ジャンル:ハイキュー!!【腐】 お題:自分の中の善意 制限時間:30分 読者:431 人 文字数:966字 お気に入り:0人
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譲る ※未完

 今年度一度目は大地から――部長からの振る舞いだった。なら二度目は副部長からだろ、と自ら申し出て坂ノ下商店の中華まんをありったけ買った。閉店間際、あの店はおばちゃんの方が店番をしている時は余りだからと言って値引きをしてくれる。その値引きに心底感謝しながら(俺の懐だって別段あったかいわけじゃない、)中華まんがいっぱいにつまった紙袋を三袋受け取って、店先に出る。そこにはすでに着替えを早く済ませた二年生たちがやってきていたので、一つ紙袋を田中に渡してやった。礼を言って勢いよく礼をするので、その坊主頭を撫でて遊びながら、他の連中を待つ。
(鍵閉めてからくる大地には牛肉まん残すとして、ピザまんは二年にあげちゃったし旭は豚でいいや)
 待ちながら中華まんの残りと部員の顔を思い浮かべる。さすがに丸二年つるんでいる3年生たちの好みは分かっている。彼らの分を差し引いた残りが、自分と一年生の分。五つのラインナップはあんまんが二つと、豚まんが一つ。牛肉まんが一つと、カレーまんが一つ。

「菅原さん!」
 思考を巡らせていたところへ、息を切らせて走ってきた影山がかけこんできた。肩で息をしている。部活終わりになお全力疾走する体力は一体どこからきているのか。憧れ半分呆れ半分でいるところへ、日向の叫ぶ声が聞こえてくる。
「俺自転車押してるのに勝負になるかよバ影山!」
「うるせぇよハンデやっただろうが!」
 どうやら自転車を押す日向と走る影山で、どちらが先に着くか勝負していたらしかった。そして先に菅原の下へ着いた影山が勝利した、と。このどうしようもなく単細胞な後輩に何を言うべきか、菅原はしばし考えた。自転車と並走するのは危ない? 店の前で騒ぐな? --いや、そんな説教よりも今は。
「カレーまん、今日は一個だけあったよ」
 にやり笑って、紙袋の一番上にあった黄色い皮のそれを取出し、まだぜえぜえと言っている影山へ差し出した。全速力で走ってきた理由には、もちろん日向に勝負で勝つこともあるにはあっただろうが、きっと一番はお腹が空いていたことだ。一番欲しているだろうものを渡してやるのが先だった。
「……あざす! カレー味好きなんです」
「うん、知ってるよ」
 知っている。正確には前に大地が中華まんを振舞った時、影山がカレーまんを所望したのを

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