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方向性謎とお題無視ディノヒバ ※未完

 例えば、ケーキの上のイチゴのような。甘くむせ返りそうな空気の中、甘く愛おしい自分の恋人はその例えよろしく真っ白なシーツに体を横たえていた。
 先の行為のまだ火照った体を持て余したまま動こうともしない。動けない、というのもあるだろうか。少し無体を働いたので怒られることは目に見えていたのだけど、どうやらその力すら残っていないらしい。物憂げな視線は自分を見ることはなく、このままでいけば完全にその瞼の裏へ隠れてしまうだろう。しかしそれが面白くない自分はそれを遮るように、恭弥の唇を奪ってみる。
 収まらないままで熱い吐息が、非難めいて俺の唇をくすぐる。行為の際何度も行われたキスだが、何回しても真新しい感触を俺に伝える。出会いから何年経ったか、回数は数え切れないとは言えどそれは慣れることはなく、むしろ嫌ではない感動を感じる。

「…ねぇ、苦しいんだけど」
「やめない、まだ恭弥から好きって聞いてない」
「言うわけない」
「言ってほしいなぁ」
「はぁ?」

 …しかし、何年経っても減らない口だ。これがチャームポイントだとはいえ、少なからず傷つくこともある。例えばこういう甘い空気を壊してしまうようなさっきの一言とか。まぁそれもそれで俺が直してかかるからいいんだけど、さ。それでも傷つくものは傷つく。まぁ同時に、恭弥から甘い言葉を聞けた日には一瞬でその傷も治ってしまうけど。…我ながら現金なものだ。
 考え事をしながらのキスに思うところがあったのか、恭弥はその甘い舌を引っ込めて俺の唇に噛み付いた。がり、と音のするくらいに噛まれたそこからは赤い血が滲んで、遅れて、俺に痛みを感じさせる。何を、とは言葉にならなかった。恭弥が再び唇を塞いだからだ。
 混じり合う鉄の味が恭弥の味に紛れる。甘さえ感じてしまうのは、俺がどうかしてしまったからだろうか。いや、どうかしてしまっているのは恭弥に恋をしてからだ。今に始まったことではないが、そう思わずにはいられない。
 空気を求めるために外された唇に付いた血の混じる唾液を舐めとりながら、恭弥の表情を視界に認める。頬の赤さとシーツの白さ、例えるならケーキだろうか。あの日本独特の洋菓子の、生クリームに乗った赤いイチゴのようだ、と思った。あながちそれも間違いではないかもしれない。確かに俺の舌は、恭弥のことを甘いと感じたのだから。

「あまい」

 思ったままを口にすると、恭弥はばかじゃないの、と一言だけ呟いた。甘いはずがないのだと信じ切っているその表情は、しかし冷たく放つには甘すぎる表情だった。可愛いと口にすると全力で頭突きを喰らいそうなのでやめておくが、一言で言うならばそんな表情。甘く可愛い。

「ねぇ、おかしくなっちゃったの?」
「恭弥がおかしくしたんだろ?」
「僕が?いつ?」
「もうずっと前から」
「意味が通じない。ちゃんと日本語で」
「日本語を話してんだけどなぁ」

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