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爽「ケイドロするぞ!」

「やったー! それじゃー次は成香が警察官な!」

 その声を合図に、わっと蜘蛛の子を散らしたように少女たちが駆け出す。
大まかに誰がどこへ走って行ったのかをチェックし終えてから、成香は目を瞑ってゆっくりとカウントを始めた。

「……いーち、にー、さーん……」


 ――彼女たちがいるのは有珠山高校の近所にある古びた神社。
誰か参拝に来ているのか、誰も訪れなくなっているのではないか、というレベルで寂れたそこは、今ではもっぱら悪ガキたちの遊び場となっていた。

「なに、そんな面白そうなとこあるの!?」

 と、そんな遊び場に目を付けたのが獅子原爽だった。
聞くが早いか、彼女はすぐさま古神社に駆け出し、その場で雨でしなびた成人向け雑誌を回し読む小学生集団を鉄拳制裁し(彼女曰く、『ミッション系の高校に通う学生として悪しき者を清めただけだ!』とかなんとか)、まんまと彼らの秘密基地を乗っ取ってしまったのである。

 そんなこともあり、いま彼女たち有珠山高校麻雀部は、


「もーいーですかー?」

 もーいーよー。

 ――と、およそ麻雀部には似つかわしくない、ケイドロなんて遊びを始めていたのだ。



「さー、張り切って見つけます! 今の私は警察官ですからね!」

 国家権力の象徴です! と鼻を鳴らし、成香は近場の茂みへと足を踏み入れる。

「…?」

 すぐそばの木の裏で何かが蠢いた気配。
こっそりと、息を殺して成香は木の裏へと回る。

「……あっ!」
「見つかったか!」

 裏にいたのは彼女の同級生、岩館揺杏だった。
ちっ、と舌打ちし、揺杏はすぐさま成香と真逆の方向へと駆け出す。

「ま、待ってくださいっ!」
「待てと言われて待つ奴がいるか!」

 走る揺杏。追う成香。
まさに、今の二人は逃げる泥棒と追跡する警察。これこそケイドロ――の、はずだったのだが。


「ま……ま、まっひぇ……くだ、ひゃい……」
「……」

 ――この警察は、あまりにも非力すぎたのだ。
走り始めてものの数分もしないうちに、警察官・成香の息が上がる。
思わず揺杏も足を止め、憐れむような目線を送っていた。

「や……やっとっ、止まりましたね…!」
「……いや、もう、なんか……私が悪かったよ……」




「いやー、やっぱり成香が鬼だと面白いな!」
「そうねぇ」

 と、爽と誓子の二人はそんな彼女らの様子を草陰から高みの見物をしながら、のんきにポテトチップスを食べてたとか。

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