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春の訪れ(やまはざ)



あたたかい小春日和の昼下がり、事務所のソファでうとうとしていたら、るいがピンクに色づいた梅の花を持ってきた。
事務所近くのフラワーショップで売ってたから買ってきたよ!なんて言っていたけれど、渋い選択だなあと思う。るいなら、もっと華やかな花を選びそうなものなのに。
るいは、花を持ったまま、山村さんの机のそばに行くと、備品をもぞもぞと漁り、一つ、どこから仕入れたのかわからない、そこそこ立派な瑪瑙の花瓶を取り出した。そこに水を入れると、手に持っていた梅の花を無造作に挿す。和で纏まり、なかなか味を出していた。
コト、と音を立てて事務所の棚に置かれた花は、窓からの日の光を受けてキラキラと白く輝く。

「梅の花か」

給湯室でお茶でも入れていたのだろう。はざまさんが顔を見せた。るいは、嬉しそうにはざまさんによっていく。ミスターはざま!どう?俺が買ってきたんだよ!ビューティフルでしょ?ああ、とてもいい。この時期の梅は。そういってはざまさんは、緑茶が入っているであろう湯呑みを持ちながら、梅に手を伸ばす。

線の白くて長い彼の指が、梅の花に触れる。少し開いた窓からふわりと風が差し込み、彼の髪と幾つかの花弁を揺らした。ふわりと散った花びらは、彼にはらはらと降りかかる。
色の白い色素でやけに梅の淡い紅が引き立ち、そこだけ空気が澄むようだ。ちらり、彼がこちらを見るその目線があまりにも綺麗で

俺はハッとして、思わず立ち上がり、花瓶の前で突っ立っている、はざまさんの手を取った。はざまさんは、不思議な顔でこちらをみている。

「いきなりどうしたんだ、山下くん」
「あ、いや、べつに、すみません」

俺ははざまさんの手を離した。まさか、貴方があんなにこの世のものと思えないくらいに綺麗だなんて思いませんでした。なんて。そんなこと。

なにもなかったならいいのだが
そのままはざまさんはゆっくりと椅子に腰掛け手に持ったままだったお茶をず、と一口啜った。

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