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インテルメディオ ※未完

音楽は愛を語るに言葉より有効だよ。白と黒の鍵盤を撫でるように器用に指先で叩いてゆきながら、そう言ってシュレードはゆったりと甘やかなメロディを紡ぎだした。君も活用してみるといい。しかしそう言われたところで、同じように鍵盤が弾けるわけでなし、ジンはふてくされた顔を隠そうともせず、不満を口にする代わりに人差し指を伸ばして、ピアノ右端の白い板をそれで勢い良く叩いた。ピンッと高くて軽い最高音が、メロディに不釣合いに鳴って曲を濁す。シュレードは片眉を器用に上げただけで、何事もなかったかのように演奏を続けた。
「……何が言いたい」
わざわざ人を呼びつけておいて。言外にそう問うと、やっぱり演奏の手は休めないままに君の曲が濁るのは忍びない、そういう。
「曲? 何か勘違いしてやしないか。僕はアンタと違って楽器は一切引けないんだが」
ピアノだろうが、ギターだろうが。クラスメイトらがジュニアスクールの教材だったとか言う縦笛でさえ、触れたこともない。
「楽器なら誰しも、知らず持ってるものだ。自分自身という人生を奏でている」
しらっとそんなことを言う。こいつのこの発想にはつくづくついていけない、と、ジンはさらに苦虫を潰したような面持ちになった。
とはいえ、耳に流れ込むピアノの音色が美しいことまでは、ジンも否定はしない。
「アンタの人生はさぞや名曲なんだろうな」
皮肉たっぷりにそう言うと、そうでもないさと目の前の青い瞳は陰を見せた。
「でも、友を得てからは悪くなかったかな」
君もそうじゃないのかい。続く言の葉に誘われるようにメロディが変わる。
それはアクエリア舞う空の主題歌を歌ったシルフィの、アルバムに収録されていた又別の曲だ。
「この歌を贈ったんだろう」
何故それを、言葉に詰まっていると、ジンよりも濃い色の金の髪が愉快そうに揺れた。
「彼女が探していたのさ。歌詞を突き止めて、曲を知らないか聞いてきたよ」
くるりと反転して、ジンはその部屋を出ようとした。その前に立ち止まり振り返る。
「礼は言わないよ!」
あr

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