽々と飛び越えていく彼らが。きっと誰もに 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かなるんば@停止しました ジャンル:練習 お題:名前も知らない心 制限時間:1時間 読者:809 人 文字数:3457字 お気に入り:0人
僕の声は震えていただろうか。震えていたに違いない。頭がおかしいと思われただろうか。そうに違いない。目の前の僕のベッドに腰掛けるアニは、珍しく呆気にとられた表情で 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 二次小説


ユーザーアイコン
【腐】無題。 ※未完
作者:匿名さん ジャンル:ツキウタ。【腐】 お題:穏やかな男 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:1536字 お気に入り:0人
****「おっ邪魔しま~す。」――変な癖で、ついつい人様の車に乗ると言ってしまうんだよなぁ~。と、眠気とその場の雰囲気で少し飲んだ微酔いで、心地の良い疲労感でふ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ヒプノシスマイク お題:免れた夜風 必須要素: 制限時間:30分 読者:31 人 文字数:1525字 お気に入り:0人
高校を出てから住み始めた家は横浜にあって、だから全然ゴミの日を覚えられないで二年か三年くらい、多分そう、三年近くは経っている。ゴミを溜めているなんてことはなく 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Fate/Grand Order お題:平和と祖父 必須要素:北海道 制限時間:15分 読者:52 人 文字数:929字 お気に入り:0人
埼玉以北には行かないと誓った日もあった。 厚い雲に覆われて日が届かない地にいる。おろしたてのダウンをかき抱いて、セイコーマートから走る。はやく温かいホテルのロ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:Fate/Grand Order お題:アルパカの四肢切断 必須要素:ジャケット 制限時間:2時間 読者:8 人 文字数:1657字 お気に入り:0人
型落ちの薄型テレビでは夕方のニュースが流れている。民放だ、たわいも無い内容で本当にくだらない。アルパカふれあい牧場の取材カメラと差し出されたマイクに、ふっくらと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:うつたか お題:空前絶後の失望 制限時間:15分 読者:6 人 文字数:618字 お気に入り:0人
「高崎ぃ!」バタバタと、宇都宮が騒がしく在来の部屋に駆け込んでくる。「どうしたんだよ、そんな急いで」珍しく焦る様子の宇都宮に視線が集まる中、高崎はなだめるように 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:BanG Dream! お題:それいけ昼下がり 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:992字 お気に入り:0人
「だからさ、こう、耳をぴょこぴょこってさせたの」「わかんねえよ! なんでそれが祝ってることになるんだ……」 時刻にして、昼を少し回った頃。いいかげんおたえへのツ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:アイドルマスターSideM お題:黄色い償い 制限時間:30分 読者:25 人 文字数:960字 お気に入り:1人
315プロダクション所属プロデューサーの俺が、葛之葉雨彦が事務所前の掃除をしているのだ、という話を事務所待機中の紅井朱雀に話したのは偶然だった。そういや朱雀、前 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:KーPOP お題:人妻の屍 必須要素: 制限時間:30分 読者:18 人 文字数:352字 お気に入り:0人
気がつくと、隣に女が寝ていた。いや、正確には死んでいた。口元に泡を吹かせていた。僕は怖くなった。身に覚えがない。すぐ横に酒があった。数本の酒が乱雑に置かれていた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:名探偵コナン(夢) お題:調和した俺 制限時間:4時間 読者:18 人 文字数:1256字 お気に入り:0人
ちょう わ てう- [0] 【調和】( 名 ) スルものごとの間に釣り合いがとれていること。ものごととものごとが互いに和合していること。 「 -がとれる」 「 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
※未完
作者:匿名さん ジャンル: お題:臆病な武器 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:39字 お気に入り:0人
時計のために引き取った子供、ルドガーは少しぼんやりとした子供であるようだった。 〈続きを読む〉