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勿論媚薬です

「霊夢が素直にお茶出してくれるなんて珍しいな」
「気まぐれよ、気まぐれ」

いつものように突然訪れた魔理沙にお茶を差し出す。
何の疑いもなく飲み干す様子に、私は内心ほくそ笑んだ。

「どう?いつもと違うお茶なんだけど」
「ん?普通に美味かったぜ。」
「そう。…魔理沙、ちょっとこっちに『おいでよ』。」
「はぁ?ってなんだこれ?!」

『おいでよ』の言葉に反応して、本人の意思とは無関係に魔理沙がこちらへ歩み寄る。
紫に渡されたものだし胡散臭いと思ってたけど、まさか本当に成功するとはね。

「効果は見ての通りなんだけど、どうする?」
「言い値で買うわ!」

これで魔理沙と二人きり…と何やら企み顔のアリスにお茶を渡して代金を受け取る。
騙したなっ!なんて声は聞こえない聞こえない。
上機嫌なアリスに引きずられていく魔理沙を見送りながら、畳に座ってお茶を啜る。勿論、普通のお茶だ。

「あのお茶、もう売っちゃったのねぇ。」
「あら紫、何しに来たの。」
「随分なご挨拶じゃない。…まあ、いいわ。実は他にも似たようなお茶があるんだけど。」
「ふーん、今度はどんな効果?」
「貴女が今飲んでるお茶に混ざってるから、そろそろ身をもって体感出来るんじゃない。」
「っ!!」

思わずお茶を吹き出す。いつの間に!

「ね、れ・い・む」

ぺろっと唇を舐める紫の舌の動きが妙に気にかかる。何だか、とても色っぽくて…

「お茶のご褒美、くれてもいいんじゃない?」

その言葉に、私の精神は陥落したのだった。

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