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レジェンダリー・オブ・モタロ #1

※書け麻負債です。
追加必須要素に「高枝切りバサミ」「海水浴」「援交」を含んでいます。


(これまでのあらすじ)
 キカイガシマ・シンジケートの手練れ、エイスイシックスミコーズのゼツイチモンとウラキモン。
桃から生まれたモモタロと名乗る謎のニンジャ、リンシャンカイホーを倒すべき立ち上がった二人だったが、既に彼女にはイヌ・ニンジャクランのキョウタロ=サン、サル・ニンジャクランのユーキ、キジ・ニンジャクランのノドカという三人の強い味方が付いていた。
多勢に無勢、ゼツイチモンとウラキモンは激闘の末に爆発四散してしまう。
 手ごわい二人を倒したモモタロ一行は、改めてシンジケートの恐ろしさを認識するとともに歩みを進めるのだった。


  ☆


「着いたじぇー!」

 ユーキの明るい声が響く。
四人の目の前に広がるのは、どこまでも続くのではないかと錯覚してしまうような青。
太陽がぎらぎらと照り付け、白い砂浜が眩しい。

「海……やっと着いたね、ユーキ=サン」
「おうっ! これでキカイガシマまではもう少しだじぇ!」

 喜びのあまり、近くにあった松の木に素早く上り「うおぉーっ!」と咆哮するユーキ。
彼女に憑依したサル・ニンジャクランのグレーターニンジャソウルは時折、こうして彼女にサルめいた行動をとらせるのであった。
高枝切りバサミで松を剪定していた老人が、その異様さにぎょっとした表情を見せる。

「しかし……どうしましょうか? ここから海を渡るとなると、舟が必要になってしまいますが……」

 そう言うのはキジ・ニンジャクランのグレーターニンジャが憑依したノドカ。

「私がキジなどではなくもっと大きな鳥類に変身できればよかったのですが……役立たずですね、私って」
「うぅん、そんなことないよノドカ=サン! むしろそんなことさせちゃったらノドカ=サンが大変すぎて、こっちが悪い気になっちゃうよ!」
「そうですか…? ……しかし、これは本当に困りましたね」

 むむ、と頭を抱えるニンジャ・リンシャンカイホーとノドカ。
海辺で水遊びをしながら(ただの水遊びではない! ニンジャの水遊びなのだ!)、彼女らは思案する。
そんな彼女らのもとに、イヌめいた四足歩行で駆け寄ってくる一人の男の姿。

「おーい! いいもの見つけたぜ!」

 金髪の彼の名はキョウタロ。イヌ・ニンジャクランのレッサーニンジャソウル憑依者である。

「なぁに、キョウタロ=サン?」
「あっちにでっけー舟があったんだ! 誰かが渡し守をやってるっぽいぞ!」
「本当っ!?」
「やりましたね! これでキカイガシマまで渡れます!」

 喜びを共有する一行。と、そこに

「渡し守…? いま、舟の話をしたかね?」

 と話しかけてきたのは、先ほどから松並木を剪定していた老人だ。
身長180cmはあろうかという長身の老人は、頭にかぶった麦藁帽を脱いで一行に歩み寄る。

「その舟、私のものなんだ。私が渡し守をしていてね」
「そうなんですか? それは話が早いです……実は」

 ノドカの話を、手で遮る老人。

「なに、話は全て聞いていた。……キカイガシマまで渡してもらいたい、と?」
「は……はい」
「……五十両だ」
「ご……」

 「五十両!?」と、一行の声が合わさる。
両とはコーベインの枚数を表す単位であり、コーベイン一枚は成人男性が一か月を暮らすのに十分すぎる金額と言われている。
それが五十枚分ともなれば……ブッダ! なんたる暴額!
ノドカが思わず抗議の声を上げる!

「それはいくらなんでも高すぎませんか!?」
「高い? フゥーム……それなら別をあたりたまえ。もっとも……」

 くっく、と喉の奥で笑う老人。

「この浜で渡し守をしておるのはワシくらいのものだがな!」
「そんな……」
「それとも……もし金が足りんというのなら、その身体で払ってくれても構わんのだぞ? 行い次第では援助してやらんこともないぞ? ン~?」

 老人の瞳がねばついた視線をノドカの肢体に送る。
瞳の中では反吐が出るような、ぐちゃぐちゃの欲望が躍動していた。

「そんな……」


 その時、キョウタロがくんくんと鼻を鳴らしていた。
彼に憑依したイヌ・ニンジャはすなわち嗅覚が優れたニンジャ。故に、

「…! おいっ、ノドカ=サンッ! そいつ、ニンジャだ!」

 と、敵のニンジャソウルを感知することも可能なのだ。
キョウタロの言葉を聞き、ノドカはコンマ3秒で連続バック転を決め、老人から距離を取った。
老人が舌打ちする。

「チィーッ。まさかワシのニンジャソウルを感知するとは……」

 老人に向け、ノドカが華麗なオジギを決めた。

「ドーモ。ノドカです」

 老人も渋々ながらお辞儀を返す。

「ドーモ、ノドカ=サン。ビッグポンドです」

 ニンジャ同士のイクサが始まる――

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