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爽ちゃん縛りその2なのだ



「ゲェー! 地獄ドア!」

 部活動を終え、帰路についた爽が思わず叫んだ。
彼女の目の前に現れたのは真っ黒なドア――有珠山高校が七不思議のひとつ、地獄ドアだ。

 地獄ドア。
有珠山高校の七不思議の中でも、その恐ろしさと危険性は周囲と格段にレベルが違うものだ。
爽の脳裏に、先日麻雀部で行った百物語で揺杏がどや顔で語った内容が蘇る。


 ◇


『地獄ドア……って知ってる?』
『地獄ドア? なんですか、それ』

 揺杏の語り出しに成香が喰いついた。
こわがりなくせに、こういう話には興味を示してしまう……そんな彼女のいつものパターンだ。
求めていた通りの反応を受け、揺杏はにやりと笑って続けた。

『地獄ドア、ってのはさー。放課後、最後のひとりになるまで学校に残ってた生徒の前に突然現れるドアでさ』
『ふむふむ』
『そのドアに入ると、その魂を神様に見定められるんだって』
『神様?』

 神という言葉に反応し、由暉子がぴくりと動く。

『神というとどのような神でしょうか? キリスト教の神? それとも……』

 次々と宗教を列挙する由暉子の言葉を「あー、はいはい」と手を叩きながら遮る揺杏。

『そーいうのはどうでもいいから! で、大切なのは魂を見られたあとなんだよ』
『魂を見られたらどうなるんですか? 揺杏ちゃんっ』

 若干興奮した様子を見せながら続きを催促する成香。
うんうん、と頷いて揺杏は話を続けた。

『その魂が善い魂だったら、神様がご褒美になんでも好きなものをくれるんだって』
『なんでも!? すてきです!』
『でも……』
『でも?』
『もしその魂が悪い魂だったら……』

 間を大きく取ってから、揺杏は大声で叫んだ。

『その瞬間地獄行きなんだってよー!!』
『ひいぃぃぃっ!! こわいです!!』


 ◇


 ……その後、「なるかをこわがらせた」ってチカが怒って揺杏の折檻を始めたんだっけ。
懐かしいな、はは。

 ――それより、このドアが問題だ。

「どうすっかなー」

 頭をぽりぽりと掻く爽。
このドアが、本当に地獄ドアだったとして。
なんでも好きなものをくれるのは嬉しいが、恐らく私の魂なんて汚れきっている。
たぶん地獄行きだろう。

……だけど。

「こんなおもしろそうなの、突っ込まざるを得ないよな!!」


 笑って、ぎぃとドアを開けた。




 ――後日、爽の前にいじめられっこの中学生が現れて。
彼女の望んでいた「後輩」がやってきたとか、なんとか。

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